梨穂子「……ごめんなさい、橘くん」【後編】

2013-04-21 (日) 21:01  その他二次創作SS アマガミ   5コメント  




252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:58:37.85 ID:/mZaHxnX0

夕月「んで、どうしてこの格好なんだあたしら」

愛歌「……」

梨穂子「わぁー…凄い、仕事でも着たこと無いよ~」

純一「──ザ・着物!」

純一「茶道部と言えば和服! そして着物!」

純一「梨穂子が過ごしてきたこの部活でのイメージ…それは大きく記憶に関して
   関わり合いを持っているはずです! ですから着物着ることにより───」

純一「和と身体を調和させ、精神を洗礼させるんです! ほら、着物着ると気が引き締まるっていうじゃないですか!」フンスー

夕月「いや、確かにその通りだが…あんま着物なんて着た事ないぞ」

愛歌「創設祭、文化祭以来」

梨穂子「あはは…」

純一「…」じぃー

夕月「…んだよ、こっちずっと見つめて」

愛歌「試着要望?」



253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 18:03:34.51 ID:/mZaHxnX0

純一「いや、先輩たちって…本当に和服似合いますよね~」

夕月&愛歌「……は?」

純一「ほら、夕月先輩は身体がスレンダーで…和服って意外と身体のラインが浮き彫りになるじゃないですか」

夕月「お、おうっ…?」

純一「だけど無駄が無く、鮮麗な身体は…とても着物が似合ってるなって、あはは」

夕月「…なんだい、照れるだろ…っ」

純一「それに愛歌先輩も!」

愛歌「っ……」ぴく

純一「やっぱり黒髪は着物にジャストですよね~、背中まで伸びてる傾れた髪先はとても色気を感じます!」

愛歌「…色気…」

純一「ええ! 日本人女性らしい、奥ゆかしくも気品あふれる雰囲気が…とても素晴らしいと思いますね」

梨穂子「……」ちょんちょん

純一「…ん? どうした梨穂子?」

梨穂子「そのー…えっと、ちらっちらっ」

純一「?」



254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 18:08:57.65 ID:/mZaHxnX0

梨穂子「……」

梨穂子「……、はぁー…」ズーン…

純一「え? どうして急に落ち込むんだよ梨穂子…?」

夕月「ありゃ駄目だ」

愛歌「幸薄りほっち」

梨穂子「…多分だけどね、こういう時、私も褒めるべきだって思うよ…」

純一「えっ!?」

梨穂子「前の私も…たぶんだけど、そう思ってたはずだから…うん…」

純一「そ、そうなのか…?」

梨穂子「あはは…だって、そうでしょ?」

純一「う、うーん…でも、敢えて言葉にしないってのも良いかなって思ってたんだけど…」

梨穂子「え…? どういうこと?」

純一「……それじゃあ、言ってほしい?」

梨穂子「え、あ、うんっ…言ってほしい、かな?」



257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 18:18:43.16 ID:/mZaHxnX0

純一「それじゃあ、コホン───」


純一「──まず言わせてもらうとその首元に垂れた髪先、梨穂子の汗をかきやすい体質で
   少し湿った髪先が肌に張り付き色気を出してると思う。そして首元から十六一重に
   重なった由緒正しき着物羽織り方、気品もあふれかつ上品さも兼ねそろえた規律の
   取れたものだってうかがえて、しかも着物と言うのは着る人を選ぶと言われている
   ハードルの高い服でありながら先ほども述べた通り気品さかつ上品さも失われてお
   らずさらに着物を着たことによって底上げを行われてるような気がしてくるから不
   思議なもんだよね。あとそれと帯に巻かれた腰のライン。普通は着物が重なる部分
   だから誰しもが分厚く楕円形になってしまう所梨穂子はきちんとそれを失くすよう
   身体を押しこみ華麗に着こんでいる。一般的な着方ではないにしろ着物にたいする
   思い入れと綺麗に着たいという感情をうかがえて素晴らしいって思う。あとそれに……」


梨穂子「っ~~~~~…ちょ、ちょっとまったー!」びしっ

純一「…なんだよ、まだ途中だぞ? 帯と首もとしか褒めてない、まだまだこれから袖口からと
   指先の形のよさまで褒めて、それから───」

梨穂子「わ、わかったよ! ど、どれだーけ褒めたいのかってのはっ…! 十分わかったから…!」

純一「本当に? まだ十分の一も…」

梨穂子「お、お願いだから! ねっ? もう、その変にして……ください…お願いします…」ぼそぼそ…



259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 18:26:47.67 ID:/mZaHxnX0

純一「…わかった、不承不承ながら納得しようじゃあないか」

梨穂子「う、うんっ……」

純梨穂子「っ……っ…」ぱたぱた…

梨穂子「…」ちらっ

純一「……」じっ

梨穂子「っ! ……~~~っ…えへへ」

純一「照れてるの?」

梨穂子「えっ! あ、いやー……えっと、その~……」

梨穂子「……かも、しれない、かな」

純一「あははー! なんだよ、梨穂子僕から褒められて照れるなんて───あれ?」

純一「どうして先輩たち…着物をもう一着手にしてるんですか…? ちょ、ちょっと!?」

純一「やめて、あ、いやっ! 着物はだめ! 恥ずかしいから! やだー………」



260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 18:29:33.04 ID:YnW+InoN0

変態紳士さんパネェ
http://www.amazon.co.jp/dp/B00CBSFCW0/




261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 18:32:00.30 ID:/mZaHxnX0

数十分後

梨穂子「…すみません、今日はこの辺で」

純一「あ、送って行くよ梨穂子」

梨穂子「ううん、いいよ。だって着物脱ぐの大変でしょ?」

純一「まぁー…うん、ちょっと時間かかりそうかも…痛っ!?」

夕月「ほれ、余所見すんなよ」

純一「ううっ…今は仕方ないじゃないですかっ」

梨穂子「あはは、だからね。今日はこの辺でお別れしよ」

純一「わ、わかった…でも、すぐになにかあったら連絡しろよ?」

梨穂子「うんっ」

梨穂子「それじゃあ先輩たちもさようなら」ぺこ

夕月「おう、また明日も来るんだろ?」

愛歌「俄然準備態勢」

梨穂子「…はいっ! お願いしますっ!」



262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 18:35:32.26 ID:/mZaHxnX0

梨穂子「……じゃあ、またね。橘くん」ふりふり

純一「っ…おう、またな梨穂子」

がらい…ぴしゃ

純一「………」

夕月「…あんたにしちゃ、頑張った方だよ橘」

純一「……あはは、そうですかね」

夕月「当たり前さ、大した度胸だよ。…なんだい、あんなに脚を震わせながら」

夕月「りほっちを褒めるなんて、くっく、見てるこっちが恥ずかしくなってくるよ」

純一「………」

夕月「だけど、今日は駄目だったみてーだな」

純一「…まだ時間はあります」

夕月「だからって悠長に構えてる暇なんてねえだろ? …うっし、取れた」

純一「……そうですね」



263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 18:40:32.10 ID:/mZaHxnX0

