絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 その3

2011-04-29 (金) 08:12  禁書目録SS   2コメント  
1 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/23(木) 02:26:56.65 ID:1iSzHW.o

前→絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」その2
まとめ→絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」まとめ

○あらすじ

 学園都市 第7学区の外れに存在するツタに覆われた怪しげな洋館。
 洋館の住人、絹旗と滝壺は余った空き部屋の入居者を募集したところ、
 集まった住人は偶然にも全員が大能力者(LEVEL4)であった。
 7人の大能力者が一つ屋根の下で繰り広げる、ハートフルボッコメディストーリー。



○前スレ>>1からコピペ

 ・"とある魔術の禁書目録"の二次創作SSです
 ・たぶん全年齢向け
 ・キャラ崩壊および独自設定、独自解釈を含みます
 ・ラブロマンス、バトル、シリアスの要素は薄め(予定)です
 ・要はダラダラした日常をダラダラと書きます


当SSは長編ではなく、25~50レスほどで一話が終わる連作超短編形式で進みます。
ここの>>1は「なんかの片手間にサクッと読める長さとテンポ」と
「クスッとするほのぼのさ」を常に追求します。

>>2-3 でメイン登場人物をおさらいするんだにゃー



2 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/23(木) 02:28:44.68 ID:1iSzHW.o

絹旗…きぬはた荘家主。アイテムの元メンバーだが、財政難に伴う組織改変により表の世界に"返品"される。
     おかげで現在はニート同然。管理書類上は常盤台中学在籍。
     落ち着いた性格だったが、平和な生活を手に入れたため元来の性格に戻りつつある。


滝壺…きぬはた荘家主。アイテムの元メンバーだが、絹旗同様に"返品"された。
     一時期死に掛けたが、科学・魔術双方の医療技術を結集して生還。超浜面ラブ。
     管理書類上は霧ヶ丘女学院在籍。


白井…名門常盤台中学の生徒にして敏腕風紀委員。物語中に2年生への昇格を果たす。
     お姉様ラブなのは相変わらずだが、少々落ち着きも手に入れた模様。
     そのお姉様を類人猿にとられたため、最近は(無意識的に)番外個体にターゲットを移しているとか。


婚后…名門常盤台中学3年生。生まれも育ちも名家である生粋のお嬢様。
     その立ち振る舞いも実にお嬢様だが、本人はもっと素直になりたいと願っているようだ。
     ペットのエカテリーナちゃんラブ。



3 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/23(木) 02:30:05.33 ID:1iSzHW.o

番外個体…第三次製造計画で造られた美琴のクローン。肉体年齢はオリジナルより若干上。
        冥土帰しの協力で「三澤真琴17歳無職」の偽造IDゲット、それに伴い一人称は「私」に矯正した。
        結標とはファーストネームで呼び合うほど仲良し。現在は自称帰国子女のフリーター。一方通行ラブ?


結標…霧ヶ丘女学院3年生。滝壺、番外個体と並びきぬはた荘住人の中では最年長。
     落ち着き払った性格と面倒見の良さで、きぬはた荘のお母さん的存在となる。
     最近の楽しみは番外個体をいじって遊ぶこと。化学兵器クラスのメシマズだが、焼肉の腕だけは上級。


海原…常盤台中学理事長の孫にしてLEVEL4の念動力能力者……というのは世を忍ぶ仮の姿。
     その正体はアステカからやってきた正義の魔術師であり、想い人を護るために今日も陰ながら
     24時間様々な手段で静かに見守っている。ミサカラブ。


ユリコ…絹旗が拉致ってきたノラ猫。全身真っ白なミックスのメス、推定1歳。
     やたらと人懐こい上に、時として人間の言語を理解しているかのような素振りすら見せる。
     好物は焼き海苔、お気に入りスポットは絹旗の頭頂部。絹旗ラブ。



42 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:05:01.06 ID:jYzIKbko

それでは始めさせて頂きます
今回、黒子宛に「コンピュータ部品」と書かれた小包が届くお話です



43 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:06:24.66 ID:jYzIKbko


~とある日~


<ジャーンジャーン


宅配員「おるかーー」

絹旗「はいはい」

宅配員「ここ、ここな」トントン

絹旗「はいはい、印鑑ですね」ペタシ

宅配員「まいどー」

絹旗「小包……白井さん宛ですか」



44 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:07:47.26 ID:jYzIKbko


~きぬはた荘1階 リビング~


絹旗 「白井さんはまだお帰りではないですか」

番外個体 「風紀委員の仕事で遅くなるって」

絹旗 「むう、これどうしましょ」

番外個体 「なに、小包? "品名:コンピュータ部品"? へえ、なんか意外だね」

絹旗 「パソコンは自作派なんですかね」

番外個体 「パソコン? そうなのかなー?」

絹旗 「と言いますと?」

番外個体 「コンピュータ部品ってさ、カムフラージュって感じしない?」

絹旗 「……そういうものなんですかね。じゃ、中身はなんですか?」



45 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:08:39.44 ID:jYzIKbko

番外個体 「えっ、言わせる気? やーん☆」

絹旗 「超キモイです。超ウザイです」

番外個体 「うん、調子に乗ったとは思ってる。けど今の言葉は傷ついたよ?」

絹旗 「まあ、白井さん宛ですし、勝手に見るワケにもいきませんか」

番外個体 「え、いいじゃん、ちょっとぐらい」

絹旗 「いやいや、後が怖いですよ」

番外個体 「白井さんなら」

絹旗 「結標さんにお仕置きされるのが超怖いです……」

番外個体 「……なんかされたの?」



46 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:09:50.44 ID:jYzIKbko

絹旗 「ユリコのトイレ掃除をサボってたら、頭上にトイレの砂をテレポされました」

番外個体 「それは絹旗さんが悪い」

絹旗 「あと、朝食のミニトマトを残したら口の中にテレポされました」

番外個体 「……うん、まあ」

絹旗 「あと、あと、昼過ぎまで惰眠を貪ってたら布団をテレポで没収されました」

番外個体 「……」

絹旗 「テレポさん怖いです、超怖いです」

番外個体 (あいつも悪気がないのは分かるけど……姉御肌を通り越してお母さんだね)

番外個体 「でも、それならまだマシかな。淡希が本気になったら着てる服をテレポで没収するし」

絹旗 「」



47 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:11:23.82 ID:jYzIKbko

番外個体 「夜道でジャケットとシャツを没収されたときは、久しぶりに泣いたな」クスクス

絹旗 「」gkbr

番外個体 「それはただの悪戯だけどさ。絹旗さんの場合は、あいつなりに心配してやってることだし」

絹旗 「う……そ、そう思っておきます」

番外個体 「よし、話もまとまったところで荷物チェックといこうか♪」

絹旗 「やめてください! 超やめてください! 今やったら私まで共犯です!」ガシッ



~同日深夜~


ユリコ 「( =ω=)~゚」ウトウト


<ギィィィィ バタン


白井 「はあ……ただいま戻りましたの」

絹旗 「あ、超お帰りなさい」



48 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:12:45.47 ID:jYzIKbko

白井 「ただいまですの。絹旗さんも宵っ張りですわね、こんな時間まで」

絹旗 「今日は海外ドラマを見る日なのですよ、だからまだ寝れません」

白井 「あぁ、あのわざとらしい笑い声が時折挟まれるコントの……」

絹旗 「……そっちじゃないです」

白井 「他の皆さんはお休みに?」

絹旗 「寝てるかどうかは知りませんが、みんな自分の部屋にいますよ」

白井 「では、2階には静かに上がりませんと……」

絹旗 「あ、そうだ。なんか荷物が来てましたよ」つ【小包】

白井 「え? あら、申し訳ございません。今日が配達日だと失念してましたの」

絹旗 「中身は見てませんからね! 超見てませんからね!」

白井 「? いえ、別に見られて困るものでもありませんが」



49 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:13:58.84 ID:jYzIKbko

絹旗 「え? そうなんですか? でも"品名:コンピュータ部品"て」

白井 「……ははあ、そういうことでしたの。これはこれは、絹旗さんも侮れませんわね」

絹旗 「?」

白井 「その妄想力……よほど強固な自分だけの現実をお持ちとお見受けしますわ」ニコニコ

絹旗 「え、な……」

白井 「絹旗さんも、この世界に興味がお有りなら仰ってくだされば……この黒子がご案内いたしますのに」キラキラ

絹旗 「超待ってください! なにか凄絶に勘違いしてます!」

白井 「さあ、絹旗さん! そうと決まれば、早速……!」ガシッ

絹旗 (まさか服テレポ!?)

絹旗 「あ、や、やめてくださぃ……」

白井 「と、冗談はさておき」



50 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:15:00.09 ID:jYzIKbko

絹旗 「?」ウルウル

白井 「あれこれ言うより、見たほうが早いですわね」ベリベリ

絹旗 「し、白井さん?」

白井 「はい、これが今日届いた品物ですの」

絹旗 「……らでおん?」

白井 「平たく言えば"コンピュータ部品"ですの」

絹旗 「……カムフラージュではなかったんですか?」

白井 「今回に関して言えば、そういうことになりますわね」

絹旗 (ミサワさんがあんなこと言うから、超変な想像しちゃったじゃないですかぁ!///)

白井 「ところで、絹旗さんは何が届いたと思っておりましたの?」ニヤニヤ

絹旗 「う、あの、ええと……超コンピュータ部品です!」



51 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:16:01.35 ID:jYzIKbko


~白井個室~


白井 「うふふ、絹旗さんも存外に初心なのでございますね」

白井 「あそこまでからかい甲斐のある人材も久しぶりですの」

白井 「さて、届いた部品をチェックですの」ガサゴソ

白井 「こんな小さな部品がいいお値段しましたわね……丁重に扱いませんと」


 【PCケース】<バコン


白井 「それにしても……我ながら、よくもここまでやったものですわ」

白井 「最初は慣れないこと分からないことばかりで大変でしたけど」

白井 「それもこれも、全てのきっかけはあの一言……」



52 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:17:02.36 ID:jYzIKbko


~10日前 風紀委員 第177支部~


白井 「初春、この人物に関するデータを収集してくださいな」

初春 「はい、了解ですー」

白井 「この手の仕事はいつも初春に押し付けてしまってますわね」

初春 「これが私の役割ですから。あ、でも始末書はご自分で書いて下さいね?」

白井 「うっ、分かってますの……」

初春 「じゃ、ちゃちゃっと調べちゃいますねー」


 カチャカチャカチャカチャ...ッターン!!
 カチャカチャカチャカチャカチャカチャ...ッダーン!!


白井 「たまに羨ましくなりますわね、その技能が」

初春 「えー、大したことないですよ。あ、でも白井さんには難しいかもしれませんねー」

白井 「」ピキッ



53 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:18:12.27 ID:jYzIKbko


~今に至る~


白井 「言われっぱなしに出来るほど、お人好しじゃございませんのよ……!」

白井 「敵を知り己を知れば百戦危うからず」

白井 「という訳でマシンを組み立てることから始めましたが……」ガチャガチャ

白井 「……なんか、ベクトルが違うような気がしてきましたの」

白井 「中々挿さりませんわね……? ソケットの形が違う……」

白井 「! やってしまいましたの……このボードは PCI-Express……」

白井 「_| ̄|○ノシ」ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ


<コンコン



54 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:19:23.80 ID:jYzIKbko

白井 「は、はい、どなたですの?」


<なんか、すごい音が聞こえたんだけど大丈夫?


