【女子無駄】ヤマイ「夏とマジメと補習対策」

2019-09-17 (火) 12:01  その他二次創作SS 女子高生の無駄づかい   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:19:35.54 ID:3Eo7N3On0

※女子高生の無駄づかい 短編




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:20:56.11 ID:3Eo7N3On0

ミーンミンミンミンミーン……

ファイッオー ファイッオー



ヤマイ「……」

ヤマイ(うだるような熱気……炎天下で練習に励む運動部の声)

ヤマイ(何も知らない世間は夏休み気分で浮ついてやがる……)

ヤマイ(その背後で進みつつある『闇の計画』に気付くこともなく……)

ヤマイ(『組織』には随分と仕事熱心な奴が多いらしい──休みも取らずに『計画』の遂行にご執心だ)

ヤマイ(そう、今この瞬間も)

ヤマイ(お陰でこちらも休日返上、こうして毎日僕が『仕事』に駆り出されてるって訳だ)

ヤマイ(『師匠』の墓に報告に行けるのはいつの日になるのか……先が見えない毎日だ)

ヤマイ(……まったく、困ったことだ)ヤレヤレ


「……もと」

「おい山本」

ヤマイ「?」

ワセダ「お前さっきからボーっとしているが……今の問題は分かったのか?」

ヤマイ「分かるません」

ワセダ「そんな日本語は存在しないぞ山本」





3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:22:55.74 ID:3Eo7N3On0

ワセダ「一つ聞くが……」

ワセダ「お前、今の自分の立場を自覚しているのか?」

ヤマイ「愚問ですね」フッ

ヤマイ「数々の試験を潜り抜けた選りすぐりの荒くれ者たち……」

ヤマイ「その『闇の選民』共を集めて行なった灼熱の中のサドンデス……」

ヤマイ「血で血を争う闘い……いや、もはや闘いと呼ぶにはあまりにも残酷な生存競争」

ヤマイ「その中を生き抜いた、たった1人の女」

ヤマイ「いや、女なのかどうか定かではない……あるいは、すでに人間ですらないのかもしれない」

ヤマイ「さいじょ『最凶の世代』と名高い第36期生の──そのトップに君臨する存在」

ヤマイ「序列『No.1』:コードネーム【ヤマイ】」

ヤマイ「出自はアルターニャ王国とドラゴニア王国のハーフ、ドラゴニア王国のアーチャーとしてかつて名を馳せたが下界への転生後あえてその能力を封印し──」

ワセダ「山本」

ワセダ「先生の投げたボールで勝手に玉乗りを始めるな」




4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:24:28.51 ID:3Eo7N3On0

ワセダ「まあ確かに、お前がNo. 1だ山本」

ワセダ「ただし、下から数えてな」

ヤマイ「人呼んで『地獄に最も近い女』……」

ワセダ「やかましい」

ワセダ「期末テスト赤点組の中でも追試に落ち」

ワセダ「追々試に落ち」

ワセダ「夏休み1次補習を受けた後に補習試験に落ち」

ワセダ「2次補習試験にも落ち」

ワセダ「掟破りの3次補習試験の結果が……」

ピラ

ワセダ「この通り、100点満点で合格点60点のところ8点……」

ワセダ「文字通りケタ違いのスコアを叩き出して伝説の4次補習に突入した、たった1人の生徒……」

ワセダ「それがお前だ」

ヤマイ「……」ニタア

ワセダ「笑い事ではないぞ山本」

ワセダ「お前のお陰で私の盆休みが消えて無くなったんだ」

ヤマイ「別に構わんでしょう」

ヤマイ「お盆なんて親戚のガキになんかめっちゃイジられてムカつくだけのイベントじゃないですか」

ワセダ「それはお前の自業自得だ山本」




5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:26:40.88 ID:3Eo7N3On0

ワセダ「何かもうここまでくると意地の勝負となりつつある」

ワセダ「お前が試験に通るが早いか──」

ワセダ「私が精神衰弱で倒れるが早いかのな」

ヤマイ「なるほど、最終試験は先生との一騎打ち(タイマン)、と……」