夕月「後はあんた一人で着替えな、それと…」

純一「なんですか?」

夕月「……あんたに言っておくことがひとつだけあるんだがよ」

純一「…?」

夕月「よっと…まあ、大したことじゃないよ。別に問題になるようなことじゃない」

夕月「だけど、あんたをちょっとだけ困らせることになるかもしれないけど、聞くかい?」

純一「…ええ、聞きます」

夕月「良い度胸だ、そっちの部屋で着替えたら居間に来な」

夕月「……多分だが、りほっちの問題を教えてやるからよ」

純一「梨穂子の、問題……───」

~~~~~

夕月「───あの子は、精神的なモンで記憶を失ってるって言ったよな」

純一「ええ、まあ」

夕月「それは仕事をする若い女性に発症する場合が多いと、こうも言ったよな」



266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 18:46:26.13 ID:/mZaHxnX0

純一「言いましたね」

夕月「…だけど、それは本当に仕事だけかって思わねえか?」

純一「どういう意味ですか?」

夕月「あの子自身に、何かあったとは思わねえかって話だ」

純一「梨穂子、自身に…?」

夕月「おう、仕事つーのもあの子が悩む大した程の原因だ。
   だけどよ、それはあまりにも……早すぎやしねえかと思う」

純一「……ストレスを感じるのには、時期が短いと?」

夕月「そういことだ、アイツはアイドルになって…まだ二カ月ちょい」

夕月「だからといって売れてないわけでもなく、御笑いにアイドル、しかもドラマまでに出演が決まっちまってる」

純一「…何が言いたいんですか、ただ単にあいつの凄さが一般受けしただけじゃ…」

夕月「本当に、そう思うのかよ」

純一「………」

夕月「もう一度聞くぜ橘、本当にそう思ってるのかよ?」



267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 18:55:54.02 ID:/mZaHxnX0

夕月「不思議だと思わねえのか? たった二ヶ月の新人がよう、万来とばかりに仕事がき過ぎじゃねえかって」

夕月「あたしがいった仕事内容は、実際にちほっちから聞いたもんだ。嘘はねえと思う」

夕月「それを聞いた時は嬉しかったさ、売れないよりはドンドン
   テレビに出てファンが増えて、それからもっと有名になって」

夕月「アイドルとしての株がすっげーあがんの、こっちは楽しみにしてるつもりだ」

純一「じゃあ…楽しみに思い続ければいいじゃないですか」

夕月「…わかるだろ、あたしが言いたいこと」

純一「っ……なんですか! 一体何を言いたいんです! 僕にっ…!」

夕月「………」

純一「そんなのっ! 僕に言ってどうするんですか…っ!?」

夕月「…あんただから、これは言うんだ。そして、これも言わせてもらう」

夕月「──りほっちは、可能性として枕」


バンッッ!!!!!


夕月「っ……」

純一「───いい加減にしろッ…言ってもいいことと、悪いことがあるぞッ…!」



268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 19:04:13.22 ID:/mZaHxnX0

夕月「っ…ふぅー……落ち着け、橘」

純一「…ダメだ」

夕月「こっちもダメだ、いいから落ち着け」

純一「………。言わせてもらいますけど、先輩」

夕月「…なんだい、橘」

純一「今、この瞬間から…僕は貴女を尊敬する人から除外しました」

夕月「…気にしねーよ別に、それよりも尊敬されてた事にびっくりだぜ」

純一「ですけど、それはもう過去の話です」

純一「貴女は今、一番…人として言ってはダメな事を言った。
   あの梨穂子に向かって、アイドルとして頑張る桜井リホに向かって」

純一「──この世で一番、最悪の言葉を言った!」

夕月「……」

純一「あいつの頑張りをっ…最低な言葉で、否定した!
   記憶を失ってまで、そんな病気にかかるまで頑張る梨穂子を…!!」

夕月「…聞けよ、話はまだ終わってねえ」

純一「聞けるかよ!! アンタみたいな最悪な人間の言葉なんて!!」



271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 19:12:23.33 ID:/mZaHxnX0

夕月「いいや言う、それがあんたの為だ」

純一「ッ……帰ります、ここにいたら先輩ッ…僕は手が出そうになる!」がたっ

夕月「待て!」

純一「イヤです! 帰ります!」

純一「…今日はお世話になりました、だけど、明日からは僕だけで頑張ります…ッ…」

純一「……今まで、ありがとうございました」

がらりっ……ピシャッ!!

夕月「橘っ!!」がらっ


たったったった…


夕月「………ったく、思いっきり炬燵殴りやがって…」ぴしゃっ

夕月「あーびびった……はぁーあ、なんつー立ち位置だよほんっと」ぽりぽり…

愛歌「るっこ」

夕月「…おう、なんだよ愛歌」



273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 19:19:42.72 ID:/mZaHxnX0

愛歌「がんばった」

夕月「…ん、そうだな」

夕月「辛いかもしんねー…けどさ、やっぱり『現実』は変われねえんだ」

夕月「……世の中、絶対的に〝優しくて本当のことばかりじゃないんだぜ…〟」

夕月「…橘ぁよう」

~~~~~

「はぁっ! はぁっ!」たったったった!

「っ…そんなのっ! そんなの嘘だ! あり得るわけ無い!」

「梨穂子がっ……そんなこと! そんなことで仕事をしてるなんてっ…!」

「ありえるわけないよっ! 絶対にっ!」

~~~~~

「はぁっ……はぁっ……」

「梨穂子の、自宅……家に居るのか…?」すた…すたすた…

「梨穂子…に、聞かなくちゃ…ちゃんと…」



275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 19:27:00.37 ID:/mZaHxnX0

「…あれは、車……?」

「っ……」さっ

(…梨穂子の家から誰か出てきた? 男? それに、梨穂子も一緒だ…)


「───」

「───」

がちゃ…パタン


(一緒に車の中に……)

(もしかしたら、近づいて中の様子を見れるかもしれない……)キョロキョロ

「…よし、少しだけ…少しだけなら、いいよな…」すた…

「……」すたすた…

(この距離なら、中の様子は見える───)



276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 19:31:32.88 ID:/mZaHxnX0

「───……」


「…………え…」

(嘘だ……そんなの…)

(僕の見間違いだ…あり得るわけがない、だってそんなの…………)

「ッ……!」くるっ


たったったった…

~~~~~~

三日後・放課後

梅原「…すまん、今日も来てないぜ」

梨穂子「…そうなんだ」

梅原「おう、俺も連絡とってるんだけどよ…ちっとも出るつもりもないみてえでさ」

梨穂子「うんっ…ありがと、梅原君」



280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 19:34:53.96 ID:/mZaHxnX0