白井 「はい、夜分申し訳ございません。大丈夫ですの」ヒリヒリ


<そう? ならいいんだけど。


白井 「はあ、わたくしとしたことが取り乱してしまって……淑女失格ですわね」

白井 「これは置いといて……あと必要なのは、ディスプレイだけですか」

白井 「ディスプレイは現物を見たほうがよさそうですし、明日にでも行きましょう」

白井 「オペレーティングシステムは、初春の机にあったCD-ROMを拝借してきましたが……」

白井 「"Kazaris"? 聞いたことないですわね、大丈夫なのでしょうか」



55 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:20:31.89 ID:jYzIKbko


~翌日 第16学区 電気街~


白井 「来ましたの」フンス

白井 「休日だけあって、人が多いですわね……何事もなければいいですが」

白井 「さてさて、とりあえず手近な店に入ってみますの」トテトテ



?? 「いやあ、ご主人。この間購入したカメラ、中々の精度でしたよ」

?? 「贅沢が許されるなら、音声も拾えるとありがたいんですけどね」

?? 「えっ、指向性マイク? これは珍しいものを仕入れましたね」

?? 「ですが、持ち運ぶにはちょっと大きいですね……まあ、検討させて下さい」



56 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:21:23.87 ID:jYzIKbko


~とある中古ショップ~


白井 「こういったお店は初めてですが……」

白井 「なんというか、専門家のような風貌のお客さんばかりですのね」

白井 「しかし、ディスプレイと一口にいっても色々ありますわ……」

白井 「……今のわたくしの知識では決断できませんわね」ハァ

白井 「いったん出ましょうか」



?? 「……あの後姿は、白井さんでは?」

?? 「これは、意外な場所でお見かけしましたね」



57 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:22:36.55 ID:jYzIKbko


<白井さん


白井 「?」クルッ

海原 「こんにちは。奇遇ですね」ニコニコ

白井 「う、海原さん? どうしてこんなところに」

海原 「ふふ、ウィンドウショッピングといったところですか」

白井 「海原さんでも、こういったところに来ますのね」

海原 「ええ、ちょくちょく来てますよ」

白井 「まあ、そんなに頻繁に?」

海原 「はい。ところで、こうして出会ったんですし、昼食をご一緒しませんか?」

白井 「あら? もうそんな時間でしたか」

海原 「魚料理が評判の店を知ってるんです。いかがですか?」

白井 「なら、折角なのでエスコートしていただきますの」

海原 「おっと、急にハードルが高くなりましたね」



58 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/25(土) 22:24:02.88 ID:jYzIKbko

といったところで今回はここまでです
次回は黒子と海原が……
次回投下は9/29(水)を予定しています

お付き合い頂き、ありがとうございました
それでは、これにて


59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 22:24:44.32 ID:QU4OYfk0
>>1乙
超GJです!



62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 23:06:21.44 ID:XprH6tIo
海原魚料理好きだなwwww


64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 23:22:02.62 ID:zbkz5nQo
変態と変態が交差する時、物語は始まる

ってか



66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/26(日) 00:33:56.72 ID:Aq5Cy6DO
まぁ海原は変態だけど、比較的フェミニストなとこあるしエスコートとかはお手のものってイメージがあるな……


68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/26(日) 00:54:22.06 ID:FqwSWSIo
はいむらーのサイトで見たエツァリ中身が普通にイケメソだったくそが

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75 : ◆r462iqU2Ag2010/09/29(水) 22:13:45.56 ID:RdldeN2o

それでは始めさせて頂きます
前回から引き続き、黒子メインのお話です


77 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:15:14.49 ID:RdldeN2o


~第10学区~


海原 「着きました、ここですよ」

白井 「あら、控えめでお洒落な佇まいですのね」

海原 「知る人ぞ知る、といったところですか」

白井 「"さかな料理専門 魚食倶楽部"?」

海原 「ええ、初めに申した通り、魚料理が評判なんですよ」

白井 「海に面していない学園都市で、魚に拘るのも珍しいですの」

海原 「それだけ気合が入っているということでしょうね」

白井 「予約なしでも大丈夫ですの?」

海原 「大丈夫ですよ。入ってみましょうか」



78 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:17:39.60 ID:RdldeN2o

 :
 :
 :

店員 「ご注文がお決まりになりましたら、お呼びください」

海原 「よかったですね、ちょうど2名分空いてて」

白井 「ええ、食事時というのに幸運でしたの」

海原 「さてさて、何にしましょうか。この店は仕入れ状況でメニューを変えるので、
    いつ来ても新鮮な気分になれるんですよね、魚だけに」

白井 「…………あ、わたくしは白身魚のベシャメルソース仕立てで」

海原 「あれ、スルーですか……」

白井 「はい?」

海原 「あ、では僕はアジフライ定食にします」



79 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:18:26.15 ID:RdldeN2o

店員 「お決まりですか?」

海原 「カクカクシカジカ。以上でお願いします」

店員 「かしこまりました。ただいま、カップルのお客様限定で食後の紅茶とお菓子を
    サービスさせて頂いておりますが、よろしければいかがですか?」

白井 「か、かっぷr……」

海原 「そうですね、折角なので頂きます」

店員 「かしこまりました。しばらくお待ちください」

白井 「」

海原 「あれ? 白井さん?」

白井 「はっ、な、なんでもございませんの」

海原 「?」



80 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:19:23.12 ID:RdldeN2o


~一方その頃~


結標 「誘っておいてなんだけど……目の前で高カロリーなものばっかり食べてくれたわね」

番外個体 「別に何を食べようと私の自由だよ。迷惑はかけてないでしょ?」

結標 「そうだけどさあ……あ、待って」

番外個体 「うん?」

結標 「あれ、海原と白井さんじゃない?」

番外個体 「え、どこどこ?」

結標 「ほら、あのお店の窓側の席」

番外個体 「あ、ホントだ。へー、珍しい組み合わせだね」

結標 (これは話のネタになりそうね)



81 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:20:18.69 ID:RdldeN2o

白井 「まあ、結構なお味ですのね」カチャ

海原 「新鮮な魚を最適な調理法で頂いてますからね、美味しくない筈がありません」

白井 「ですが……少々量が多いですの」

海原 「はは、女性にはきついかもしれないですね」

白井 「ライスやパンを頼まなくて正解でしたの……でも残すのも……そうですの」ピンポーン

海原 「?」

白井 「はい、あーん」

海原 「え?」

白井 「手伝ってくださいな。これも殿方の務めですのよ?」ニコニコ

海原 「(初めて聞いた)あ、で、では、失礼します」パク



82 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:21:13.54 ID:RdldeN2o

白井 「お味はいかがですの?」

海原 「はい、おいひいです」

白井 「あ、海原さん、ちょっとじっとしててくださいな」

海原 「?」

白井 「申し訳ございません、わたくしの手元が狂って口元にソースが」フキフキ

海原 「」

白井 「どうしましたの?」

海原 「あ、いえ、お手を煩わしてしまって申し訳ありません」

白井 「これぐらいできないと淑女は名乗れませんの」ニコニコ

海原 (なるほど、これが上流階級の作法ですか)



83 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:22:17.73 ID:RdldeN2o

結標 「」

番外個体 「ヒュー♪ 仲のよろしいこと」

結標 (なんで私の携帯、カメラ付いてないのよぉー! もぉー!)orz

番外個体 「? どうしたの? お腹でも痛いの?」ツンツン

結標 「いえ、大丈夫」キリッ

結標 (いざとなれば、この子にも証人になってもらうか)

番外個体 「ところで、いつまでこんなことしてんの?」

結標 「あの二人が帰るまでよ」

番外個体 「は、はあ?」

結標 「いいから。尾行の訓練だと思って付き合いなさい」

番外個体 (尾行の訓練? なんで??)



84 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:23:13.23 ID:RdldeN2o

 :
 :
 :

店員 「お待たせいたしました。こちらストレートティーといわしクッキーになります」

海原 「はい、どうも」

白井 「……いわし、クッキー?」

海原 「僕も初めて食べますね、どんなお味なのでしょうか」

白井 「見た目は普通のクッキー……あら? お魚屋さんの香りがしますの」クンクン

海原 「お、煮干みたいな味で美味しいですよ」サクサク

白井 「……前衛的なお味ですの」サクサク



85 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:24:25.51 ID:RdldeN2o


~15分後~


海原 「それで、ミストサウナに入ったら怖いお兄さん4人に睨まれてしまいましてね」

白井 「あらあら、災難でしたのね」

海原 「そちらでは何か事件は起こっていなかったのですが?」

白井 「そうですわね、敢えて言うなら……大きいお姉様と身体の洗い合いをしたぐらいしか……」

海原 「詳しく聞かせてください」キリッ

白井 「残念、ここから先は男子禁制ですの」クスクス

海原 「……白井さん」

白井 「?」

海原 「今度温泉に行くときには、皮膚を提供していただけませんか?」キリリッ

白井 「……はい?」



86 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:25:23.19 ID:RdldeN2o

白井 「さすがのわたくしでもそれは引きますわ」

海原 「……申し訳ない、僕としたことが少々熱くなってしまったようです」

白井 「まあ……今回だけは、この食事に免じて聞かなかったことにしてあげますの」

海原 「あ、ありがとうございます」

白井 「それともう一つ」

海原 「なんでしょうか?」

白井 「海原さんが撮影したホームビデオのDVDをわたくしにもシェアして頂きたいですの♪」

海原 「」

白井 「まさか、カメラを構えていたのがバレていないとでも?」

海原 「ははは……白井さんには適いませんね」

白井 「当然ですの。こう見えても風紀委員ですのよ?」

海原 (だったら取締り……あ、ホームビデオだからOKということですか)



87 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:26:35.07 ID:RdldeN2o

結標 (忘れてたけど、あの子風紀委員よね? 海原捕まったりしないかしら)

番外個体 「なんか楽しそうだな。何話してるんだろ」

結標 「白井さんもちょこっとだけ変わり者だしね。何で盛り上がってるやら」

番外個体 「それにしても、あの二人って仲良かったんだね」

結標 (……考えてみたらあの二人、この子にもちょっかい出してない?)

結標 「ねえ、真琴」

番外個体 「? どうしたの、真剣なカオしちゃって」

結標 「もしあの二人に何かされたら、すぐに私に言いなさい。いいわね?」ギュゥ

番外個体 「???」


<わー見て見てー、綺麗なお姉さん達が抱き合ってるよ、ってミsモガー
<くォら、見ちゃいけませン。さっさと行くぞォ(……なンであいつらが?)