ヤマイ「これまでで一番楽しめそうだ……」ククク

ワセダ「お前も連日炎天下の中で学校に通い詰め、いよいよ頭がおかしくなっている」

ワセダ「後生だから早く一次関数の平方完成くらいはできるようになれ」

ヤマイ「平方完成ってなんですか?」

ワセダ「」パリーン




6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:27:54.36 ID:3Eo7N3On0

ワセダ「お前、田中でも通ったんだぞ3次補習テスト……田中にできるならお前もできるはずだ」

ヤマイ「田中(バカ)ですか……」

ヤマイ「まあアイツも中々の素材でしたねぇ……最後まで僕に食らいついてきた」

ヤマイ「でも、所詮は群れで動く軟弱者」

ヤマイ「孤高の存在である僕と同じステージには立てないんですよ、結局ね」

ワセダ「田中(アイツ)はもう上のステージに上がっていったからな」

ワセダ「お前にも菊池や鷺宮のような付きっきりで勉強を教えてくれる友達がいればいいんだがな……」

ヤマイ「『最強』は属さない……独りですべてができてしまうからな」

ワセダ「ならさっさと試験をクリアしろ山本」




7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:28:54.42 ID:3Eo7N3On0

ワセダ「……まあいい、ちなみに夏休みの宿題は順調か?」

ヤマイ「宿題ですか……」

ヤマイ「ゼロ──即ち『未知数』です」

ワセダ「ゼロは未知数じゃないぞ山本」

ワセダ「補習対象者には追加でもっと簡単な課題を出しているのだが、そっちは……」

ヤマイ「ゼロ──即ち『未知数』です」

ワセダ「ゼロはゼロだぞ山本」

ヤマイ「しかし先生、この0が2つ揃うとどうなるか?」

ヤマイ「丸と丸とをくっつけると……」ピト

ヤマイ「そう、∞になるのですよ」

ワセダ「……」

ワセダ「0+0=0だ、今日はもうそれだけでも覚えて帰れ、な?」

ヤマイ「ところが先生、『無』から『有』を生み出す能力……いわば『具現系』とでも言うべき能力を持つものが僕の人格の一つに」

ワセダ「もういい山本……多くを望みすぎた私が悪かった、ただ帰れ」

ワセダ「続きは明日だ」

ヤマイ「僕はまだまだ強くなる……先生、あなたはどこまでついてこられるかな?」

ワセダ「その向上心を少しでも数学に生かすことを願っているぞ」




8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:29:53.03 ID:3Eo7N3On0

~帰り道~


ヤマイ「はぁー……」トボトボ

ヤマイ「毎日毎日学校学校……いい加減解放されたい……」


「あれ、山本さん?」

ヤマイ「?」

マジメ「どうしたんですか、制服なんて着て」

ヤマイ「うむ、マジメか」

マジメ「部活動なんてされてましたっけ?」

ヤマイ「いや、まあ……一般市民のあずかり知らぬところで色々やってるんだよ僕は」

マジメ「は、はぁ」

ヤマイ「そっちはどうなんだ、暇つぶしに散歩か?」

マジメ「いや、こんな炎天下で暇つぶしに散歩なんてしませんよ……」




9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:31:38.95 ID:3Eo7N3On0

マジメ「今から図書館に行くところなんです」

ヤマイ「ふむ、魔術書でも探しに行くのか?」

マジメ「魔術書? いえ、普通に勉強しに行くだけですが」

ヤマイ「高1の夏休みに図書館へ勉強しに行くのが『普通』だと?」

ヤマイ「お前も中々変人だな」クス

マジメ「参考書みたいなノリで『魔術書』なんて単語出す人に言われたくないです」

マジメ「まあ家だと気が散りますし誘惑も多いので、図書館の方が捗るんですよ」

ヤマイ「……」




~山本家~

ヤマイ『そろそろ宿題取り掛からないとまずいかな……』

ヤマイ『いやでも昨日のゲームの続きが……コンボの感覚が手に残ってるうちにボスに再挑戦しておきたい……!』

ヤマイ『まあ、僕くらいになれば後半から始めても十分終わるだろう……むしろ自ら死地に追い込むのがドラゴニアの作法とも言える』

ヤマイ『よしそうと決まればゲームだゲーム!』ポチ




ヤマイ(一理ある……)