梅原「……そのよ、桜井さん」

梨穂子「…うん?」

梅原「橘と、その……なにかあったのか?」

梨穂子「えっ? 別になんにもないよっ…?」

梅原「そっか、ならいいんだけどよ」

梅原「…アイツがこの期間で休むなんて、何かあるとしか思えないんだがな…」

梨穂子「……」

梅原「あ、すまん! 忘れてくれ!」

梨穂子「うん……ごめんね」

梅原「どうして桜井さんが謝るんだよ、関係無いんだろ?」

梨穂子「…そう、だと思うけど」

梅原「じゃー平気だ、大将だって直ぐによくなって戻ってくる!」

梅原「信じて待とうぜ、桜井さん!」



281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 19:41:05.11 ID:/mZaHxnX0

~~~~~

梨穂子「……」ぴんぽーん

「──はーい、今開けまーす」

「…あれ? りほちゃん?」

梨穂子「こんばんわ~美也ちゃん」

美也「ひっさしぶり~! わぁ! りほちゃんだー!」

梨穂子「うんっ、久しぶりだね。元気にしてた?」

美也「にっしし! いっつもみゃーは元気な子だよっ」

梨穂子「そっか、それは良かった~」

美也「えーと、今日は……もしかしてにぃにのお見舞い?」

梨穂子「…うん。たち…純一は今は大丈夫かな?」

美也「…えっとね、うーん……りほちゃんだから、正直に話すけどね…」

美也「最近、にぃに部屋から一歩も外に出てないんだよ。ご飯だって…ほとんど食べてないんだー…」



282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 19:46:12.79 ID:/mZaHxnX0

梨穂子「一歩も? それに御飯もって…」

美也「…うん、みゃーもよくわからないんだけど…」

美也「…でも夜になるとね、隣の部屋から小さく独り言が聞こえるんだよ…」

梨穂子「ひ、独り言…?」

美也「何て言ってるのかまでは、わからないんだけど…途中で泣き声に変わったりして…」

美也「……だけど、にぃに。みゃーには何も言ってくれないし…」

梨穂子「………ねえ、美也ちゃん」

美也「…うん…?」

梨穂子「純一の部屋に行ってもいいかな」

美也「えっ…? も、もちろんいいケド…会ってくれないかもだよ?」

梨穂子「うん、それでも声をひとつかけてあげたいんだよ」

美也「…そっか、いいよ、にぃにの部屋はわかるよね?」

梨穂子「…ありがとう、美也ちゃん」



284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 19:50:18.40 ID:/mZaHxnX0

~~~~~

梨穂子「……」コンコン

「……美也か、晩御飯は要らないってお母さんに言っておいてくれ」

梨穂子「…違うよ、梨穂子だよ」

「……何しに来た」

梨穂子「何しに来たって……忘れちゃったの? その…」

「………」

梨穂子「…私の〝問題〟について、色々と考えてくれるって…コト」

「………」

梨穂子「………そっか、忘れちゃったか…えへへ」

梨穂子「うんっ…ごめんね、そしたら帰るからー……」

がちゃっ

梨穂子「っ……」

純一「……入ればいい」

梨穂子「あ、うんっ……ありがと」きぃ…



285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 19:54:35.36 ID:/mZaHxnX0

梨穂子「おじゃましま───っ……!?」

純一「……」

梨穂子「なに、これ…」

純一「…すまん、ちょっと散らかってる」

梨穂子「散らかってるって…これ、写真……だよね?」ひょい…

純一「触るなっ!!」

梨穂子「ひぅっ……!?」びくっ

純一「はぁっ…はぁっ…い、いやっ! すまん…急に大声を出して…」

梨穂子「う、うん…びっくりするよっ…そんな大声あげたら…」

純一「…ごめん、でも僕が片づけるから…梨穂子は触らないでくれ…」

梨穂子「…う、うん」

純一「……はぁ、それで…なにしに来たんだ。僕の所へ」

梨穂子「え……それは、さっきも言った通り…」



286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:00:04.88 ID:/mZaHxnX0

純一「…〝問題〟のことか?」

梨穂子「そ、そうだけド……でも、今の橘くんを見てたら…やれるような体調じゃない、よね」

純一「…やれるさ」

梨穂子「っ……で、でも。無理してまで…! 具合も悪そうだし、私の為にそこまで───」

純一「──僕はやっちゃいけないとでも言うのかよっ!?」

梨穂子「ひぁっ!?」

純一「はぁっ…はぁっ…んくっ…はぁっ…」

梨穂子「橘…くん?」

純一「っ……ホントのことぉっ…本当のことを言ってくれよ! 梨穂子っ…!」

梨穂子「え…」

純一「お前はぁ! 僕にどうしてほしいんだよぉっ! この僕にっ!」

純一「どうして欲しいのかっ……言ってくれよ、お願いだからっ…!」

梨穂子「どうして欲しいって……だから、私の記憶を…」



288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:05:01.57 ID:/mZaHxnX0

純一「ッ……記憶!? そうだろうな、確かに僕にお前はそう望んだ!!」

梨穂子「っ……」びくっ

純一「だけど、それは本当にお前の悩みか!? それが一番の悩みか!?」

純一「教えろよ僕に! この僕にちゃんとその口で教えろ梨穂子っ!?」

梨穂子「た、たちばなっ……」

すた…

純一「なぁっ…! お前は一体、どうして記憶を失ったんだ…!?
   どうしてそこまでお前を追いつめたんだ!? 仕事か!? ストレスか!?」

すたすた…

純一「それが原因でお前は記憶を失ったのか!? それがホントに事実なのかよ!?」

ぐいっ!