88 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:27:23.57 ID:RdldeN2o

海原 「さて、そろそろ出ましょうか」

白井 「そうですわね、ではお会計を」

海原 「ここは僕が出しておきますよ」

白井 「いえ、自分が食べた分ぐらいは……」

海原 「まあまあ、少しはかっこつけさせてくださいよ」

白井 「……では、お言葉に甘えておきますの」



番外個体 「……! 放して! 隠れて! あの二人出てくるよ!」

結標 「え? あ、ヤバっ」


 [看板]ミ ササッ



89 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:28:32.45 ID:RdldeN2o


<カランカラン♪


白井 「ご馳走様でした。すごく美味しかったですの」

海原 「それは奢られ補正込みですか?」

白井 「まあ、海原さんったら……もう知りませんの」

海原 「ふふ、冗談が過ぎました。機嫌を直してもらえませんか?」ナデナデ

白井 「ちょっ……そう易々と人の頭を撫でないでくださいな」ムスー

海原 「これは失礼、ちょうどいい高さにあったもので」

白井 「ぐぬぬ……わ、わたくしはまだ発展途上なだけですの」ムキー...


 [看板]<………



90 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:29:34.64 ID:RdldeN2o

海原 「さて、僕はこの後病院に寄っていきますので、これで失礼します」

白井 「もしや、妹さんのお見舞いに?」

海原 「ええ、そろそろ顔を出さないと機嫌を損ねる頃なので」

白井 「早くよくなるとよろしいですわね」

海原 「ありがとうございます。本人にも伝えておきますよ」

白井 「今日はありがとうございました。お気をつけて」

海原 「いえいえ。また機会がありましたらご一緒してください。では、また後ほど」ニコニコ


 [看板]<ヒソヒソゴニョゴニョ


白井 「今日の夕食はわたくしですので、それまでにはご帰宅くださいな」

海原 「それは楽しみですね。夕方までには戻りますので」



91 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:30:39.85 ID:RdldeN2o

白井 「……行ってしまいましたか」

白井 「さて、これからどうしまs」


 ガシッ  ガシッ


白井 「痛っ……! だっ、誰ですの!!」

結標 「さあ? 誰かしら?」

番外個体 「いいもん見せてもらっちゃったなー☆」

白井 「む、結標さんに大きいお姉様……?」

結標 「詳しく聞かせてくれたら、嬉しいんだけどな」

白井 「何を……まさか、見ておられましたの?」

番外個体 「全部じゃないよ、料理が運ばれてきたあたりからかな?」



92 : ◆r462iqU2Ag:2010/09/29(水) 22:32:01.19 ID:RdldeN2o

白井 「それはほぼ全部ですの」

結標 「ねえ、海原に何か変なことされなかった? お姉さんに詳しく話してくれない?」

白井 「そっ、そんな……偶然出会って食事をしただけで、やましいことは何も」

番外個体 「詳しい事は署で聞こう」ガッチリ

白井 「はうっ(み、密着してくださるなんて……///)」

結標 「ちょっと、どうしたの? 貴女、首絞めてないでしょうね?」

番外個体 「そこまで力入れてないよ」

白井 「ふにゃー///」

結標 (……もしかして、本当にそっちの人なの?)

番外個体 (やっぱり白井さんって変わってるなあ)



107 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:08:41.27 ID:MS.os/Eo


~第10学区 オープンカフェ~


結標 「なんだ、じゃあ何もなかったのね」

番外個体 「つまんないなー」

白井 「何を期待してましたの……海原さんのような紳士に限って、そのような行いはございませんの」

結標 「確かに。海原は遠くから静かに見守るタイプよね」

番外個体 「へー、そうなの?」

結標 「やり方はどうであれ、ね」

白井個体 「「?」」

結標 (知らないってのは幸せだわ)



108 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:09:53.85 ID:MS.os/Eo

白井 「そういえば、お二人はどうしてこちらに?」

番外個体 「淡希が"中華料理食べたい食べたーい!"っていうから連れてきた」

結標 「そんな子供じみた言い方してないわよ!」

白井 「婚后さんや、滝壺さんと絹旗さんはご一緒じゃありませんのね」

結標 「婚后さんは後輩と出かけるって言ってたわね」

番外個体 「滝壷さんは彼氏に会いにいったよ。絹旗さんもいっしょ」

結標 「滝壺さんも健気よね……2週間に1回は行ってるものね」

白井 「大きいお姉様が投獄されたら、わたくしは毎日でも通いますの」

結標 「私も週イチで行ってあげるわ、主に笑いに」

番外個体 「なんでパクられる前提みたいに話してんのかな」

結標 「なんていうかな、キレやすい若者?」



109 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:11:02.69 ID:MS.os/Eo

番外個体 「私があなた達の前でマジギレしたことある? ないよね?」

白井 「……言われてみれば、本気でお怒りになった姿はあまり見たことありませんの」

番外個体 「ほれみろ」フンス

結標 「でもほら、一番何かやらかしそうな顔してるし」

番外個体 「……」ビリッ

結標 「あうっ」

番外個体 「人が気にしてることをズケズケと言うな!」ウガー

白井 「あ、怒りましたの。……それにしても、仲がよろしいんですのね」

結標 「ま、これぐらいキツイ冗談も言い合える仲って訳ね」

番外個体 「言い合えるって……いつも私が一方的に言われてない?」



110 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:12:17.82 ID:MS.os/Eo

結標 「もう、スネちゃって。可愛いなー。別に好きなだけ言い返してくれていいのよ?」クスクス

番外個体 「露出狂」

結標 「ろ、露出狂って……この時期ならこれぐらい普通じゃない」

番外個体 「あと、海原さんが教えてくれたんだけど」

結標 「な、なによ……」

番外個体 「ショタコン」

結標 「」ビキッ

白井 (そろそろ冗談の範疇を超えかねませんの……)

結標 (うなばらぁー! 次会ったときが貴方の最期だからねー!)

番外個体 「あれ? 違うの?」



111 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:13:30.51 ID:MS.os/Eo

結標 「ち、ちちち違うわよ! 単に年下の、中2ぐらいが好みってだけで……」

白井 「……あの、それは」

番外個体 「どうみてもショタコンです、うっわー」プギャー

結標 「」プルプル

番外個体 「淡希が男の子誘拐してパクられたら、週イチで笑いにいってあげるからね」キリッ

白井 「結標さん、誘拐は重罪ですの。当分出てこれませんのよ?」

結標 「貴女達ねえ……」ピキピキ

番外個体 「はあ……テレポーターって変人しかいないんだね」

結標白井 「「一緒にしないで(くださいな)!」」

?? 「そうですとも、まったく聞き捨てなりませんね」



112 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:14:36.48 ID:MS.os/Eo

番外個体 「っ! 何アンタ……(こいつ、いつから後ろに?)」

白井 (突然現れましたの……この殿方も空間移動能力を?)

結標 (自己転移ができるってことはレベル4……いったい何者?)

査楽 「あ、店員さん、レモンティーを一つ」ガタッ

3人 (なにナチュラルに入ってきてんの!?)

査楽 「? なにをそんな警戒してるんですかね」

番外個体 「警戒するなっていうほうがムリだと思うけど」

結標 「ていうか、こいつ誰?」

白井 「? どなたかのお知り合いではございませんの?」

番外個体 「知らないよ、こんなネクラっぽいの」

結標 「私も知らないわね」



113 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:15:26.33 ID:MS.os/Eo

査楽 「……そこの悪人面、さっきから言いたい放題ですね」

番外個体 「」ビリビリッ

査楽 「あbbbbbb」

番外個体 「キャ、ごめんなさぁーい☆ 体全体が滑っちゃいましたぁ☆」

査楽 「」プスプス

白井 (これはさすがに同情できませんの)

査楽 「ケホッ……と、ともかく本題に入りますね。そこのツインテール」

白井 「なんでしょうか」

査楽 「あ、いや、あなたではないんですね」

結標 「え、じゃあ私? これはツインテールって言わないでしょ」



114 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:16:12.02 ID:MS.os/Eo

査楽 「正直どうでもいいですね。それより、一方通行の居場所を教えてください」

番外個体 「!?」

結標 「……聞いてどうするのよ」

査楽 「答える義務はないですね」

結標 「そう? なら私にも義務とやらはないわね」

査楽 「…………」ジロリ

結標 「…………」

白井 (なにやら不穏な空気ですの……)

番外個体 「……アンタ、一方通行に仕返しでもしたいの?」

査楽 「お、よく分かりましたね。その通り、お礼参りがしたいだけですね」



115 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:17:35.59 ID:MS.os/Eo

結標 「……思い出した。23学区で一方通行にケンカ売って蹴散らされたテレポーターがいたわね」

査楽 「この際だから敢えて言いますけどね。それは僕のことですね」

番外個体 「下らないマネはさせないよ。痛い目を見る前に帰りな」

査楽 「ふふ……さっきは油断しましたが、発電能力者風情が僕に適うと?」

番外個体 「アンタみたいのが一方通行に適うとも思えないけどね」チャリチャリ

結標 (釘? 本気でやりあうつもりなの?)

白井 (まずいですの。大きいお姉様はLEVEL4。本気で暴れたら周囲にも被害が……)

白井 (仕方ないですわね……今日は非番ですのに)ゴソゴソ

査楽 「おお怖い、怖いですね。そんな目で睨まれたら身動きが取れなくなりますね」スクッ

番外個体 「チッ……アンタ本当にムカツク。ピンヘッドみたいな顔にしてあげるよ」ガタッ



116 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:18:26.23 ID:MS.os/Eo


  「おやめなさい!!」


結標 「……白井さん?」

番外個体 「あ、その腕章……」

査楽 「……面倒くさいことに」


白井 「ジャッジメントですの」キリッ


白井 「往来で、能力を使用しての戦闘を座視する訳にはいきませんの」

白井 「これは警告です。まだ続けようと仰るなら、こちらも相応の対応をいたしますの」

結標 「だそうよ。落ち着きなさい」ナデナデ

番外個体 「ぐぬぬ……」

査楽 「……興が冷めましたね。僕はこれで失礼しますね」



117 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:19:42.29 ID:MS.os/Eo

結標 「待ちなさいよ。人の休日を邪魔しといてタダで帰れると思ってるワケ?」

査楽 「知りませんね。君達が勝手に騒いだだk

白井 「! 消えましたの……いったいどこに……!」

結標 「いい加減邪魔だったから私が飛ばしたわよ」

白井個体 「」


<キャーーー!覗きーー!
<誰か!警備員に通報!
<ち、違う!これはですね!