マジメ「山本さん?」

ヤマイ「ところでマジメよ、お前宿題は今どのくらい進んでいる?」

マジメ「え? 7月中に全部終わりましたけど」

ヤマイ「なん……だと……」




10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:33:13.48 ID:3Eo7N3On0

マジメ「いや、だってハムスターでも解けそうなくらい簡単な問題集でしたし」

ヤマイ「いやいやいやいやそんな高性能なハムスターがいるか!」

ヤマイ「ん、というかお前……」

マジメ「?」

ヤマイ「なんで手に包帯巻いてるんだ?」

マジメ「ああ……これですか?」

ヤマイ「何を封じている?」

ヤマイ「僕の左腕の守護霊獣が珍しく牙をむき出しにして唸っているぞ」

マジメ「はあ、特に何も封じてませんが……守護霊獣さんはお腹でも減っているのでは?」

ヤマイ「……あ、ああ、そろそろエサの時間かもしれん」

マジメ「こっちは腱鞘炎ですよ、手を酷使し過ぎたみたいで」




マジメ『何ですかこの問題集……簡単すぎてただの手の運動ですね』

カリカリカリカリカリカリカリカリ

ピキッ

マジメ『っ!? 手が! 手があああ!!』




ヤマイ「問題を解くスピードに手の方が耐えられなかった、だと?」

マジメ「昔から身体が弱くてですね」

ヤマイ(何その……ちょっとカッコいい負傷理由!)キュン




11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:34:07.48 ID:3Eo7N3On0

ヤマイ「いやちょっと待て、今の発言……」ハッ

マジメ「?」

ヤマイ「矛盾しているぞ、『ダウト』だマジメ」

マジメ「え、何かおかしなこと言いました?」

ヤマイ「お前はさっき『夏休みの宿題は7月中に終わった』と言ったな」

ヤマイ「なのに今から『図書館に勉強しに行く』だと? ダウト!」

マジメ「いや2学期の範囲の予習しに行くんですけど」

ヤマイ「ダウト! そんな奴居るわけない! ダウト!」

マジメ「いますよ! 」

ヤマイ「ダウト!」

マジメ「ダウト言いたいだけでしょあなた!」




12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:35:33.17 ID:3Eo7N3On0

ヤマイ「じゃあお前……2学期の範囲の数学がどんな内容か説明してみろよ」

ヤマイ(何を隠しているのか知らんが……この僕が嘘を暴いてやるッ!)

マジメ「……!」

マジメ「何てことでしょう……信じられません」

ヤマイ「ふ、嘘を見抜かれて驚いたか?」

マジメ「あの山本さんが先の範囲の数学に興味を示してくれるなんて……感激です!」

ヤマイ「え?」

マジメ「いいですか、まず数Iについてですが……1学期では一次関数の平方完成と簡単な最大最小値を求めるところで終わりましたよね?これが2学期からは定義域、つまりxの範囲に制限がついた場合だったり、その定義域や関数に未知数が入っている場合についての最大最小値を求めることになります。関数の最大最小問題は数Ⅱ数Ⅲでも出てくる内容、いえもっと言うと関数というものを使用する上でその関数がいつ最大に、あるいは最小になるかというのは重要な情報ですのでこれまでのやや無味乾燥な内容とは異なり実生活につながりのある分野だと言えるでしょう、実際最大最小を利用した文章題も出てくるのですがこの手の問題を解いているときが一番数学を解いていて楽しいと個人的には感じますね、一次関数が終われば次は三角比という新しい概念が登場します、サインコサインタンジェントという用語は一度くらい耳にしたことがあるのではないでしょうか?これは三角比という分野の用語でしてかつて古代エジプトなどで直接計測することが困難な高さを計算で求める手法の研究から生まれたのですが、底辺の長さと底辺-斜辺のなす角の大きさがわかれば直角三角形の高さがわかるというものです。これを応用すると三角形の辺の長さと角の大きさを求めるための強力な武器になるんですよ。中学の時に合同な三角形というのをやりましたよね?そう、3辺が等しい、2辺とその間の角が等しい、1辺とその両端の角が等しい、という3つの条件です。この合同条件はすなわち三角形の形そのものを決定づけるために必要な数値が『3辺の長さ』『2辺の長さとその間の角の大きさ』『1辺の長さとその両端の角の大きさ』ということになるんです。つまりその数値が与えられていれば残りの辺の長さと角の大きさは一通りに決まるということです。三角比を用いるとその『残りの辺の長さと角の大きさ』を計算で求めることができるようになるんですよ。中学のときはせいぜい三平方の定理でわかる辺しか計算できなかったのがこれで一気に世界が広がるわけです、この感動はぜひご自分の手で2学期に味わっていただきたいですね。次に数Aについてですが、場合の数が一通り終わっていよいよ確率の計算に入ります。数学の分野の中ですぐに現実世界で使える即戦力的な知識となるのはやはりこの場合の数、確率の分野なのではないでしょうか?学問としては歴史が浅いためまだ関数ほどきれいに体系づいているわけではありません、そこが勉強量と点数に個人差が出る難しいところではありますが、日常生活の中で積極的に使用していくことでセンスが身についていくものだと思います、おっと話が逸れましたね……確率についてですが、中学で学習した確率からさらに問題のバリエーションが増え、繰り返し行われる試行の確率なんかも扱います、例えば当たる確率が1/5のくじを4回引いたときに2回当たる確率はいくらになるか?なんて問題も解けるようになるんですね、他のパターンとしては……(以下略)」