梨穂子「きゃっ…!」

純一「──お前はもっと僕に隠してる事があるんじゃないのかよ! それを教えろ!」



290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:10:18.38 ID:/mZaHxnX0

梨穂子「隠してること……」

純一「そうだよっ! お前はぁっ…僕に、僕に言わなくちゃいけないようなことがあるはずだろ!?」

梨穂子「………」

純一「例えそれが言いにくいことだったとしてもだよ! 僕はっ…ちゃんとお前の口から聞きたいんだよ!?」

梨穂子「………」

純一「っ……どうして言ってくれない!? お前はっ…僕に助けてほしかったんじゃないのかよ!? なぁっ!?」

美也「……にぃに!? なにやってるの!?」

純一「っ…美也は黙ってろ! 僕の部屋から出て行け!」

美也「っ…」びくっ

純一「なにしてる…早く、出て行けよ!」

美也「で、出て行かないよ…っ! りほちゃんが困ってるじゃん! にぃにやめなよ!」

純一「っ…くそ、くそくそ!」ばっ

梨穂子「……っ…」

純一「……梨穂子、頼む。お願いだから、これで最後にするから…聞かせてくれ」

純一「お前が一番助けてほしいことは、なんだよ……」



291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:16:14.16 ID:/mZaHxnX0

梨穂子「助けてほしいこと……」

純一「……」

美也「……」

梨穂子「…それは、それは……」

梨穂子「………」


梨穂子「──〝記憶〟のことだけ、だよ?」


純一「───………」

純一「あははっ…そうか、そうかっ……あはは!」

美也「にぃに…?」

梨穂子「………」

純一「僕に頼ったことはっ…! 記憶のことだけか梨穂子! その失った原因じゃなくて! 記憶のことだけか!」

純一「これは傑作だよっ…本当に、僕はとんだピエロだっ…!」

梨穂子「…橘くん」

純一「…………」



294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:21:22.17 ID:/mZaHxnX0

梨穂子「ねえ、さっきから何を言ってるの───」

純一「……なあ、梨穂子。三日前、夜に家の前で車が止まってたろ」

梨穂子「───っ……!?」

純一「…っは、どうした? 梨穂子、なんでそこまで驚くんだ?」

梨穂子「…み、見てたの…?」

純一「ああ、バッチリな……それに、お前と一緒に男の人が乗るのが見えた」

梨穂子「っ……」

純一「それでさー……僕、気になっちゃって車の中を見たんだよね」

純一「…そしたら? なにが見えたと思う?」

梨穂子「…やめてよ…」

純一「な、なんだよっ……あんなこと慣れてるんだろ!? そうやって仕事をやってきたんだろ!?」

純一「あんな風に男に抱き寄せられて…! それがお前がやってるアイドルの仕事なんだろ!?」



296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:27:03.74 ID:/mZaHxnX0

美也「え…」

梨穂子「っ……!」

純一「それがっ…! お前のやってる辛くても楽しいアイドルの仕事なんだろ!?」

純一「はっ…なんだよそれ、それに、お前だって全然抵抗するような素振りもなかったし…」

純一「……なんなんだよ、お前は。僕に一体、何をさせたかったんだよ」

梨穂子「………」

純一「僕は……お前に頼ってもらえて、本当にうれしかった」

純一「記憶を失ってでも、梨穂子が僕に頼ろうって思っててくれたことが……」

純一「……本当にうれしかった」

純一「だけど! あれはなんだよ! あの男は!? あいつは!?」

純一「あれがお前の病気の原因じゃないのかよっ…! それを本当はどうにかして欲しいんじゃないのかよっ!?」

純一「なのにっ…! お前は、僕に記憶を取り戻すことしか望まない! どうして言ってくれない!?」

純一「僕じゃっ……ダメなのかよっ…! 梨穂子ぉ!」



299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:32:25.98 ID:/mZaHxnX0

純一「そんなのっ…記憶を取り戻しても一緒じゃないか……!」

純一「ふざけるなよっ…どうして結果的に治りもしないものを、僕が頑張らなくちゃいけないんだっ…!」

梨穂子「………」

純一「………」

純一「…そうか、お前は僕が梨穂子の為に奮闘する姿を…アイツと一緒に笑ってたんだな…?」

梨穂子「……」

純一「いつ記憶を戻すのだろうって! んなことしても無駄なのにって! 二人して僕のことを嘲笑ってたんだろ!?」

美也「っ……にぃに! やめて!」

純一「お前はそうやって人をからかって! 頑張る奴を笑ってたんだろ!?
   そうだよなぁ…だって簡単に人のことを騙せるような、嘘つきだもんなっ!?」

美也「にぃにっ…!」

純一「何とか言えよ! 違うならちがうって! ハッキリ言えよ梨穂子っ!」

梨穂子「………」

梨穂子「……いって、どうするの」



300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:39:17.47 ID:/mZaHxnX0

純一「っ……どういう事だよ!?」

梨穂子「そんなこと、橘くんに言ったとして…どうなるの」

純一「なん、だと…?」

梨穂子「だってそういうこと…だよ、これって」

純一「お前………本気で、そういってるのか…?」

梨穂子「うん、言ってる」

梨穂子「橘くん……あなたがいったこと、全部あってるよ?」

梨穂子「あえて原因のことも言わなかったのも、あなたが言って通りで正解だよ」

純一「…梨穂子」

梨穂子「それに、記憶のことしか言わなかったのも。あなたが言ってることで正解だし」

純一「…梨穂子っ…!」

梨穂子「最後に言った頑張る姿を……というのも、あなたがいってることが当たりだからね」

純一「──梨穂子ッ!」

梨穂子「…なあに? 橘くん?」



305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:43:53.92 ID:/mZaHxnX0

純一「お前はっ……もう、俺の知ってる梨穂子じゃない!」

梨穂子「………」

純一「それはっ…もうっ! 俺の知らない、違う梨穂子だ!」

梨穂子「…そうだよ」

梨穂子「アイドルになったから変わった私じゃない」

梨穂子「──〝記憶を失った、違った梨穂子だもん〟」

純一「ぐっ……あっ……くッ…!」


純一「───あああああああああああああああ!!」


美也「っ……」びくっ

純一「っはぁ………ああ、梨穂子…そうだな」

梨穂子「……」

純一「お前は違うよ、もう……僕も疲れた」

純一「……出て行ってくれ、もう顔も見たくない」



308:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:48:19.03 ID:/mZaHxnX0

梨穂子「…そうだよね、わかってる」くる…

純一「……」

梨穂子「…だけどね、こだけは言わせてほしいな」

梨穂子「…今まで、ありがとうございます」

純一「……帰れ、桜井」

梨穂子「……うん」

きぃ…ぱたん

純一「…………」

美也「に、にぃにっ…?」

純一「…美也、すまなかった。びっくりしたろ」

美也「みゃーのことはどうだっていいよ…! だけど、りほちゃんが…!」

純一「……いい、放っておけ。それに…もうあいつは僕とは関係ない」



309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:52:11.96 ID:/mZaHxnX0

美也「か、関係無いって…そんなの! だってりほちゃんだよ!?
   ずっとずっと仲良しだった、にぃにとずっと……!」

純一「うるさいっ!」

美也「っ…あぅ…」

純一「っ……ごめん、今は僕…どうしようもないんだ…」

純一「ごめん…美也…そっとしておいてくれ…ごめん…本当に…」ぐっ…

美也「…………」

きぃ…ぱたん

純一「……………」

純一「……なんだよ、僕は…」

純一「僕は…アイツの為にっ……だから、アイドルになってもっ…!」

純一「ソエンになったとしてもっ…応援し続けようって…っ…」

純一「思ってたのにっ……さぁっ…!」



311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:58:14.80 ID:/mZaHxnX0

純一「どうしてっ…こうなるんだよっ…!」

純一「どうしてっ……どうしてだよ!」

純一「ぐっ……ぐすっ…っはぁ……馬鹿野郎…」

純一「僕のばかやろうっ…」

~~~~~

 それからのことを語るのは、それほどの物は残って無いと思う。