白井 「念のためお聞きしますが、どちらに……?」

結標 「この店のパウダールーム。もっというと女子トイレ」

番外個体 「容赦ないなー……」

結標 「当然の報いよ」



118 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:20:50.77 ID:MS.os/Eo

結標 「あとね、貴女も貴女よ。やっすい挑発に乗ってるんじゃないわよ」グリグリ

番外個体 「あいたたた! やめて! ごめんなさいごめんなさい!」カシャン バラバラ

白井 「本当に釘ですの……これをどうなさるおつもりでしたの?」

番外個体 「こう、電気の力でバヒュッと」

結標 「磁力狙撃砲みたいなものね。そんなもん使って、関係ない人に当たったらどうするのよ」

番外個体 「うーー……」

白井 「このような危険物は携帯しないでくださいまし」

番外個体 「反省してまーす」

結標 「あら、白井さんだって似たようなもの持ってるでしょ、ホラ」ピラッ

白井 「」



119 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:21:47.40 ID:MS.os/Eo

番外個体 「あ、ホントだ。ずるーい」

白井 「なっ、何をなさいますの!」バッ

結標 「女同士で恥ずかしがることないでしょ?」

白井 「場所を考えてください!!」ムキー

番外個体 「それにしても白井さん、ハデな下着はいてるんだね」

白井 「……うう、キズモノにされましたの。責任をとってくださいな」ダキッ

番外個体 「え? なんで私? 主犯はそっちのショタコンだよ」

結標 「ショタコンって言うな!」

白井 「責任をとっていただきますの」ギュー

番外個体 (どうすんだよ、これ……)



120 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:23:33.80 ID:MS.os/Eo


~第7学区 とあるスーパー~


白井 「申し訳ございません、お買い物にまで付き合わせてしまいまして」

結標 「まあ、私達も食べるものだしね」

番外個体 (今夜添い寝するだけでいいって言われたけど……何もされないよね?)ビクビク

白井 「そうですの。海原さんに今日のお礼をしたいのですが」

結標 「いいわよ、しなくて」

白井 「そうはまいりませんの。海原さんの好物とかご存知ではありませんか?」

結標 「超電磁砲」

白井個体 「「えっ」」

結標 「ゴメン、なんでもないわ。そうね、辛いものは好きらしいけど」

白井 「辛いものですか……絹旗さんもおられますし、調節が肝心ですの」

番外個体 「いいよ、うんと辛くしちゃって」フヒヒ

白井 「そうもまいりませんの」



121 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:24:30.53 ID:MS.os/Eo

 :
 :
 :

番外個体 「」ポイポイポイ

結標 「こーら、なに人参を棚に戻してるのよ」

番外個体 「」ギクリ

白井 「まあまあ、まだ克服できておりませんの? では今日は人参もふんだんに使いますの♪」

番外個体 「ははは、厄日だ」

白井 「っと、これで全部ですの」

結標 「じゃ、帰りましょうか。時間もちょうどいい頃でしょ」

番外個体 「みんな帰ってきてるかな」

白井 「遅くなるようなら連絡があるはずですし……まず家まで帰りますの」



122 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:25:54.58 ID:MS.os/Eo


~きぬはた荘 キッチン~


白井 「さてさて、今日は色々あって疲れましたが……もうひと踏ん張りですの」

白井 「なんだかんだ言って、楽しく過ごさせて頂いておりますわね……」

白井 「今夜の予定も抑えましたし……計画通りですの」


 ニャーン スリスリ


白井 「? あら、ユリコ。お腹が空きましたの?」

ユリコ 「(*・ω・)フミィ」

白井 「ふふ、ではちょっとだけ……皆さんにはナイショですのよ?」

ユリコ 「ノ・ω・)ノ ミャーミャー」

白井 「こらこら、意地汚いようでは淑女失格ですの」クスクス



123 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:27:58.32 ID:MS.os/Eo


~同日夜 結標個室~


結標 「」←読書中


 ヒュン パサ パサッ...


結標 「? なにこれ……真琴が着てた服じゃない。なんで?」


<さあさ、大きいお姉様、約束ですのー
<な、何をするだァー!服返せーー!(ビリビリ)
<あbbbb


結標 「……やっぱりこうなるのね。一応止めにいってあげましょうか」



124 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:29:03.70 ID:MS.os/Eo

といったところで今回はここまでです
前半に色々詰め込んだせいで、終盤は駆け足になってしまいましたね……
ひとまず、このお話はここまでで

次回投下日は未定です、間が空くようでしたら当スレにてご連絡させて頂きます

お付き合い頂き、ありがとうございました
それでは、これにて


129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/03(日) 01:30:59.88 ID:eFEmtb6o
査楽が出てるSSとか初めて見たわwwww


126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/03(日) 00:36:25.13 ID:LO2MTcMo
テレポーターはテレポできないとか僕そんなの気にしないよ!
あわきんマジおかあ・・・おねえさん



127 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/03(日) 00:47:09.40 ID:MS.os/Eo
>>126
やべぇ、その設定すっかり忘れてた……
いや、ホント申し訳ない、今回はご都合主義ということでお許しを orz
今後は気をつけます


131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/03(日) 02:33:39.50 ID:lG4yYkAO
査楽って一歩間違えたらここに入ってたかも知れんのよねww

あれ?他人を照準にしないと自分をテレポートできないからレベル3だっけ?



133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/03(日) 04:56:03.50 ID:iWLJIEAO
【死角移動<キルポイント>】
査楽が所有するレベル4未満の空間移動系能力に、一方通行がつけた仮称(正式名称は不明)。

通常「自分の重量を動かせる空間移動系能力」ならばレベル4以上の扱いなのだが、
「他人の背後にしか移動できない」という欠陥を持つためレベル4に至れない。
一方通行の分析では、
「自分の力で11次元上の理論値を算出できないため、他人の位置情報を元に補強しないと能力が発動できない」。

らしいぞ



134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/03(日) 09:07:27.43 ID:iUwt2wAO
要はポテンシャル自体はレベル4相当だけど本人の頭が悪いからお預けってことか。



152 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/06(水) 23:18:20.19 ID:MmcBGxUo


~7月某日~


番外個体 「じゃ、いってくるねー」ノシ

滝壺 「いってらっしゃい」

絹旗 「ミサワさんはバイトですか」

滝壺 「ううん、なんか親戚の子と遊んでくるんだって」

絹旗 「む、では夕飯はちょっと少なめに作らないといけませんか」

滝壺 「そうだね。……そういえば、むすじめとうなばらは?」

絹旗 「お仕事だそうですよ。今朝揃って出かけました」

滝壺 「そっか、今日は家に人が少ないね」

白井 「あの、ちょっとよろしいですの?」

滝壺 「どうしたの?」



153 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/06(水) 23:19:32.96 ID:MmcBGxUo

白井 「実は今日、来客の予定があるのですが、中に招いても問題ないでしょうか?」

絹旗 「超問題ありません。誰かの個室に勝手に入れたりしない限りは自由ですよ」

白井 「それを聞いてホッとしましたの。何分、昨夜突然決まってことでして……」

滝壺 「誰が来るの?」

白井 「常盤台中学の先輩ですの。あ、絹旗さんから見ても先輩にあたりますわね」

婚后 「あら? ようやく今日いらっしゃるのですね。前々から来たいと仰ってて……」

絹旗 (えっ、それってまさか……)

滝壷 「(あ、電話)はい、もしもし……え?……えっ? 近くまで来てるの?」

絹旗 「?」

滝壷 「わかった、待ってる(ピッ)きぬはた、鮭弁の買い置きってある?」

絹旗 「えっ」



154 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/06(水) 23:21:00.29 ID:MmcBGxUo


~第7学区 コンサートホール前広場~


番外個体 「……あれ? この缶コーヒーってこんなにマズかったっけ……」


<あー! いたー! ってミサカはミサカは猛ダッシュ!
<上位個体、周りの人に迷惑ですよ、とミサカはアホ毛チビを窘めます


番外個体 「お、早かったね」

打ち止め 「ワースト久しぶりー! ってミサカはミサカはジャンピング抱きつき!」ピョーン

番外個体 「久しぶり、ロシア以来だね」ギュウ

番外個体 (こんな可愛いのを殺そうとしてたなんて……やっぱあの頃は狂ってたわ)

打ち止め 「今日あの人はお仕事だから暇なんだー、ってミサカはミサカはグッドタイミングをアピールしてみる」

番外個体 「それはよかったね。貴女も、最終信号を連れてきてくれてありがとね」ナデナデ

19090 「いえ、ミサカも誘って頂いたのでこれぐらいは、とミサカは(ナデナデ)ふにゃー///」



155 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/06(水) 23:22:19.75 ID:MmcBGxUo

番外個体 「んで、何からしようか? あなたたち、なんかある?」

打ち止め 「お洋服がみたい! ってミサカはミサカはリクエストしてみる!」

19090 「ミサカも同意見です、とミサカは上位個体に追随します」

打ち止め 「あとあと、地下街はあの人がよく連れてってくれるから違うところがいい、ってミサカはミサカはリクエストしてみたり」

番外個体 「そっか。じゃ、セブンスミストとかでいいのかなー」

打ち止め 「ねー、ワーストー、手繋いでー、ってミサカはミサカは手を握ってみたり」ミョンミョン

番外個体 (前から思ってんだけど、アホ毛が本体じゃないよね)

19090 「…………で、ではミサカは腕を組みたいです、とミサカはワーストの左腕に腕を絡めます」

番外個体 「いや、これはおかしくない?」

19090 「こまけぇこたぁいいんだよ、とミサカは……ゴニョゴニョ」

番外止め 「「?」」



156 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/06(水) 23:23:23.46 ID:MmcBGxUo


~第7学区 某所~


土御門 「……今日の仕事はこれにて完了だ。みんな、お疲れさん」

一方通行 「おィ、バカ御門、テメェどォいうことだ。今回は夜までかかるって話だったろォが!」

海原 「まだ昼過ぎですね」

一方通行 「テメェがンなこというから、昨日の夜ちゃんと早く寝たのによォ! ハメやがったなァ!?」

土御門 「俺達が優秀すぎるってことだろう。折角の余暇なんだ、有効に使ったらどうだ?」

一方通行 「チッ……」

土御門 「んじゃ、俺は可愛い可愛い妹に会いにいくぜい。待っててくれよ、マイラブリィシスター! うひょー!」ピューッ

結標 「土御門を見てるとつくづく思うわ。公私の切り替えって大事よね」

一方通行 「くっだらねェ……俺は帰って寝る、ンじゃな」

海原 「はい、お疲れ様でした」

結標 「奥様によろしくね」



157 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/06(水) 23:24:51.99 ID:MmcBGxUo

一方通行 「誰が奥様だァ! つかなンで俺のプライベートがここまで筒抜けなンだよォ!」

結標 「ちょっと、ツバとばさないでよ」シッシッ

海原 「愛に生きる男というのはかくも怖いものなのですね」

結標 「愛といえば。最近、目付きが悪い電撃使いに告白されなかった? なんて答えたの?」

一方通行 「お前らさァ、痛い目見てェンだったらもっと直接的に表現してくンね?」

海原 「結標さん、今の話は初耳なのですが」

結標 「でしょうね、あの子と私の秘密だもの」

一方通行 「秘密をゲロってどォすンだ。つか、その件は俺としても秘密にしてほしィンですけどォ」

海原 「まったく、貴方も罪人ですね。ははは、裁かれなさい」

一方通行 (ダメだ、こいつらの相手疲れる。さっさと切り上げてコーヒーでも……ン、メール?)ピッ



195 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:07:09.34 ID:iwBbVBgo


 差出人:ワースト
      
 件名:
 日付:20yy/m/d 13:15
 ───────────────
 ラストオーダーは預かった!
 返してほしくば私に夏物サンダル
 を買い与えるがいい、フヒヒ


ピッ


 差出人:ラストオーダー
      
 件名:今日ねー☆
 日付:20yy/m/d 13:16
 ───────────────
 ワーストと19090が遊びに連れて
 いってくれるってー!(≧∀≦)
 ってミサカはミサカは報告して
 みたり♪



一方通行(……アイツら、一緒にいるのか)カチカチ



196 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:08:31.99 ID:iwBbVBgo


 差出人:いっつう
      
 件名:Re:
 日付:20yy/m/d 13:26
 ───────────────
 ベビーシッターご苦労様です
 おかげで今日はゆっくりできそう
 です


カチカチ


 差出人:あくせられーた
      
 件名:Re:今日ねー☆
 日付:20yy/m/d 13:30
 ───────────────
 ちゃんと言う事きくんだぞ
 それと、あまり遅くなるようなら
 迎えにいくから連絡するように



197 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:09:47.66 ID:iwBbVBgo

一方通行 (つか、自分のメルアド気に食わねェ……クソガキのヤツ、勝手に設定しやがって……)

一方通行 (パスワード知らねェから変更もできねェしよ……)

一方通行 (……うお、返事早ェよ)



 差出人:ワースト
      
 件名:Re:Re:
 日付:20yy/m/d 13:31
 ───────────────
 素直じゃねーな。あとラストオー
 ダーへのメール過保護乙www
 ぷぎゃーwww
 夜遅くなる前には送ってくからね



一方通行 (ン? 待てよ。このメールが来るって事はアイツは今日は休みか)

一方通行 (……帰って寝るか)

一方通行 (…………)

一方通行 (待て待て待て、今の思考プロセスはおかしくねェか!?)