ヤマイ「……」

マジメ「はぁ……はぁ……」

マジメ「どうでしょうか? 2学期からの内容に俄然興味が出てきたのでは?」

ヤマイ「えーと」

ヤマイ「平方完成って何?」

マジメ「1文目!」

ヤマイ「僕が落馬したのに気付かず単身突っ走っていったな愛馬マジメよ……このじゃじゃ馬め」フフ

マジメ「え、どういう意味ですか?」

ヤマイ「……何でもない、忘れろ」




13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:37:30.01 ID:3Eo7N3On0

ヤマイ(しかしまあ……)




ワセダ『お前にも菊池や鷺宮のように付きっ切りで勉強を教えてくれる友達がいればなぁ』




ヤマイ(コイツの勉強好きは筋金入りだ)

ヤマイ(正直めっちゃ教えてもらいたい……数学!)

ヤマイ(だってもう限界だし! 夏休みなのに毎日学校行くのもう嫌だし!)

ヤマイ(でも今のままだと正直数学全然わからんし!)

ヤマイ「……」ジー

マジメ「?」

ヤマイ「お前今日はいつまで図書館にいるんだ?」

マジメ「閉館時間までいますよ、今日は病院に行ってたので遅くなりましたが……基本毎日開館から閉館までいます」

ヤマイ「変態かよ……」ゾッ

マジメ「変態!?」




14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:38:27.53 ID:3Eo7N3On0

ヤマイ「しかし、うん、お前が望むのであれば……一時的にパーティーを組むことはやぶさかではない」

マジメ「えっ何の話ですか?」

ヤマイ「一人で勉強するのは寂しかろう? と言っているのだ」

マジメ「いえ別に」

ヤマイ「……」

ヤマイ「いいんだぞマジメ、僕にだけは本音を話しても」

ポンッ

マジメ「いえ、一人の方が集中できますし」

ヤマイ「……一人で成せることなどたかが知れている、徒党を組むことこそが人間の最大の力だと知れよ?」

マジメ「いえ勉強はやっぱり一人でやるのが一番性に合うので」

ヤマイ「……」




15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:40:29.04 ID:3Eo7N3On0

ヤマイ「いやいやいや強がるなよマジメ、寂しいだろ一人は」

マジメ「勉強してるときは別に……」

ヤマイ「わからない問題に出会って……答えを見ても解説を読んでも意味が分からない……」

ヤマイ「そんなときって焦るだろ? 惨めだろ? 自分の無力感に心が刻まれるだろ?」

ヤマイ「誰かが側にいてくれたらな~って思うだろ? 分からないところを教えてくれるか、せめて『分からない』って苦しみを分かち合ってくれる誰かがさ」

ヤマイ「正直になれよマジメ……僕なら全部受け止めてやる」

ヤマイ「な?」

ポンッ

マジメ「……あの」

マジメ「それって全部山本さんが独りで勉強してるときに感じてることなのでは……」

ヤマイ「……」

ヤマイ「はあああああああ!?//」

ヤマイ「ちち違うし! 全然違うし!」

ヤマイ「僕はもう感情なんて失ってしまった存在だぞ!? ありえないねありえない!」

ヤマイ「ばーかばーかマジメばーか!//」

マジメ「よかったですね、感情戻ってますよ」 




16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:42:03.19 ID:3Eo7N3On0

ヤマイ「まあとにかくこれはマジメの話であって僕とは一切関係がないことを断っておこう」

マジメ「じゃあお気遣いはありがたいですが心配は無用です、本当に」

マジメ「今まで勉強するときはずっと一人でしたし、それで困ったことは特にないので」

ヤマイ「……そうか」

マジメ「ええ」

マジメ「あ、じゃあ私こっちの道なので……また二学期に」

ギュ

マジメ「……」

ヤマイ「……」

マジメ「あのー、なぜ服の裾を?」

ヤマイ「……霊獣が」

マジメ「え?」

ヤマイ「左腕の守護霊獣がマジメのことをいたく気に入ったらしくてな」

マジメ「えぇ……」

ヤマイ「こうなるとしばらくはマジメのオーラが感じられる距離にいないとダメだ」

ヤマイ「仕方ないから僕も図書館に同行しよう」

マジメ「はあ」

ヤマイ「こいつはなかなか気難しくてな……気分を損ねて暴走すると、あの……僕が食い殺されかねない」

マジメ「全然守護されてませんね」




17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:42:53.64 ID:3Eo7N3On0

~図書館 自習室~