純一「………」

 あれから何事もなく、予定の三週間は過ぎて行き。

純一「………」

 そして学校中のだれもが惜しむ中、桜井リホはアイドルへと復帰を果たした。

純一「………」

 桜井リホがどれだけの人たちを、これから魅了し続けて行くのかはわからない。

 テレビの中で歌を歌い、声を発し、笑い声を上げ、泣かせるような演技をし。

 彼女が発する全ての──アイドルとしての力は、決してくすんでる様には見えなかった。 



313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:59:32.61 ID:zpIcbEd/0

バッドエンドになりそうな予感



312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:58:27.98 ID:wGRXrYGV0

紳士力の見せ所



316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 21:01:23.10 ID:I2KCutxl0

ここからさ・・・
>>1ならきっと・・・!



319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 21:03:36.14 ID:hH9KPp5q0

おい…これは…



318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 21:02:50.14 ID:OVn6oH4a0

お、おい
信じるぞ



322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 21:04:50.07 ID:/mZaHxnX0

 あの時。彼女が言った言葉は、僕に向かって発せられた真実は。
 
 果たして本当のことだったのだろうかと、ふと考えることがある。

 しかしそれは、もう答えが無い。答え自体を、僕自身が捨てたのだから。

純一「……梅原」

 それが良いことなのだと、自分自身に言い聞かせて。
 
 何物にも代えられない、唯一無二の幸せなんだと信じて。

 僕も彼女も、思い出としての〝二人〟を消し去ることに成功した。

純一「今日はもう帰る、先生には具合が悪くなったと言ってくれ」

 はたしてそれが、世間一般的に不幸だと言われてしまったとしても。
 
 僕はそうは思わない。互いに傷をつけあう優しさに、なにが幸福をもたらすだろうか

 だったらいっそ、全てを捨ててしまって。なかったことにして。

純一「……ふぅ」

 ───全部のことを、忘れてしまった方がいいじゃないか。



324:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 21:10:24.73 ID:/mZaHxnX0

純一「……だろ、桜井梨穂子」

純一「僕が…この名前を呼べるのは、写真に向かってだけだよな」

純一「もう誰にも、この名前を呼び掛けることなんて……出来はしない」

純一「出来やしないんじゃなくて、もう〝居ないんだ〟」

純一「…そう呼べる人が、テレビの中で歌っていたとしても」

純一「そいつはもう…僕の知っている桜井梨穂子じゃない」

純一「新しくて、かっこよくて、強くて、可愛くて…」

純一「歌が上手で、まあるくて、誰よりも誰よりも優しい……」

純一「……そんな桜井梨穂子なんだよ」

純一「僕の知っている、僕がそう呼べる〝桜井梨穂子〟はもう……」

純一「……居ないのだから」



ぱたん…



331:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 21:23:23.21 ID:/mZaHxnX0

純一「……!?」ばっ

純一「な、なんだ……」

純一「急にテレビがついた…?」


『──えーこちらは、今、空港からの中継です』

『──今回、KBT108で人気爆発中の……』

『桜井リホさんに繋がってまーす!』


純一「………」


『こんにちわー! 大丈夫ですかー? お具合の方は?』

『──はい、大丈夫でーす! 世間の皆さんは、わたしが病気ー…とか思ってるみたいですけどぉ!』

『そんなことありませんよ~! えへへ、実はちょっと食べすぎでお腹を壊したぐらいかなぁ~って…』

『ドッ! わははははは!』


純一「……元気そうだな」すっ…



334:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 21:29:48.60 ID:/mZaHxnX0

純一(よかったよ、お前はそうやって何時も通り、アイドルとしてやっていばいい)

純一「…じゃあな、桜井リホ」かち…


『──それで、今回から海外での活動を主にされるようですが!』


純一「……」ぴた


『はーい! 実は極秘に社長が練っていたプランだったらしく~、見事選ばれちゃいました~!』

『それは凄い! 流石はリホちゃんですねぇ!』

『えへへー! がんばりまーす!』


純一「…海外?」

純一「なんだそれ、一体何を言ってるんだ…? 桜井リホは海外に行くって…」

ぷるるるるるるるる!

純一「っ…電話?」



336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 21:33:47.36 ID:/mZaHxnX0

純一「……っ…」

『それですねぇ! 主に映画での活動をやっていこうかなーなんて───』

ぷるるるるるるるる!

純一「…気になるけど、電話が先か…」たたっ

~~~~

純一「…はい、もしもし。橘です」

『──たーちーばーなーくぅん?』

純一「ひぃいっ!? た、高橋先生!?」

『ええ、そうですよぉ……どうして自宅に電話をかけたら、平気そうな声で君がでるのかしらねぇ…?』

純一「そ、それはですねぇ! えーと、あははは!」

『もしや、と思ってかけてみれば! 先生、ズル休みは許しませんよ!』

純一「……す、すみません」

『もうっ! 今からでもいいです、戻ってきなさい! 先生が特別に便宜を払ってあげますから!』



340:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 21:46:09.47 ID:/mZaHxnX0

純一「え、ええっ…今からですか…?」

『弱音を吐かないの! 具合悪くないことはお見通しですからね! …まったく、桜井さんを見習いなさい!』

純一「っ……そ、そうですね」

『そうですね、じゃあ…ありません! まったくもう、私は君にどうして彼女のことを相談したかわかってるのかしら…』

純一「え、それはっ…僕と…桜井が、幼馴染だからって知ってたからじゃあ」

『ええ、まあそれもあります。ですけど、根本的には私は彼女みたいな強い精神を持って参考にしてほしかったのよ?』

純一「……どういうことですか?」

『…忘れたの? 彼女のことは内密だからって、君が忘れることはないでしょう』


『───親御さんが大変な時期に、学校に来られたことにです!』


純一「……は?」

『……なんですかその返答は』



344:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 21:49:36.65 ID:/mZaHxnX0

純一「いや、待ってください…え? 先生?」

『なんですか、私…変なこと言ったかしら?』

純一「い、言いました! 言いましたよ!」

純一「梨穂子の親御さんが大変って…なんですかそれ!?」

『……え?』

純一「ちょ、ちょっと待ってください…え、それってあの生徒指導室で言った事ですよね?」

『え、ええ…そうですけど、先生そう言わなったかしら?』

『──病気で御記憶を失くされてるから、大変だって』

純一「あ……言ってましたけど、それ……梨穂子のことじゃあ…?」

『はぁ? それじゃあどうして学校に来てたんですか! ちょっとは考えなさい!』

純一「……………ですよね」

『意味が分からないこと言わないで、早く学校に───』

純一「………なんでだ、どうして僕、梨穂子だって勘違いをした…?」



349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 21:53:28.65 ID:/mZaHxnX0

純一(待て、考えろ……僕はまず高橋先生からこの話を聞いた)


純一(しかし先生は…それを親御さんの病気だと言ってる)


純一(──まずはそこ、どうして僕はそう思った?)


純一(っ…ダメだ、思いだせない…もしかして、色々と不安定のままに聞いたせいなのか…?)


純一(だから僕は、梨穂子の病気だと勘違いを………いやいや、それもおかしい!)


純一(だったらそんな僕の勘違いは、あの茶道部の人たちに訂正されたハズ………)