一方通行 (……クッソ、ワケわかンねェ)ガシガシ



198 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:10:50.43 ID:iwBbVBgo

海原 「黙々と携帯を操作していたと思えば、頭をかきむしり始めましたよ」

結標 「見てて飽きないわね」

一方通行 「なに、テメェらまだいたのォ!?」

結標 「あら、なにかマズかったかしら?」

海原 「お相手は大きいほうですか? 小さいほうですか?」

一方通行 「なンなのアンタがた!? 俺いじめて楽しい!?」

海原結標 「ええ、とっても♪」

一方通行 「……」ヒクヒク

一方通行 「もォ帰る!」

結標 「ちょっとぉ、つれないじゃないの」ガシッ

海原 「喉が渇いてませんか? いいお店を知ってるのでいきましょう」ガシッ

一方通行 「なに馴れ合ってンの! 俺の留守中にグループに何があったンだよォ!」



199 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:12:05.12 ID:iwBbVBgo


~きぬはた荘 1階 リビング~


絹旗 「と、ところで、お客人はいつ頃来るのですか?」

白井 「そろそろかと……」

婚后 「もしかしたら、道に迷ってらっしゃるかもしれませんわね」

白井 「まさか、お姉様に限ってそれはありませんの」

絹旗 (お姉様? てことは超ドンピシャ……何事もなければいいですけど……)


<ジャーンジャーン


白井 「噂をすれば影、ですの。はーい、ただいまー」パタパタ

滝壺 「来たんだね。何か用意してくるよ」



200 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:13:15.56 ID:iwBbVBgo


<お邪魔しまーす
<お、ね、え、さ、まぁーん
<モガッ……いっ、いきなり何すんだアンタはー!(ズビシッ)
<いたいですのっ


婚后 「あらあら……いつも通りですこと」クスクス

絹旗 「あれでいつも通りなんですか」

婚后 「あのお二人は数多の死線を共にくぐり抜けた仲……
    きっと、単なる友情を超えた絆で結ばれているのでしょうね」

絹旗 「単に白井さんの趣味が超変わってるってだけじゃないんですね」

婚后 「白井さんが少々特殊なのは否定できませんけど……」

絹旗 「ですよね」



201 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:14:54.81 ID:iwBbVBgo

白井 「ささ、どうぞですのー」

御坂 「あれ? こっち入って大丈夫なの?」

白井 「了解は得ておりますの」

婚后 「御坂さん、お久しぶりですわね」ニコ

御坂 「あっ、婚后さん、久しぶり。夏休みに入っちゃって、学校で会う機会ないもんねー」

絹旗 「」ジー

ユリコ 「・ω・」ジー

絹旗 (本物! 超本物の超電磁砲です! きっと握手したら超ビリッてなるんです!)

御坂 「……えと」

御坂 (頭の上に猫乗せてる……なんか、かわいい……///)

白井 「あ、こちらは同居人の絹旗さんですの」



202 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:16:18.16 ID:iwBbVBgo

御坂 「はじめまして、御坂です。後輩がお世話になってます」ペコリ

絹旗 「あ、はい、超ご丁寧にどうも。絹旗っていいます」ペコリ

ユリコ 「フニャ」ツル ボテッ

他全員 「あ」

御坂 「大丈夫?」ツンツン

ユリコ 「( ・ω・)」クンカクンカ

御坂 「え……ウソ! 逃げない!?」

白井 (大きいお姉様で電磁波耐性は鍛えられてますのね)

御坂 「ほ、ほらー、おいでおいでー?」オドオド

ユリコ 「∩(・ω・)∩」ピョーン

御坂 「えー、なにこれかわいー! お持ちかえりー///」 \スリスリスリスリ/

絹旗 「ダメです! 超ダメですぅ! ユリコはうちの子です!」ウガー



203 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:17:29.67 ID:iwBbVBgo


<キャーキャー
<ワーワー


滝壷 「お茶飲む人ー」

御坂 「え……あ、アンタは確か……」

滝壷 「あ、れーるがんだ。久しぶりだね」

御坂 「う、うん、久しぶり……黒子、ちょっと、ちょっと来て」ヒソヒソ

白井 「?」

婚后 「?」

絹旗 (うぅぅ……穏便に、とはいきませんか……)

絹旗 (それとも……私が平和ボケしすぎだというんですか……)

ユリコ 「(・ω・三・ω・)?」



205 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:19:27.88 ID:iwBbVBgo

御坂 「アンタ、なんであの人と一緒にいるの?」

白井 「あの人?」

御坂 「あの、眠そうな顔した……」

白井 「ああ、滝壺さんですの? あの方はこちらの家主さんですし」

御坂 「や、家主!? そうなの!?」

白井 「ええ……お姉様、滝壺さんとお知り合いで?」

御坂 「知り合いっていうか……因縁の相手?」

白井 「まあ……そうでしたの。でも、滝壺さんの能力は補助系とうかがってますが」

御坂 「うん、主役は別にいてね……まさか、あのオバサンもここに……?」ブツブツ

白井 「? オバサンと呼ばれる年齢の方はこちらにはいらっしゃいませんの」

御坂 「え? あ、あら? 聞こえてた?」



206 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:21:10.53 ID:iwBbVBgo

白井 「ともかく、皆さん悪い人ではございませんの。数ヶ月同じ屋根の下で過ごした
    わたくしが言うのですから、間違いはございませんの」

御坂 「アンタが言うなら、そうなんだろうけどね……」

白井 「……わたくしとしては、お姉様にも親睦を深めていただきたいのですが」

御坂 「ゴメンね、心配させちゃって」

白井 「お姉様、黒子は何があったか詮索はいたしませんし、忘れろとも言いません」

白井 「でも、過去は過去と割り切ることも時には必要ですの」

御坂 「……もちろん、頭では分かってるつもりだったんだけどね」

御坂 「ダメね、いい加減考えるより先に身体が動くクセどうにかしないと」

白井 「大丈夫ですの、黒子だけは何があっても味方ですの」ニコニコ

御坂 「ふふ、ありがとね」ナデナデ

白井 「お、お姉様……やはり黒子はお姉様が一番ですのー!」ガバッ



207 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:22:58.82 ID:iwBbVBgo

御坂 「ちょっ、離しなさい……って、どこ触ってんのよアンタは!」

絹旗 「あの、大丈夫ですか?」ヒョコッ

御坂白井 「「」」←抱き合ってる(ようにも見える)二人

絹旗 「……超お邪魔しました」

御坂 「ちょ、違うの! 違うのよー!」

白井 「ああ、これで公認の仲に……///」

御坂 「アンタのせいで私までそっちの人と思われたじゃないの! 初対面なのにー!」ユサユサ

白井 「ああん、お姉様ー。そんな激しくされたら黒子は……///」

滝壷 「二人とも、紅茶でいい?」ヒョコッ

御坂 「あ、うん、紅茶でお願い」パッ

白井 「ふぎゃ」ビターン



208 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:24:46.99 ID:iwBbVBgo

滝壷 「分かった。ちょっと待っててね」

御坂 「……ねえ」

滝壷 「?」

御坂 「御坂、だからね」

滝壷 「みさか?」

御坂 「れーるがん、じゃなくて。名前で呼んで?」

滝壷 「わかった、みさかだね。私は滝壷、よろしくね」

御坂 「うん、よろしくね!」

白井 「は、鼻が……お、お姉様、そろそろ部屋に戻りますの」

御坂 「うん、そうしましょ」



209 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:26:13.69 ID:iwBbVBgo


~第7学区某所 隠れ家的喫茶店~


マスター 「注文は」

一方通行 「いつもの」

結標 「アイスカフェオレで」

海原 「烏龍茶を一つお願いします」

マスター 「了解した、座って待っているのである」

結標 「あら? 紅茶も色々あるのね。こっちにしとけばよかった」

海原 「さすがにカフェイン中毒のあなたもこの店はご存知でしたか」

一方通行 「……まァな」

結標 「この店に通うのって、それだけが理由じゃないでしょ?」

一方通行 「おいショタコン、テメェは俺の口から何を言わせたいンだよ」ヒクヒク

結標 「シ、ショタコンじゃなーい!!」



210 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:28:04.08 ID:iwBbVBgo

一方通行 「あるェー? 違うンですかァ?」ニヤニヤ

結標 「そうだ、それで思い出した! 海原! 貴方、真琴に何吹き込んでるのよ!」

海原 「?」ニコニコ

結標 「人の事ショタコンだなんてウソ教え込んでんじゃないわよ!」ガシッ ←フロントネックロック

海原 「いや、ウソじゃなくて事実d(ギリギリ)あいたたた! ギブ! ギブです!」

結標 「このバ海原ー!」ギリギリ

一方通行 「おーおー、海原くン、使い道のない豊満な胸に頭埋められるなんて幸せモンですねェ」ニヤニヤ

結標 「っ///」バッ

海原 「あいたた……いや、不可抗力ですよ……」

結標 「変態ッ」バチーン

海原 「ぶっ」

一方通行 (こいつら面白ェ)

マスター 「店内では静かにするのである」

結標 「あっ、は、はい。ゴメンなさい」



212 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/13(水) 22:30:11.40 ID:iwBbVBgo

といったところで、今回はここまでです。
なぜ、何も考えずにゴリゴリ書くと海原はこんな目に遭うんだ……
次回はきぬはた荘にあの人が登場、それと番外個体パートをお送りします