マジメ「せっかく図書館に来たことですし、よかったら山本さんの宿題をお手伝いしましょうか?」

マジメ「わからない分野があれば説明しますよ」

ヤマイ「……!」

ヤマイ「ふ、ふんっ! 大きなお世話だ……僕にとってはあのような宿題、スライムを引き延ばすようなものだ」

マジメ「例えがよくわかりませんが、それなら安心です」

マジメ「でしたら各々で勉強することにしましょう……私はちょっと本を借りてくるので」ガタ

ギュ

ヤマイ「……」

マジメ「……」

マジメ「あの、なぜ服の裾を?」

ヤマイ「……霊獣が」

マジメ「え?」

ヤマイ「左腕の守護霊獣が、マジメに勉強を教わりたがっている」

マジメ「勉強熱心な霊獣さんですね!?」




18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:45:01.84 ID:3Eo7N3On0

マジメ「で、教えてほしい科目は何ですか?」

ヤマイ「ふーむ」

ヤマイ「魔法だな、特に氷系統」

マジメ「へ?」

ヤマイ「アーチャーとしての能力はすでに極めているのだが、魔法系統となるとまだ門外漢なところがあってな」

マジメ(魔法……氷系統?)

マジメ(そしてアーチャー……archer……弓術、射手座……)

マジメ(射手座? 天文学はすでに一通り学習しているということ? しかし魔法とは? 氷系統ということは……)

マジメ「化学が苦手なんですか? 吸熱反応? それとも水分子の構造についてでしょうか? あるいは状態変化の分野か……」

ヤマイ「え」

マジメ「いずれにしても深い理解を得るには原子構造から学ぶのが早道だと思いますね、個人的には」

マジメ「化学は暗記の占める割合が半分だとよく言われますが……実際のところ、原子構造レベルから学習すれば丸暗記しなくてはならない事項はもっと少ないんですよ、原理から理解できますからね」

マジメ「学校の授業だとカリキュラムの都合だとか時間の制約でそこまで突っ込んだ説明はなかなかしてもらえませんから、夏休みのうちにその辺も学習しておくのは実にためになることですよ」

マジメ「原子構造についてはこの前良い本を見つけたので持ってきますね、ちょっと待っててください」ガタ

ヤマイ「待て」グイ

マジメ「なんですか?」

ヤマイ「……」

ヤマイ「やっぱ数学を教えてくれ」

マジメ「あ、数学……」




19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:46:54.99 ID:3Eo7N3On0

ヤマイ(ダメだ、コイツ相手に下手を踏むと……穴という穴に知識を詰めこまれて殺される予感)ゾク

ヤマイ(真面目にやろう……真面目に)

マジメ「あー、宿題が全然手つかずなんですね」

マジメ「ではそれを進めながら分からないところを説明していきましょうか」

ヤマイ「ああ、頼む」




ヤマイ「……マジメ、ここの問題なんだけど」

マジメ「ああ、これですか? これはですね……」



ヤマイ「……マジメ、次はこれが」

マジメ「ここはさっきと別の公式を使うんですよ、ほら、これを見てください」




ヤマイ(なんというか……)

ヤマイ(超絶スムーズじゃん……)

ヤマイ(今まで一人でねちねち勉強してたのは何だったのかというくらい楽に進む……)

ヤマイ(こんなんずるいじゃん……友達いる奴……)

ヤマイ(いやいやいや! 僕は孤高だから! 群れるのとか嫌いだから!)




20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:48:10.89 ID:3Eo7N3On0

~数十分後~


ヤマイ「……」カリカリカリ

ヤマイ「ふわぁ……」

マジメ「山本さん、だんだん集中力が切れてきましたか?」

ヤマイ「そろそろ数学にも飽きてきてな……」

マジメ「じゃあいったん別の教科に変えましょうか」

マジメ「他は何の宿題が残ってるんですか?」

ヤマイ「全教科だ」

マジメ「今まで何してたんですか……」

ヤマイ「サボっていたわけではない、僕にはこっちの世界の勉強と並行してドラゴニア王国の勉強もしなければならないからな」

マジメ「ドラゴニア王国の勉強……」

ヤマイ「ほら、これが歴史だ」

ペラ




21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:49:42.10 ID:3Eo7N3On0

☆☆☆

(ヤマイのノート)


ドラゴニア王国の歴史


ドラゴニア暦元年
当時世界を支配していたダークドラゴンを打倒したドラゴニア1世がドラゴニア王国を建国。
その闘いで使用された剣、『ディバインホーリーブレード』は伝説の聖剣として今も王国に継がれている。