純一「………………茶道部?」

純一「──────…………嘘だろ、おい」



352:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:00:42.25 ID:/mZaHxnX0

~~~~~


純一「はぁっ…はぁっ……!」

がらり!

純一「はぁっ…はぁっ…!」

「───ん、なんだい。珍しい奴が来たねえ」

「───黒幕登場」

純一「なんっ……ですか、それ…! なんかのnpcみたいな喋り方はっ…!」

夕月「なんとなくだよ」

愛歌「特に意味無し…ずずっ」

純一「はぁっ…ちょ、ちょっと…だけっ…待ってくださいっ…!」

純一「家から全速力でっ…走ってきたので、ちょっと…喋れなくてっ…!」

夕月「いいよ、待っててやっから。落ちついてから喋りな」

純一「っ…んく、やっぱりだめです! この状態で言いま、す…!」


純一「───あんた等、僕を騙してたな!!!」



354:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:04:53.99 ID:/mZaHxnX0

夕月「おーやっとかい! いやー遅かったねぇ」

愛歌「義理セーフ」

夕月「…そうかい? あたしゃもう手遅れだって思うけどねえ」

純一「ちょ、ちょっと!? どうしてそんな無反応気味なんですか!?」

夕月「ん? だって、いつかは気付くだろうって思ったしよ」

愛歌「勘違いから生まれるのは……ただの勘違い」

夕月「いやはや、アンタが神妙な顔で来て……病気病気、梨穂子が…」

夕月「なーんて言ってきたら、あはは、ちょっと騙したくなってきたってだけさ」

純一「ふぅー……はぁー……」

夕月「…お?」

純一「最低だ! アンタらは!!」

夕月「くっく、そうだよあたしらは最低さ」



356:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:08:50.33 ID:/mZaHxnX0

夕月「…だけね、あたしらは『あの子』には最高の先輩さ」

純一「…聞かせてくれるんでしょうね、どうして騙したかを」

夕月「簡単な事さ、はっきりいうぜ?」


夕月「──桜井梨穂子は、記憶を失った事実は一切ない」


純一「っ……」

夕月「それが現実、そしてあんたの勘違いだ」

夕月「…最初の方は、アンタ何言ってるんだがわからなかったさ」

夕月「りほっちのことで、頭が混乱してるのかって思ってれば」

夕月「…面白い方に勘違いしてるしよ、はっは、参ったぜあんときは」

夕月「だから言わせたのさ、アンタに。どんな勘違いをしてるのか、直接的に言わせる為に」

夕月「憶えてるかい? ───りほっちの記憶を失ったと言ったのは、お前自身だぜ?」



357:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:14:32.99 ID:/mZaHxnX0

夕月「あたしらに向かって言ったのは、あんた自身の口から聞いたモンだ」

夕月「……そしてあたしら二人は、その話に乗っかっただけ」

夕月「ただただ、それだけだよ」

純一「……どうして、そんなことをしたんですか」

夕月「意味なんて無いさ、その時の場のノリだよ」

純一「じゃあ、後はどうなんですか」

夕月「……後?」

純一「はい、その時が……先輩たちの乗りだったとして。その後の…」

純一「…僕の頑張りに対して、どうして口を出さなかったんですか」

夕月「………」

純一「教えてください」

夕月「…それは、まあよ、わかるだろ橘」

純一「……梨穂子、ですか」



359:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:20:02.97 ID:/mZaHxnX0

純一「全部全部……アイツがやったこなんですね!?」

夕月「…そうだよ、りほっちがやったことだ」

純一「っ……どうして、そんなことっ…!」

夕月「あたしらはアンタが帰った後に、すぐさまりほっちに伝えたんだ」

夕月「…アンタの考えたズル休みの理由が、なぜか、面白いように伝わっちまってるよってな」

純一「……」

夕月「だから変な事してきたら、面白いように扱ってやんなってさ。
   だけど……りほっちは、全く浮かないような顔をしてやがった」

夕月「『…チャンスかもしれないです』って、最後に言ってな」

純一「チャンス…? なんですか、チャンスって…!」

夕月「さあな、だけどあたしら二人はそれから……りほっちの言う通りに、動いただけだよ」

夕月「アンタの頑張る姿を、知らぬ存ぜぬで突き通せってな」

純一「じゃあ、僕に言った…梨穂子を愚弄した話も…?」



360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:25:50.67 ID:/mZaHxnX0

夕月「それは…」

愛歌「…我の発案也」

純一「っ…愛歌先輩が…?」

愛歌「りほっちの意図を汲んでのこと……」

愛歌「橘純一……りほっちは分かれることを望んでいた」

純一「わかれる、こと?」

愛歌「分かるだろう…それは、つまり」

ぴっ

愛歌「こういうことだ」

『さて、海外へ向かう飛行も…あと五時間を切りました!
 これからは桜井リホさんのデビュー当時の映像を───』

純一「……海外?」

愛歌「……ずずっ」

夕月「そうだよ、橘…りほっちは学校に来た理由は親御さんの病気としてたけどよ」

夕月「本来は皆とお別れする為に、挨拶としてここに来てたんだ」



365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:32:30.88 ID:/mZaHxnX0

純一「なんでっ……どうしてっ…!」

夕月「あたしらには、そう言っていた。だけど、本当にあたしらだけみたいだな」

夕月「職員室…今は大パニックらしいぜ? まあ、事情を知っていた先生も居るみたいだがよぉ」

純一「っ……なんで…梨穂子はっ…」

純一「どうしてっ! 僕には何も…! ただ、僕の勘違いに対してっ…! それしか言ってないかったのにっ…!」

純一「いままで記憶が無いふりを、僕の勘違いだって言うのにっ…それを演じ続けたって…こと?」

純一「なんでだよっ…! お前は一体何をしたかったんだ…!? 梨穂子…!」

夕月「………」

純一「じゃ、じゃあ……な、なんなんだよお前っ……あの時、僕に泣きながら言ってくれたことは…嘘かよ…?」

純一「記憶を取り戻したいと…顔をぐしゃぐしゃにして、泣いたお前は…あれは、演技だったとでも…?」

純一「記憶が無いからって…皆に嫌われたくないって、言ったのも全部……演技?」

純一「…はは、ははははっ……そ、そうか……全部全部、アイツの計算通りってわけか」

純一「じゃあ、最後に僕の部屋で言った事も……アイツにとって、望まれた答えってワケか…!」



367:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:39:11.40 ID:/mZaHxnX0

純一「じゃあなんだ…あれは……っ! じゃあ誰だって言うんだよ…! 抱き合ってた、あの人は…!」

夕月「…その話は知らねえけど、たぶん、コイツじゃねえか?」くいっ


『ワァーオ! 桜井リホー!』

『わっぷっ…社長さ~んっ! いきなりのハグはやめてくさ~いっ!』


純一「」

愛歌「とどめの一撃」

夕月「…馬鹿だねえ、ほんっと」

純一「……う、嘘だ……あはは…」

夕月「認めたくないようだから言ってやるけど、これは全部よ」


夕月「橘純一の勘違いで始まって、橘純一の勘違いで終わった話だよ」


純一「うっ……!」

愛歌「だがりほっちの作戦勝ち」

夕月「…だな、ここまで心の距離を離しちまったんだ、アイツの勝ちだね」



371:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:46:27.02 ID:/mZaHxnX0

純一「………どうしてだよ、梨穂子」

純一「……どうして、そんなにも嘘をついてまで、僕と別れたかったんだよ」

純一「僕は……ただ単純に、別れを告げられた方が、まだよかった」

純一「あのままじゃ僕は……お前を一生、遠い存在だって思い続けただろ…」

夕月「だから、それを望んでたんだろ?」

純一「……」

夕月「悲しませたくないから、あんたを、分かれっていうもので思わせたくないから……いいや、これは違うね」

夕月「──アンタが心に決めた覚悟を、打ち壊したくてやったことなんだよ」

純一「僕の覚悟を…」