お付き合い頂き、ありがとうございました
それでは、これにて


211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 22:29:23.05 ID:.hvifEAO
エツァリ 貴様!代わって下さい。


213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 22:31:39.77 ID:R9B5o6AO
ショチトル「<●> <●>」


219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 22:56:35.75 ID:Qmi3jIAO
メール文が普通表記のいっつうさん初めて見た気がする



243 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:12:06.77 ID:DJYq6QEo


~第7学区 セブンスミスト付近~


番外固体 「えっ、あなた達お昼まだ食べてないの?」

打ち止め 「食べてないのー、ってミサカはミサカは空腹を訴えてみる」

19090 「食べていては時間に遅れそうでしたので、とミサカは己の計画性の無さを恥じます」

番外固体 「そ、そっか……じゃ、先にお昼食べちゃったほうがいい?」

打ち止め 「うーー、でも服もみたいし……ってミサカはミサカは迷ってみたり……」

19090 「上位固体、腹が減ってはなんとやらですよ、と空腹の限界なミサカは説得を開始します」

番外固体 「大丈夫だって、時間はあるんだからさ」ナデナデ

打ち止め 「じゃ、じゃあ先にご飯食べる、ってミサカはミサカは決断してみる」

19090 「決まりですね、いきましょう、とミサk」グゥ~~

番外止め 「「」」

19090 「……こ、このお腹が悪いのであって、ミサカは悪くありません!!///」

番外固体 「あなた、まだダイエットしてるのか」



244 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:13:37.45 ID:DJYq6QEo

19090 「ミサカも番外個体のように高身長スレンダーになりたいのです、とミサカは自分の将来像を描きます」

番外個体 「褒められるのは苦手だからやめてよ……同じDNAなんだから、ほっといてもなるでしょ」

打ち止め 「じゃあじゃあ、ミサカも背高くなれるの? ってミサカはミサカは目を輝かせてみたり」キラキラ

番外個体 「うん、多分、ね……」

19090 「どうしましたか、とミサカは番外個体の顔色をうかがいます」

番外個体 「ちょっと、昔を思い出しただけ」

打ち止め 「ミサカたちは昔っていうほど長生きしてないけど、ってミサカはミサカは重箱の隅をつんつん」

番外個体 「いいでしょ、別に」

19090 「それで、何を思い出したのですが、とミサカは興味津々に訪ねます」

番外個体 「もしかしたら、私もこの姿で生まれてたかもしれないんだよね」ナデナデ

打ち止め 「えっ? ワーストもちっちゃくなってたかもしれないってこと? ってミサカはミサカは驚いてみる」



245 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:15:05.06 ID:DJYq6QEo

番外個体 「私が造られるときの初期プランでは、一方通行を精神的に追い詰めるのが主目標だったから。
       そのために最終信号と同等の肉体を持つミサカを造ろうず、って話だったの」

19090 「マジですか、とミサカは驚愕を露にします」

打ち止め 「あの人いじめるのは許さないんだからー! ってミサカはミサカは怒りを露にしてみる」

番外個体 「いや、今の私はそんなことしないから、多分。あ、それで、致命的な問題が発覚したらしくてね」

打ち止め 「なになに? ってミサカはミサカは食いついてみる」

19090 「だいたい予想はつきますが、とミサカは気を使って敢えて口にしません」

番外個体 「肉体が未発達すぎて、戦闘能力が皆無だってこと」

打ち止め 「えー! それってミサカじゃ弱いってこと!? ってミサカはミサカは憤ってみる!」

19090 「まあ、上位個体から管理者権限を取ったらアホ毛しか残りませんからね、とミサカは一人納得します」

打ち止め 「他にも残るもん! レベル3の発電能力者だもん!」ムキー

19090 (……しかし、小さい番外個体、ですか……)