23年
ドラゴニア王国が西大陸を統一。

50年
ダークゴブリンの反乱。ドラゴニアのエレナ姫がさらわれる。

55年
ドラゴニア2世によりダークゴブリンから姫を奪還する。
ドラゴニア2世とエレナ姫が結婚。
その闘いで使用された盾、『キングダムレインボーシールド』は伝説の盾として今も王国に継がれている。

60年
ダークオークの反乱。ドラゴニアのマリーナ姫がさらわれる。

65年
ドラゴニア3世によりダークオークから姫を奪還する。
ドラゴニア3世とマリーナ姫が結婚。
その闘いで使用された魔法、『スパーキングメテオフュージョン』は伝説の魔法として代々王国に継がれている。

80年
世界大戦勃発。ドラゴニアのアリーシャ姫がさらわれて人質にされる。

85年
ドラゴニア4世の活躍により世界大戦終結。
ドラゴニア4世とアリーシャ姫が結婚。
その闘いで使用された弓、『オーロラトルネードアロー』は伝説の弓として今も王国に継がれている。

☆☆☆


ヤマイ「どうだ? なかなか波乱に満ちた歴史だろう?」

マジメ「えーと……色々ツッコミたいですけど」

マジメ「姫さらわれすぎじゃないですかね?」

ヤマイ「は?」

マジメ「あと出来事がワンパターンというか……」

ヤマイ「お、お前やめろよ……人の設定にケチつけるのは一番やっちゃいけないだろ……タブー中のタブーだろそれ」

マジメ「設定って言いました今?」

ヤマイ「文句付けるならまず自分でやってみろって話だろ!? 僕はそう言いたい!」ドンッ

マジメ「は、はい……失礼しました」




22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:51:15.27 ID:3Eo7N3On0

マジメ(確かに自分でやってみずに人の作品にケチを付けるのは不躾だったかもしれません)

マジメ(試しにちょっと自分でも考えてみましょうか、架空の歴史)

マジメ(えーとまずは王国の名前と……建国時の出来事と……)

マジメ(あー、何か普段使ってない部分の脳領域が動いてる感じがします……)


カリカリ カリカリ


マジメ「……」

ヤマイ(……あいつ、黙っちまったな)

ヤマイ(言い過ぎたかな? 言い過ぎたかなこれ?)

ヤマイ(どうしよ、謝ったほうがいいのかなこれ?)

マジメ「……」カリカリ

ヤマイ(っべー……静かにキレてるよあれ絶対……)

ヤマイ(もういいや、とりあえず数学に戻ろ……)


マジメ「できました!」

ヤマイ「うおっ!」ビク




23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:52:14.37 ID:3Eo7N3On0

マジメ「折角なので、自分でも架空の歴史を考えてみました」

ヤマイ「そ、そうか……まあ僕のは架空じゃなくて史実だけどな」

マジメ「確かに自分でやってみると楽しいですけど、意外に難しいですねこれは」

ヤマイ「そうだろ? 意外と難しいだろ?」

ヤマイ「まあちょっと見せてみろよ」

マジメ「う、人に見せるのは恥ずかしいですね……」

ヤマイ「僕のも見せただろ! みーせーろーよー!」ユサユサ

マジメ「わ、分かりましたよ……どうぞ」


ピラ





24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:53:57.48 ID:3Eo7N3On0

☆☆

(マジメのノート)


カナリウム王国の歴史~Historia of Canarium Kingdom~


【遥か昔の伝説】

かつての世界では魔術のエネルギー素である「マナ」が空気中に潤沢に存在し、そこで暮らす生物たちにとって魔法というものは日常生活から戦争に至るまで深く文化に根差すものであった。

しかしながら、ある時勃発した『大戦』において、世界のマナを枯渇させるほどの強力な魔法が発動、一度文明は滅亡に追い込まれた。

現在では「古代文明」と呼ばれる当時の技術・文化は地中からまれに発掘される資料をもとに断片的に推察されているが、今もその全貌の多くは明かされていない。


【建国以前】

魔術のエネルギー素である「マナ」は空気中にはほぼ含まれておらず、各地の鉱脈から産出される岩石「マナトリウム」に含まれるのみである。
自然界や日常生活において魔術の存在はほぼ失われ、専ら魔術は闘いのための道具としてのみ使用されることとなった。

オーク民族の支配するモーラ国ではこのマナトリウムが潤沢に眠っており、そのためオーク民族がこの世界の実質的な支配者であった。

そんな中、ヒトの生息するグリニア国の科学者マリスによって、太陽光を吸収し自らマナを生成する植物「マナプラント」が発明される。
革命的ともいえるこの「マナプラント」の発明により、マリスの竹馬の友であったグリニア国騎士団長カナリアがグリニア魔術部隊を結成、モーラ国を打ち倒し、カナリウム王国を建国したのであった。