夕月「だろうって思うぜ? ……知ってるよ、りほっちがアイドルになるって決まった時」

夕月「アンタ、ずっと傍で応援してやるって言ったんだって?」

純一「………」

夕月「その時のあんたは、ただ単に……頑張る幼馴染を応援したつもりだったかもしれないよ」

夕月「だけど、それは桜井梨穂子にとって重みになっちまったわけだ」



375:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:51:50.08 ID:/mZaHxnX0

夕月「知ってるのかい? あの子がなぜ、アイドルになったかを」

純一「……」

夕月「知らねえから、ずっと傍で応援してやるって言ったんだろうね」

純一「……どういうこと、ですか」

夕月「…本当にわからないのかい? あの子のアイドルになる理由が?」

純一「…はい」

夕月「そうかいっ…あーあ、あの子が諦めた理由ってのも分かった気がするぜっ…!」

純一「えっ…?」


夕月「テメーに振り向いて欲しかったからに決まってるだろうが!」


純一「っ……」

夕月「んなのによ、お前さんは何だって? 傍で応援してやる? 馬鹿言えよ、そんなことする暇があったのなら──」

夕月「──あいつの頑張りを認めてやって、もう頑張らなくていいよって伝えるべきだったんだよ!」

夕月「応援しやがんなよ! わかるだろ!? あの子が無茶して頑張ってたこと! わかってただろテメーはよ!」



380:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:56:25.72 ID:/mZaHxnX0

純一「ッ…だけど! そんなの言われないと分からないよ…ッ!」

夕月「ハァ!? んだとこら!?」

純一「だってそうじゃないかっ…! 僕の…僕に振り向いて欲しいからとか、そんなことっ…!」

純一「直接言われなきゃわかることも分からないだろ!?」

夕月「あーそうかいッ! じゃあ言わせてもらうがよ、橘ァ!」

夕月「テメーは何時も、りほっちに何て言ってた? ああん? 言ってみろ!」

純一「ぐっ…何時もっ…?」


愛歌「……幼馴染に言葉は要らない」


純一「───あっ……」

夕月「ッ……優しくすんじゃねえよ、愛歌ッ…!」

愛歌「…それぐらいにしておけ」

純一「………………」

夕月「……ケッ」ぱっ…



383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 23:03:20.78 ID:/mZaHxnX0

純一「…………………」

夕月「…わかったかよ、これが現実だ」

純一「…………………」

夕月「もう一度言う、お前は……一つの勘違いを起こした」

夕月「それはちょっとした勘違いで、すぐにでも治せる問題だった」

夕月「だけど、その勘違いを使用たいと願った奴が居た」

夕月「その願った奴は、お前の事をすげー大事に思ってた」

夕月「だけど、大切に思うがゆえに…綺麗に気持ちを終わらせる為に…その勘違いを使って」

夕月「分かれる原因として、使ったんだよ」

純一「………………」

夕月「わかったこの朴念仁っ!」

純一「………だけど」

夕月「…あ?」

純一「………だけど、梨穂子は泣いてた」



381:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 22:57:55.10 ID:+Y0a5dRF0

トラウマもちの紳士にこれを言うのはド鬼畜



384:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 23:05:32.23 ID:IaeLJGun0

トラウマ持ちの大将になんたる仕打ち



385:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 23:06:05.16 ID:5yx7DI8p0

大将を再起不能にさせたいのか



389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 23:09:08.70 ID:/mZaHxnX0

夕月「泣いてた?」

純一「……そう、アイツは確かに泣いてた」

愛歌「……記憶の事に関してか」


純一「そう、だよ……どうして泣いたんだ…あそこまで…フリだったとしても…」


純一「全てが僕と別れる為に、全部が全部梨穂子の演技だったとしても…」


純一「あの場面で、泣く必要なんてなかった……要らない演出を増やしただけじゃないか…」


純一「どうして、泣いたんだ? どうして、僕に記憶の事に対して……取り戻したいって、泣いたんだ?」


純一「そんなの、全く余計だろ…?」



『…………助けてよぉ、純一ぃ…っ』



391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 23:14:22.69 ID:/mZaHxnX0

純一「────助けて……と、梨穂子は言ってた…」

夕月「あ? 何言ってるんだよ…?」

純一「あいつは、僕に対して……初めて、あの時…! 助けてと、言ったんだ…っ」

愛歌「…その時、りほっちの表情は」

純一「っ…泣いてた、ずっとずっと記憶してきたどんな梨穂子よりも…っ!」

純一「ぐしゃぐしゃにっ……泣いてたんだっ…!」

愛歌「……そうか」すっ

夕月「な、なんだ愛歌…?」

愛歌「橘純一」

純一「え…? なんですか…?」

愛歌「──これを見るがいい」バサバサバサ!

純一「…なんですか、これ」

愛歌「りほっちの取材記事だ、ドラマの」

純一「……」

愛歌「読んでみるがいい」



392:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 23:17:51.33 ID:/mZaHxnX0

純一「……」ぺら…

愛歌「……」

夕月「…おい、愛歌?」

愛歌「黙ってみとけるっこ」

夕月「ど、どういうことだよ?」

愛歌「すぐにわかる……ふふっ」

純一「……」

愛歌「そこだ」

純一「ここ…ですか?」

愛歌「口に出して読んでみろ」

純一「は、はい……」

純一「『では、ドラマの演出で一番苦手なことは何ですか?』」

純一「『はい、一番と言いますか、何事も初めてなので全てが上手くできずに悪戦奮闘してます…ですが』」


純一「『───なによりも、泣く演技が……一番の苦手です』」



395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 23:22:37.64 ID:/mZaHxnX0

夕月「っ…」

純一「…………………」

愛歌「…理解しろ橘純一」

愛歌「己の瞳に移させたその誰よりも…悲哀の籠った表情の彼女は」


愛歌「──嘘ではない、心して立ち向かえ」


純一「…………」

純一「………」

純一「……っ……!」ばっ!

夕月「わぁ!? な、なんだよ急に立ち上がって!?」

純一「……行ってきます」

夕月「は?」

純一「──梨穂子の所へ、行ってきます!」だっ!

夕月「……」ぽかーん

愛歌「ふ・ふ・ふ」ふりふり



429:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 00:51:30.58 ID:7NIofYWv0

夕月「……なんなんだよ、アイツはよぉ…まったく」

愛歌「るっこもツンデレ」

夕月「あぁんっ? なんだよ、どういう意味だよッ」

愛歌「橘純一が……ここまで努力する理由は」

愛歌「──るっこが橘純一にかけた言葉のお陰」

夕月「っ……テメー、あの今朝のコト見てたのかよっ…!」

愛歌「──そのまんまの意味だよ、あの子をいつまでも信用するんだ。
   どんなに冷たい事を言われても、どんなに暴言を吐かれて拒絶されたとしても、だ」

愛歌「お前さんはそれを耐え抜いて、耐え抜いて、ずっとずっとりほっちのことを───」

夕月「だぁああああああああああああああ!!! 一字一句憶えてるんじゃねえよ!」

愛歌「ふ・ふ・ふ」

夕月「はぁっ! クソッ! つぅーかよ、あの馬鹿はどうするつもりなんだ?」

愛歌「難解」

夕月「…ったく、世話を書かせる奴だぜ、ほんっと……」

prrrrrr

夕月「……ういっす、夕月瑠璃子だ。わかるだろ? おう、ちょっと頼みたいことがあるんだけどよ───」



431:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 00:56:45.03 ID:7NIofYWv0