246 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:16:20.21 ID:DJYq6QEo

番外個体(小) 「ねーねー、19090のおねーちゃん、ワーストもこーひー飲んでみたーい」グイグイ

19090 「ダメですよ、番外個体(小)にはまだ早いです、とミサカはオススメできません」

番外個体 「いいでしょ、ちょっとぐらい。今のうちから慣れておくってのもさ」クスクス

19090 「むむ、番外個体がそうおっしゃるなら……と、ミサカはあっさりと折れます」

番外個体(小) 「わー、いい匂ーい☆ いただきまーす」ゴクッ

番外個体(小) 「(゚ロ゚)」

番外個体 「? どした?」

番外個体(小) 「にっがーーーーーい! クッソマズイ! 何コレマジありえない!!」

番外個体 「」

19090 「だから言ったでしょう、とミサカは番外個体(小)の口の周りを丁寧に拭いてあげます」フキフキ

~~~~〇~~~~
      0
    。゚
19090 「……アリだな、とミサカは一人呟きます」フフ...フフフ...

番外止め 「「?」」



247 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:17:31.43 ID:DJYq6QEo


~近くのファミレス~


19090 「この子にスパゲティを食わしてやりたいんですが、かまいませんね」

番外個体 「……どうしたの、急に」

19090 「いえ、ミサカの愛読書にこんな台詞があったと思いまして、とミサカは読書家であることをアピールします」

打ち止め 「ミサカ、スパゲティよりもハンバーグがいい、ってミサカはミサカは不満を露にしてみる」ブーブー

番外個体 「いいよ、こういう時は好きなの食べるもんだよ」

19090 「……カロリー」ボソッ

打ち止め 「えー、カロリーなんて気にしたら何も食べられなくなるよ、ってミサカはミサカは忠告しておく」

番外個体 「そうだそうだ」

19090 「えっ……上位個体はともかく番外個体は摂取カロリーとかちょろっと考えますよね? とミサカは恐る恐る訪ねます」

番外個体 「気にしない。塩分は気にするけど」



248 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:18:45.38 ID:DJYq6QEo

19090 「……気にしないで、その体型を維持してるのですか」

番外個体 「私からすると、あなたが気にし過ぎだよ」

19090 「そっ、そんなことはありません! とミサカは真っ向から否定します」

番外個体 「いや、だって私から見てもあなた細いし。度を超えると身体壊すよ?」

19090 「ほそ……ミサカが……」ズギュゥゥゥン

番外個体 「まあ、プライベートなことだから五月蝿くは言わないけど、程々にね」

打ち止め 「ねー、早く決めてよー、ってミサカはミサカは捲くし立ててみたり」バンバン

番外個体 「あ、ゴメンゴメン。私はコーヒーだけでいいや、食べてきたから」

19090 (細いって言われました……しかも身体の心配までして頂いて……こ、これは……///)

打ち止め 「(゚-゚)」

番外個体 「? なんで二人ともフリーズしてんの」

打ち止め 「19090の邪な思考がMNWにブロードキャスト、ってミサカはミサカは19090の個性に驚いてみる……」

番外個体 「?」



249 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:20:15.48 ID:DJYq6QEo

 :
 :
 :

打ち止め 「う……ニンジンは、ヤダ……ってミサカはミサカはゴニョゴニョ」

19090 「我らが上位個体は人参も食べられないのですか、とミサカは鼻で笑います」

番外個体 「あー、無理して食べなくていいよ。私も好きじゃないし」ズズ...

19090 「に、人参食べられないからって死ぬわけでもありませんしね、とミサカは抜群のフォローをします」

番外個体 (なんでこの子は最終信号にだけは強気なんだ?)

打ち止め 「ワーストって優しい、あの人だったら食べ終わるまで立たせてもらえないのに、ってミサカはミサカはホッとしてみたり」

番外個体 「……あの人って一方通行だよね? そんな厳しいの?」

打ち止め 「そうだよー、他にも他にも――」


 ~「おィクソガキ! テメェ、トイレの電気点けっぱなしだったぞ!」ズビシッ
 ~「帰ってきたら最初に手ェ洗えって言ってるだろォが! あと靴脱いだら揃えとけ!」ズビシッ
 ~「人が寝てるときにベッドに入り込むなっつってンだろォが!」ズビシッ


打ち止め 「――って、すぐにチョップするんだよー、ってミサカはミサカは愚痴ってみる」

番外個体 「そりゃあなたにも問題があるよ……」



250 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:21:12.16 ID:DJYq6QEo


~その頃 きぬはた荘 リビング~


御坂 「それにしてもアンタいいとこ住んでるのね。私も移ろうかなー」

絹旗 「超満室です。屋根裏部屋でよければ空いてますが」

白井 「絹旗さん、結構ですのよ。お姉様にはもう愛の巣がお有りなのですから、けっ」

御坂 「んなっ!? あ、ああ、あああああああいのssss巣ってアンタ!///」

婚后 「あら? 違うのですか?」クスクス

御坂 「そりゃ、そのぉ……ほら、今はインデックスだっているんだし!」

白井 「イン……ああ、前にお話してらしたシスターの?」

御坂 「そっ、そうよ! 完全に二人じゃないんだから!」

婚后 「学園都市にシスターさんですか? 教会なんて、結婚式場のチャペルしかありませんでしょう」

滝壺 「いんでっくす? って名前なの?」

御坂 「まあ……色々とワケ有りみたいだし、変わってるけどいい子よ。食費がすごいけど」



251 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:22:25.99 ID:DJYq6QEo

白井 「ちゃんと仲良くしてますの? 嫉妬深いお姉様のことですから……」

御坂 「だ、大丈夫よ! そりゃ最初は色々あったし、噛み付かれもしたけど……」

絹旗 「……噛み付く?」

婚后 「……シスターさん、なのですよね?」

御坂 「必殺技が噛み付きのシスターなの。とうm アイツに対しては噛み砕く勢いよ」

白井 「噛み付きだなんて、野蛮なシスターさんですの」

御坂 「う……でも私も頭に来て、噛みつき返しちゃったこと何度かあるし……」

白井 「お姉様!?」

御坂 「だって、だって電撃使うと家電が壊れるって怒られるんだもん!」

白井 「だもん、じゃありませんの! お姉様程のお人が、噛み付き攻撃だなんて……」ヨヨヨ



252 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:23:26.00 ID:DJYq6QEo

御坂 「で、でもほら! そういう妥協のない衝突の末に友情を深めたんだし! 結果オーライよ!」

白井 「そこは少し妥協してくださいまし……」

御坂 「寝る場所がないからってのもあるけど、今は一緒のベッドで寝るぐらい打ち解けたのよ」

白井 「」

滝壺 「良かったね、仲良くが一番だよ」

婚后 「あらあら、仲睦まじいこと」クスクス

絹旗 「? 白井さん?」

白井 「」

絹旗 「あれ? 白井さんの能力って幽体離脱でしたっけ?」

御坂 「違うけど……いいわよ、ほっといて。その内再起動するから」



253 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:24:18.18 ID:DJYq6QEo


<ギィィィィ バタン


婚后 「? 今、玄関の方から音が……」

御坂 「え? 誰か帰ってきたの?」

滝壺 「ううん、多分私のお客さんだ」パタパタ


<大丈夫?迷わなかった?
<アンタ忘れてんの?ここ元々私の家よ?


絹旗 (来ましたか……)

麦野 「お、絹旗もいたんだ。ひっさしぶりに顔見に来て……やった……?」

御坂 「ア、ア、アンタ……」プルプル

麦野 「超電磁砲……」



254 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:25:08.10 ID:DJYq6QEo

絹旗 (第3位と第4位のケンカとか超シャレになりません……どうか何事もなきよう……)ガクブル

麦野 「……こんなところで何してるんだ?」

御坂 「アンタこそ、なんでここに……」

麦野 「ここは元々私の家だ。私がいて何かおかしい?」

婚后 (なんなのですか、この空気は)

白井 (何が起ころうとしてますの……?)

滝壺 「むぎの」

麦野 「滝壺、アンタ何かされてない? まさかあの時のお礼参りとかじゃ……」

御坂 「ち、違う! そんなつもりじゃ……!」

滝壺 「違うよ、みさかは後輩に会いに来ただけ」

麦野 「後輩って……(そういや常盤台の制服が二人いるな……)」



255 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:26:10.01 ID:DJYq6QEo

滝壺 「むぎのも遊びに来てくれたんだよね? だからぴりぴりしないで」

麦野 「……分かったわよ、悪かった」

絹旗 (あれ? 超素直? これほんとに麦野?)

麦野 「超電磁砲、まあゆっくりしていきな」

白井 「ほら、お姉様」チョンチョン

御坂 「あっ、う、うん、ありがと」

麦野 (……ま、これで)

御坂 (よかったのよね)

滝壺 「むぎの、何か飲む?」

麦野 「あー、冷たいのがいいな」

滝壺 「うん、わかった」



256 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:27:13.34 ID:DJYq6QEo

御坂 「アンタ、顔どうしたの? 前はそんな眼帯着けてなかったわよね?」

麦野 「……事故よ、事故」

婚后 「御坂さん、こちらのお方とはお知り合いなのですか?」

御坂 「えー、うーんと、知り合い?」

麦野 「なんでオマエ私に振ってんだよ」

御坂 「いや、だって……」

麦野 「まー、なんつうの。前にちょいと激しくヤリ合った仲よ」ニヤニヤ

白井 「」

御坂 「なんでアンタまで誤解招く言い方するのよー!」ユサユサ

絹旗 「レベル5って超変人ばかりですから、今更驚きません」

御坂 「絹旗さんまで!?」



257 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:28:26.90 ID:DJYq6QEo

麦野 「ひゃはは、第3位つってもやっぱガキなんだな。真っ赤になっちゃってカーワイー」

御坂 「このオバs 「あ、お姉様、クッキーどうぞですの」 モガッ?」

白井 (これ以上、お姉様を諍いに巻き込むわけには参りませんの)

御坂 「」サクサク

滝壺 「はい、むぎの」

絹旗 「あ、ありがとね」

滝壺 「ところで、どうして急に学園都市に来たの?」

麦野 「腕のいい医者がいるって聞いてたから。そいつならこのツラどうにかしてくれるかと思ってね」



258 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:29:36.65 ID:DJYq6QEo

婚后 「大きな眼帯ですのね。整ったお顔立ちですのに」

麦野 「なんなら記念に見ておく? 滅多に見れるモンじゃないよ?」ニヤニヤ

婚后 「い、いえ、そこまでして頂かなくても……」

御坂 (……こいつも多分、いろいろあったのよね)サクサク

御坂 (こうやってよく見たら、大人っぽいだけで全然オバサンじゃないし……)サクサク

麦野 「? なにガン見してんのよ」

御坂 「なっ、なんでもないわよ」プイ

麦野 「アンタほんと可愛くねーな。そんなんじゃその内彼氏にも逃げられるぞ?」

御坂 「もう逃がさないもん、余計なお世話よ」

麦野 「へー、彼氏いるんだ」ニヤニヤ

御坂 「あっ」



259 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:30:54.28 ID:DJYq6QEo

麦野 「是非お目にかかりたいわねぇ。凶暴さに定評のある第3位を手懐けるなんて、どんな男かしら」

御坂 「凶暴って!? アンタに言われたくないわよ!」

絹旗 「麦野の場合は更年期障害なんです。超生温かく見守ってあげて下さい」

麦野以外 「えっ?」

麦野 「あ゛? 絹旗テメェ今なんつった?」

絹旗 (口が超すべりました)ダラダラ

麦野 「……きーぬはたぁ! 誰が更年期だぁ!!」ガシッ

絹旗 「痛い痛い痛い! 麦野の怪力でアイアンクローはシャレになりませんって!」

麦野 「私だってなぁ! 一の位を切り捨てすりゃ10歳なんだよぉ!!」ミシミシミシ

絹旗 「窒素装甲をぶち破るってどんだけ怪力d(メキャッ)びゃーー!?」

婚后 「麦野さん、落ち着いてくださいな。嫌な音がなってますわよ」ワタワタ

御坂 「ほら、やめてあげなさいよ! 顔の輪郭変わっちゃうでしょ!」グイグイ



260 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:32:04.47 ID:DJYq6QEo

<超いーたーいーでーすー!
<おりゃぁぁぁぁ!
<ちょ!絹旗さんの身体持ち上がってる!
<やめてあげてー!


滝壺 「むぎの、やさしくなったね」

白井 「……これでですの?」

滝壺 「昔のむぎのに更年期なんて言ったら、消し飛ばされてたかも」

白井 (先程、お姉様がオバサンと仰ってたのは心の奥にしまっておきますの)ダラダラ

 :
 :
 :

麦野 「あーあ、それにしても浜面はブタ箱かぁ。右目と左腕のお返しにブン殴ろうと思ってたのに」

絹旗 「左腕は自分の超演算ミスじゃないんですか?」

麦野 「きーぬはたぁ、アンタも懲りないねぇ。おいたをするのはこのお口かにゃーん?」グイグイ

絹旗 「いひゃい、超いひゃいでひゅ! ひっはらないでくだひゃい!」モガモガ

麦野 「おー、よく伸びるわねー。肌モチモチしやがって、これが若さか、このヤロウ」グイグイ

白井 (この目つき、言動、身に纏うオーラ……間違いなく、生粋のドSですの)



261 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:32:57.29 ID:DJYq6QEo

麦野 「さて、私はそろそろ行くかねぇ」

滝壷 「もう行っちゃうの?」

麦野 「さっきも言った通り、今回は医者に会うのが目的なのよ」

婚后 「よくなるとよろしいですわね」

麦野 「ふふ、ありがとね。ま、当分はこっちにいるだろうから、そんな顔すんな」

滝壺 「むぎの、お見舞いにいくからね」

麦野 「まだそこまで決まってるワケじゃないっての……んじゃ、いくわ」クスクス

白井 「ごきげんようですの……ほら、お姉様」

御坂 「え? あ、またね?」ノシ

麦野 「ああ……またその内ね」

麦野 「あ、絹旗、ちょっと」コイコイ

絹旗 「?」



262 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:33:52.78 ID:DJYq6QEo

麦野 「……絹旗」

絹旗 「なんでしょう」

麦野 「なんで頭にネコ乗せてんだ?」

絹旗 「ユリコです。勝手に乗ってくるんです」

麦野 「へー、ユリコっていうのか」ナデナデ

ユリコ 「(*・ω・*)」ゴロゴロゴロゴロ

麦野 「うわあ……///」

絹旗 「麦野?」

麦野 「ユリコ、またその内会いにくるからにゃーん?」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」フミィ

絹旗 (そういえば麦野といえば、ぬいぐるみの逸話もありましたね……)



263 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:35:02.84 ID:DJYq6QEo

麦野 「んじゃ、今度こそ行くわ。これ以上遅くなるとアレだしな」

絹旗 「気をつけてくださいね」

麦野 「絹旗」

絹旗 「どうしました?」

麦野 「滝壺と浜面のこと、お願いね」

絹旗 「え?」

麦野 「それじゃ、またね。元気でやりなよ」


<バタン


絹旗 「麦野……」

絹旗 「それは超フラグってヤツです……」

ユリコ 「( ・ω・)?」



264 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:36:04.11 ID:DJYq6QEo


~第7学区 隠れ家的喫茶店~


結標 「」ウトウト

海原 「」カリカリ

一方通行 「? オマエさっきから何やってやがる?」

海原 「ペンシルバズルです。暇つぶしと頭の体操にちょうどいいんですよ」

一方通行 「へェ……ちょっと見せてみ」

海原 「ええ、どうぞ」バサッ