【建国後の歴史】 

カナリウム王国建国後、初代国王カナリアは新たな暦、「マリシア暦」を導入する。


●マリシア暦元年
カナリウム王国建国。
初代国王カナリアによって、「科学と魔法の共存」政策が示される。
敗戦国であるモーラ王国はその存続は認められたものの、その植民地のすべてを開放する条約が締結され、国力は大きく減退することとなった。


●マリシア暦7年
国王カナリア主導の元、西大陸の国々での平和条約が締結。
同時にカナリアによって「マナプラント」の輸出の解禁を宣言。
「戦争からの脱却、および貿易による繁栄」を目指してのものであり、その結果西大陸の生活水準、科学技術が大きく躍進することとなった。


●マリシア暦23年
「マナプラント」発明者であるマリスの弟子、モイラーによってマナの人工的合成法が発見される。
マナ生成効率は以後指数関数的に向上を見せ、「マナ革命」と呼ばれる技術の大躍進がこの歳より始まるのであった。


●マリシア暦32年
初代国王カナリア死去。娘であるナタリスが2代目国王に即位。
東大陸からの侵攻があるも、西大陸連合国軍の活躍により撃退。
しかしながら、そのとき東大陸からもたらされた古代の呪術の一部が後の『モーラ・カナリア戦争』での戦闘を泥沼化させることとなる。


●マリシア暦35年
大気中のマナ濃度が5%に到達。古代文明時代の10%にはおよばないものの、当時と同じく人々の文化的生活において魔術はもはや必要不可欠の存在となった。


●マリシア暦54年
モーラ王国より、かつて古代文明を滅亡させる原因となった大量破壊兵器『エスカ・トロジア』が出土する。
『エスカ・トロジア』は空気中のマナを連鎖的に反応させることでマナの存在する空間一体に大爆発を引き起こす兵器であり、
古代文明の栄えた時代、戦争によって滅亡に追い込まれた少数民族の報復的な発動により、生物を全滅寸前にまで追い込むほどの大被害をもたらしたのであった。
モーラ王国は西大陸における平和条約を破棄、周囲の国に侵攻を開始する。
『モーラ・カナリア戦争』の幕開けとなる。


────

──


☆☆




25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:55:18.55 ID:3Eo7N3On0

マジメ「うーん、中々うまくできないですね……創作やってる人ってすごいんだなって改めて思いますよ」

ヤマイ「……」

ヤマイ(え、なにこれ……)

ヤマイ(僕のと全然違うじゃん……)

ヤマイ(むしろ何なん? 僕のやつ……)

ヤマイ(小 学生の妄想やん……)

ヤマイ(なんだよダークドラゴンって……なんだよディバインホーリーブレードって……)

ヤマイ(こんなん恥さらしじゃん……)

ヤマイ「マジメ」

マジメ「はい?」

ヤマイ「帰るわ……」

マジメ「え?」

ヤマイ「もう帰るわ……じゃあな」トボトボ

マジメ「えええ……」




26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:57:53.31 ID:3Eo7N3On0

マジメ「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」

ガシ

ヤマイ「放せよ! 所詮僕は闘うことしかできない脳筋アーチャーなんだ!」

マジメ「脳筋アーチャー!?」

ヤマイ「ドラゴニアにいたころの僕は文武両道でならしたものだが……」

ヤマイ「下界への転生時に記憶の大部分を失ってからというもの、すっかり頭の方はカンが戻らない……」

ヤマイ「今となっては数学もできなければドラゴニアの歴史もうる覚え」

ヤマイ「何もできないただのつまらん存在なのさ……ほっといてくれ!」

マジメ「待ってください、それは誤解ですよ……!」

ヤマイ「いいや誤解じゃない!」

マジメ「山本さん!」

ヤマイ「……っ!」

マジメ「『うる覚え』ってよく誤解してしまいがちなのですが正しくは『うろ覚え』ですよ。ほら、木の『うろ』ってあるじゃないですか? あの『うろ』と同じで空洞って意味から来ているのだと分かれば覚えやすくなると思いま」

ヤマイ「なあああ国語の教師かオメーはよぉー!」




27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 21:59:10.13 ID:3Eo7N3On0

ヤマイ「もういい! 僕は帰る! 数学の補習なんてしるか!」

マジメ「ほ、補習!? 補習があったんですか?」

ヤマイ「う、ま、まあな……」

マジメ「8月も後半なのに今の今まで補習続き……?」

マジメ「それは何というか、同情を禁じえません……」

ヤマイ「ふんっ、同情など無用だ」

マジメ(いえ、山本さんではなく先生に……)