結標 「」スピー

一方通行 「ンだこれ? 要は縦横と枠ン中で数字が被らなきゃいいのか?」カチッ

海原 「まあ、そんなところですね」



265 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/21(木) 23:37:42.84 ID:DJYq6QEo


 サラサラ


一方通行 「完了ォ」

海原 「えっ。えっ?」

一方通行 「なァに疑ってンですかァ? 見てみろよ、ホラ」バサッ

海原 「……すごい。これ上級者向けですよ? なに10秒未満で解いてるんですか」

一方通行 「ヒヒヒ、ココが違ェよ」トントン

海原 「学園都市最高の頭脳というのは伊達ではありませんね」

マスター (そういえばあの白いのは、いつも暇つぶしにクロスワード雑誌を消化していたであるな)

結標 「っくしゅん」

結標 「?」キョロキョロ

一方通行 「自分のくしゃみが目覚ましたァ、便利なこって」ニヤニヤ

海原 「随分長居してしまいましたね、そろそろいきましょうか」



293 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:17:33.97 ID:PY3iMUYo

~セブンスミスト付近 ファミレス~


打ち止め 「ぶふぃー」

19090 「ぶふぃー」

番外個体 「ふたりともお腹いっぱい?」

打ち止め 「大満足♪ ってミサカはミサカはお腹をさすってみたり」

19090 「あとで体重計に乗るのが怖いです、とミサカは少しだけ後悔してます」

番外個体 「しかし食べたね。みんなして育ちざかりだから……さてさて、おいくらかな?」ピラッ

番外個体 「」ブーッ

19090止め 「「?」」

番外個体 (7800円!? 私と淡希ふたりで来たときは2000円もいかなかったのに!?)



294 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:18:56.83 ID:PY3iMUYo

打ち止め 「ねー、どうしたのー? ってミサカはミサカはワーストのお腹をつついてみる。あ、硬い」チョンチョン

番外個体 「な、なんでもないんだよ、あはは、は」

19090 「なんでもない、という顔色でもありませんが。とミサカは心から心配します」

番外個体 (この子達ってお金ないよね……そりゃ、私が払うつもりだったけどさ……)

番外個体 (私だってモグリだから奨学金もらってないのに)orz

打ち止め 「なんかワーストの元気なくなっちゃった、ってミサカはミサカは心配してみる」

19090 「あの、ミ、ミサカ達に落ち度があるのならご指摘下さい、とミサカは怯えつつゴニョゴニョ」

番外個体 「あ、ホントになんでもないの。気にしないでね。……ちょっとトイレ、ゆっくりしてて」



番外個体 「もしもし、マスター? あ、ミサワミサワ」

番外個体 「明日からバイトのシフト増やしてください、週6で。はい、全然構わないんで」



295 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:19:50.88 ID:PY3iMUYo

~セブンスミスト~


19090 「おお……」

番外個体 「あれ? ここ来るの初めてなの?」

19090 「はい、初めてです、とミサカは思わず嘆息します」ホゥ

番外個体 「そういえばあなた達っていつも制服だよね……決まりでもあるの?」

19090 「ありません、あえて言うならユニフォームみたいなものだからでしょうか、とミサカは分析します」

番外個体 「? つまり、服装は自由なんだよね?」

19090 「常識の範囲内であれば、ですが、とミサカは結論を出します」

番外個体 「よし、あなたも何か選ぶといいよ」

19090 「いや、でも、お金、とミサカは……ゴニョゴニョ」

番外個体 「いいから、いいから♪」

番外個体 (こうなりゃ全部使いきってやる、宵越しの金ってヤツだ)



296 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:20:45.71 ID:PY3iMUYo

打ち止め 「二人ともはーやーくー! ってミサカはミサカは捲したててみる」

番外個体 「ふふ、お姫様は待ちきれないみたいだね」

19090 「い、いきましょう、とミサカははやる気持ちを抑えます」

 :
 :
 :

19090 「ど、どうでしょうか、とミサカは試着室より顔をのぞかせます……」

番外個体 「いや、顔だけ見せてもらっても分かんないっての」

打ち止め 「全部見ないとわかんないよー、ってミサカはミサカはカーテンオープン!」シャーッ

19090 「ちょ、心の準備がまだです!」

番外個体 「ニットワンピースか。うん、いいんじゃない?」

打ち止め 「ノースリーブだからこの時期でも着れるね! ってミサカはミサカはコメントしてみたり」



297 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:22:14.43 ID:PY3iMUYo

番外個体 「あ、ねえねえ、腰にこのベルトあわせてみなよ」

19090 「え、あ、はい、とミサカは金属製のベルトを受け取り……どうでしょうか」イソイソ

打ち止め 「わー、いかついと思ったけどアクセントに丁度いいかも、ってミサカはミサカは驚愕してみる」

番外個体 「我ながらいい出来だね」

19090 「で、では、これにします。番外個体の選定ですし……とミサカは即決します」

打ち止め 「決まり? じゃ次はミサカの番! ってミサカはミサカはワーストの手を引っ張ってみる!」グイグイ

番外個体 「ほら、慌てないの」

番外個体 (ここに来たらいつも着せ替え人形にされてたけど)

番外個体 (淡希、貴女の気持ち、今なら分かるわ……これは楽しい)



298 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:23:10.93 ID:PY3iMUYo

打ち止め 「じゃーん、ってミサカはミサカは颯爽と試着室から登場してみたり♪」

19090 「おお、馬子にも衣装とはこのことですね、とミサカは冷静に分析します」ウンウン

番外個体 「へー、最終信号に黒ってどうかなと思ったけど、存外いい感じだね」

打ち止め 「いつも明るい色ばっかりだったからなんか新鮮♪ ってミサカはミサカは新境地を発見してみる」

番外個体 「じゃ、あなたはこれでおk?」

打ち止め 「おk! ってミサカもミサカも即決してみる」

番外個体 「どうする? これ着てく?」

打ち止め 「うん、着たい!」

番外個体 「店員さーん、この子着てるの、このまま会計って出来ます?」

店員 「はい、大丈夫ですよー (3姉妹だよね? すごいそっくり)」



299 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:24:51.62 ID:PY3iMUYo

~きぬはた荘 リビング~


御坂 「あら? もうこんな時間? いっけない!」

白井 「? なにかございますの?」

御坂 「帰りに、夕飯の材料買って帰らないといけないから」

婚后 「残念ですわ、あまりゆっくりもできませんのね」

御坂 「ううん、十分ゆっくり出来たわよ」

白井 「お買い物でしたら、ぜひ黒子もご一緒に」

滝壺 「今日はご飯はしらいの番だよ?」

白井 「orz」

絹旗 (今日の白井さんは幽体離脱したり凹んだりと超忙しいですね)



300 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:26:11.87 ID:PY3iMUYo

御坂 「大丈夫よ、また来る……来てもいいのかな?」

絹旗 「どうぞどうぞ、超問題ありません」

白井 「必ずや、必ずや会いにきてくださるとお約束をー」ウルウル

御坂 「はいはい、約束約束」ナデナデ

ユリコ 「・ω・」ジー

御坂 「ユーリーコー、また会いに来るからにゃー♪」ナデナデ

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」ミャゥ

白井 「」

絹旗 (そろそろ可哀想になってきたんですが……)

婚后 「白井さん、しっかりなさってくださいな」ペチペチ



301 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:27:12.74 ID:PY3iMUYo

御坂 「じゃ、もう行くわね、特売の時間もあるし」

他全員 (特売?)

御坂 「みんなも、今日はありがとね。お邪魔しましたっ」

白井 「あ、あの、お姉様?」


<バタン


絹旗 「レベル5で、超お嬢様なのに、特売?」

滝壺 「みさかって意外と庶民的なんだね」

婚后 「なんと言いますか、意外な一面ですわね」

白井 (すっかりあの殿方色に染まってますの……)



302 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:28:09.11 ID:PY3iMUYo

~第7学区 某所~


御坂 「はー、楽しかった。いい家でいい人と一緒で、黒子も幸せよね」

御坂 「あの、麦野さん、だっけ? 怒らせなければ全然普通の人だったわね」

御坂 「……まだ時間あるかな」

御坂 「ノートがもうないから買っていかないと」

御坂 「一応メールしとくか……」カチカチ



 差出人:みこと
       
 件名:今から
 日付:20yy/m/d 16:48
 ───────────────
 買い物してから帰るから。
 ごはんまでもうちょい待っててね。



303 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:29:28.44 ID:PY3iMUYo

~第7学区 雑貨店~


御坂 「ゲコ太ノートが売り切れてる……だと……」

御坂 「ショック……あんなの買うの、私ぐらいだと思ってたのに」

御坂 「はあ、ないものはしょうがないよね」

御坂 「あと何かないかな、購買欲を刺激するものは……」

御坂 「はっ、ゲコ太の着ぐるみパジャマ……こ、これはアリよね……」プルプル

御坂 「」ビビビ

御坂 「今の感じ……発電能力者? 妹が近くにいるのかな?」

御坂 「折角だし、顔見にいくかなー。なんだかんだで久しぶりだし」



304 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:30:46.03 ID:PY3iMUYo

 :
 :
 :

御坂 「お、いたいたー」

19090 「あ、お、お姉様? とミサカは驚きつつも確認します」

御坂 「お姉様ですよー。たまたま近くにいたからさ。ええと、アンタは……」

19090 「ミサカの検体番号は19090ですよ、とミサカは親切に提示します」

御坂 「19090? てことは、こうやって会うのは初めてね」

19090 「ミサカはネットワーク越しに情報を得てますが、とミサカは補足します」

御坂 「そうは言っても初めてなのに変わりはないでしょ」

19090 「まあ、このミサカを一個人として見た場合は初対面となりますね、とミサカは」

御坂 「なにバカ言ってんのよ、アンタはアンタ、それで一人の人間でしょ」



305 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:31:49.80 ID:PY3iMUYo

御坂 「それで、こんなところで何してんの?」

19090 「はい、飲み物を買いにいった連れを待って 「ただいまー」

番外個体 「買ってきたよー、ってアレ? なんか増えてる? あなたは何号?」

打ち止め 「ワースト、この人は妹達じゃなくてお姉様だよ、ってミサカはミサカは指摘してみる」

番外個体 「あ、この人がお姉様なんだ。へー、初めて見た」

御坂 「???」

19090 「それよりもミサカのファンタグレープを、と喉が乾いたミサカは飲み物を要求します」

番外個体 「ゴメンゴメン、はいこれ。気をきかせてたっぷり振っといたから」ニパー

19090 「なぜですかっ!?」

打ち止め 「ミサカはアップルティーねー、ってミサカもミサカも要求してみる」

19090 「(コクッ)うん、今年のファンタもいい出来です」



306 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:33:11.66 ID:PY3iMUYo

御坂 「いい出来、じゃないでしょ! えっ、いったいどういうこと?」

19090 「と申されますと?」

御坂 「そっちの、ちょっと大きい私と小さい私は、だれ?」

打ち止め 「……ミサカとお姉様は前に1回だけ会ったことあるのに、なかったことにされてる? ってミサカはミサカは……」ウルウル

御坂 「あっ、違う! 忘れてるワケじゃないのよ! あの、地下街にいたときよね? 久しぶりー!」ナデナデ

番外個体 「うっわ、わざとらしー……」

御坂 「うっ、うるさい! で、アンタは? なんで私より大人っぽいの!?」

19090 「怒るポイントはそこなのですか、とミサカはある意味お姉様らしいと思います」

番外個体 「はは、どっから説明したもんかね?」



307 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:34:13.58 ID:PY3iMUYo

打ち止め 「ね、ワースト……(あの人のこと、お姉様に……ううん、多分まだその時じゃない)」

番外個体 「……最終信号。お姉様って第三次製造計画のこと、知ってるの?」

打ち止め 「それについてマトモに知ってる人間はもうワーストだけだよ、ってミサカはミサカは回答してみる」

御坂 「さ、第三次製造計画……?」

番外個体 「あちゃー、めんどくせー」

打ち止め 「でもでも、お姉様にはミサカ達については知る権利があると思うの、ってミサカはミサカは真剣に述べてみる」キリッ

19090 「その点については最終信号の意見に賛成ですね、とミサカは追随します」

番外個体 「ま、そうだよね。お姉様だしね」

御坂 「アンタにお姉様って言われるのも変な感じね……」



308 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:35:11.98 ID:PY3iMUYo

~第7学区 隠れ家的喫茶店~


マスター 「ご友人二人は帰ったようであるが」

一方通行 「別にいいだろォ。売上に貢献してるンだからよ」

マスター 「まあ、帰れと言うつもりもないのであるがな」

一方通行 「家に帰ってもメシが待ってるワケでもねェしよ」

マスター 「いつか連れてきたあの子の食事はいいのであるか」

一方通行 「……今日はいねェ」

マスター 「ふん……まあ、ゆっくりしていくのである」



309 : ◆r462iqU2Ag:2010/10/24(日) 23:37:10.08 ID:PY3iMUYo

といったところで今日はここまでです。
次回投下でこのお話の終わり、と番外通行止めへの繋ぎになります。
次回投下は10/27(水)の夜を予定しとります。

お付き合い頂き、ありがとうございました。
それでは、これにて。


310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/24(日) 23:41:24.92 ID:0aIebMMo
おつ
御坂4姉妹とか店員びびるなwwww



311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/24(日) 23:42:48.73 ID:7iLxRsAO
乙!

この御坂天国の中に海原が乱入したらどうなるんだ?w



312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/25(月) 00:07:16.45 ID:FlBAWzQo
アンチスキルが忙しくなる



絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 その4

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禁書目録SS   コメント:2   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
6525. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/05/03(火) 13:25 ▼このコメントに返信する
いちいち読者の合いの手が面白いwww
16342. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/01/08(日) 15:10 ▼このコメントに返信する
そういやアックアの事は誰も突っ込まないのなw
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