マジメ「だったらなおさら、もう少し残って頑張ってみましょうよ」

ヤマイ「僕なんかが頑張ったって……」

マジメ「できますって! 私も協力しますし!」

ヤマイ「でも……」

マジメ「……」

ギュ

マジメ「もうちょっとだけ、一緒に頑張ってみましょうよ」

ヤマイ「……!」




28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 22:02:10.26 ID:3Eo7N3On0

ヤマイ「で、でも僕は……」

マジメ「私、山本さんのこと……実はちょっと憧れてるんです」

ヤマイ「え」

マジメ「学校のほとんどの人って女の子女の子してるというか……かわいいものが好きで何というか『ピンク色の青春』って感じじゃないですか」

ヤマイ「そうだな」

マジメ「山本さんはそういう人たちとは違う価値観の持ち主で、それを貫いて生きてらっしゃる……」

マジメ「例え、それで孤立してしまうのだと分かっていても」

ヤマイ「……ま、まあな! あえて孤立してるだけだからな僕は!」

マジメ「私も、みなさんと価値観が合わなくて……それで輪の中に入れないことがよくあります」

マジメ「だから、それでも堂々と振舞っている山本さんを見てると……何だかかっこいいって思うんです」

ヤマイ「マジメ……」

マジメ「だからこそ、数学の補習なんかサクッと乗り越えちゃってくださいよ! それでこそ山本さんです!」

マジメ「そして補習が終わったら……2人でどこか遊びに行きませんか?」

ヤマイ「マジメ……!//」キュン




29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 22:02:58.91 ID:3Eo7N3On0

ヤマイ「……わかった、お前がそこまで言うのなら」

ストン

ヤマイ「もう少し頑張ってみようじゃないか」

マジメ「……」

マジメ「……」プルプル

ヤマイ「マジメ?」

マジメ「……すみません」

ヤマイ「ん?」

マジメ「今の言葉……全部嘘です」ジワッ

ヤマイ「へ?」




30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 22:04:23.30 ID:3Eo7N3On0

マジメ「憧れてるとかかっこいいとか……口から出まかせです!」

ヤマイ「は?」

マジメ「すみません! 山本さんにやる気になっていただこうと、言ってみたはいいものの……」

マジメ「嘘をつくことに良心が耐えきれず……!」ウルウル

ヤマイ「そこで真面目スキル発動!? いいんだよ仮に嘘でもそれは優しい嘘だよ!」

マジメ「すみません、一瞬でも騙してしまって……」ポロポロ

ヤマイ「そこは騙し通せよ! 謝るところそこじゃないよ!」

ヤマイ「え、じゃあ補習終わったら遊びに行くってのは……」

マジメ「……」

マジメ「そこも……!」ポロポロ

ヤマイ「そこも!?」

マジメ「遊びより勉強優先なんで……スミマセン」グス

ヤマイ「受験生かよ! いいだろ一日くらい!」




31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 22:05:49.65 ID:3Eo7N3On0

ヤマイ「もーいい帰る! 数学なんて消えてなくなれ!」ガタッ

マジメ「や、山本さん!」

ガシッ

マジメ「待ってくださいよ!」

ヤマイ「何だよ放せよ! この期におよんで引き留めるなよ!」

マジメ「……」

マジメ「あの」

マジメ「カバンの中に、コンビニで買った薄皮クリームパンがあるのですが……」

マジメ「あと二時間頑張ったらさし上げますよ……?」

ヤマイ「……」


ストン


ヤマイ「さあ、さっさと始めるぞ……マジメ!」

マジメ「……はい!」


補習試験は何とか受かった


END




32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 22:06:58.95 ID:3Eo7N3On0

おまけ


ヤマイ「マジメって本当に数学が好きだな……」

マジメ「ええ、一日中でも勉強してられますね、数学なら」

ヤマイ「お前もう数字と結婚しろよ……あ」

ヤマイ「まさか先祖が数字と結婚したから名字が『一(にのまえ)』に!?」

マジメ「違います」


おわり




33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/16(金) 22:07:49.00 ID:3Eo7N3On0

女子無駄ssもっと増えろ



元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1565957975/

B07X5V55TXゼノブレイド2 KOS-MOS Re: 1/7スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア

グッドスマイルカンパニー(GOOD SMILE COMPANY) グッドスマイルカンパニー(GOOD SMILE COMPANY) 2020-05-31

Amazonで詳しく見る

関連記事

その他二次創作SS 女子高生の無駄づかい   コメント:0   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
コメントの投稿