~~~~~

純一「はぁっ…! はぁっ…! んくっ……はぁっ……はぁっ…」

純一「はぁっ……はぁっ……はぁ………」

純一「──だ、ダメだっ……駅まで、全速力で走れるっ……体力が無いっ…!」

純一「はぁっ……ハァ……はぁ……」

純一「んくっ……ダメだ、純一! 諦めるな…っ!」ぎりっ

純一「なんとしても───絶対に、梨穂子が行く前にっ…!」

純一「ちゃんと、あの言葉をっ…! 言わなくちゃっ………はぁっ! はぁっ!」たったった…

純一「くそ、動けよ僕の足! いいんだっ…これから先、もう動けなくなったって…!」

純一「絶対に伝えるまでっ…! 動き続けろっ…!」


「───よう、大将。かっこいいところすまねえけどよ」


純一「え……?」

梅原「言っちゃ悪いが、自転車の方が断然…早いぜ?」ちりんちりーん



436:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:02:19.90 ID:7NIofYWv0

純一「梅っ……はらっ!?」

梅原「おうよ、ちっと出前中だぜ」

純一「で、出前中ってっ……お前学校はっ!?」

梅原「ああん? サボったにきまってるだろーが!」

純一「……なんで?」

梅原「おいおい、言わせるなよ大将? 
   ……お前さんの様子がおかしかったから、後で麻耶ちゃん先生に聞いておいたんだよ」

梅原「そしたらなんだ、電話つながったまんまどっか消えやがったと言いやがるもんで」

梅原「──はは! それならオメー! 絶対になにかやらかすと思うだろうがよ! こっちも!」

純一「か、カンが良すぎるよ梅原…!」

梅原「ばーろう! どれだけお前と……長年つきそったと思ってるんだ大将ぉ!」

純一「っ……うん!」

梅原「つぅーこって、後ろに乗ってくれ! 駅まで俺が送ってやる!」

純一「で、でも梅原…? 出前は…?」

梅原「おっとと、落ちを言っちゃ困るぜ橘?」

梅原「───大将の想いを届ける出前だって、ことはよぉ!」ぐぉ!



433:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 00:59:31.80 ID:SRcgMv0s0

梅原こういう時だけカッコいいんだから…



435:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:02:13.06 ID:iSvzZWxu0

なんでモテないのか不思議な梅原



437:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:04:23.19 ID:C3B8kIz70

梅原みたいな友達が欲しかった



442:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:08:23.13 ID:/7Zgb8C10

梅ちゃんになら掘られてもいい



443:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:08:55.18 ID:7NIofYWv0



梅原「はぁっ……はぁっ…! い、いけっ…! 大将っ…!」

純一「ありがとうっ…! 梅原っ…この恩はどんなお宝本だって返しきること出来ない…っ」

梅原「ば、ばかっ……いってるんじゃ…ねえよ、こら……!」ぐいっ

純一「うわぁっ…?」

梅原「約束しただろーが……俺はちゃんと見てるぜっ…テレビでよっ…」


梅原「───お前が咲かせる、彼女の満点の笑顔ってやつよぉっ…!」


純一「っ……おう、見とけ梅原!」ぐっ

梅原「ああっ…行って来い! 俺はもう…ダメだ!」とん…

梅原「きばって、いっちょやってこい大将っ!」

純一「…うんっ……!」たたっ

~~~~
ホーム

純一「はぁっ…はぁっ…」

純一「電車はっ……十五分で着く!? そんなっ…!? 一本先の奴に乗りたかったのに…!」



447:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:13:21.48 ID:7NIofYWv0

純一「これじゃあ梅原の想いがっ…!」


「──こっちだ、ストーカー」


純一「っ…え? この声は……?」

隊長「……こっちだ、早く来い」

純一「守り隊の隊長さん!」

隊長「そ、そう呼ぶな! 恥ずかしいだろ!」

純一「え、すみません……でも、どうしてここに?」

隊長「……兄貴がお呼びだ」

純一「兄貴?」

隊長「はやく外に出ろ! そうしないとっ───あふんっ!」

純一「っ!?」

「──ノウノウ、十五秒で連れてくるように言ったじゃあーりませんか!」

純一「こ、この声はっ…!」


マイケル「イェース! ユーの愛しいギャラガーデース!!!」



449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:17:13.21 ID:7NIofYWv0

純一「マイケルさんっ!? どうしてここに!?」

マイケル「ノンノン…タチバナ! ギャラガー……オーケー?」

純一「マイケルさん!」

マイケル「ノーウ! そんな冷たいユーも……中々デリシャース…」

純一「顔が近いですっ……」

「あ、兄貴! 急いでください!」

「そろそろやってきますよ!」

「やばいですって!」

マイケル「オーゥ…シット! もうちょっとでタチバナを落とせるかとおもいましたのにー」

純一(何言ってるんだこの人…)

隊長「…は、話はっ……あの人から聞いてるっ…!」

純一「隊長さん! ……え、話って?」

隊長「……茶道部の、部長だ」

純一「えっ!? 夕月先輩から…!?」



453:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:22:47.26 ID:7NIofYWv0

純一「ど、どういうことですか…?」

隊長「実はだな……私が『桜井リホ守り隊』に隊長へと就任できたのはっ…」

隊長「あの人のっ…おかげなのだ…」

純一「えー! ……あの人に借りを作るとか…大丈夫なんですか…?」

隊長「だから! 今はこんなめにっ…ひぅん!」

マイケル「オー、間違ってダイアルを全開にしてシマイマシター! HAHAHAHAHAHA!」

純一(わ、わかった…多分この人、マイケルさん……夕月先輩とつながりがある! 勘でわかる!)

マイケル「それでぇー……急にお店に電話が来たときはビックリしましたがー!」

マイケル「……タチバナ、ユーはなにをしてほしいですカー?」

純一「え…?」

マイケル「ウッフッフッフ…いいんですよー? 正直に言って…ミーはタチバナのこと大好きデース!」

マイケル「どんなことだって、叶えて見せマース!」

純一「っ……本当に、ですか…?」

マイケル(get!)

マイケル「ハーイ! なんだってしてますよー! カモンカモン!」



456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:28:55.56 ID:7NIofYWv0

純一「じゃあ……叶えてください」

マイケル「…ンー?」

純一「僕の大事な人が……いや、手の元から逃げてしまった人を……」

純一「取り戻しに、行きたいんです…!」

マイケル「……」

純一「あの子は誰にも真実を…キチンと明かさずに、誰に対しても演技を行って…」

純一「最後の最後までっ……皆を騙し続けました!」

純一「だけど! 僕はそれをどうにかしに行くつもりです!」

純一「──お願いします、ギャラガーさんっ! どうか僕を助けてください!」


「────オーケー……ンッフッフ、ワーオ! 本当に素晴らし……グレイト、グレェーーーーート!!」

パァンッ!

ギャラガー「タチバナァ! 後はミーに任せないサーイ!」

純一「ほ、本当ですか……っ!?」

ギャラガー「イェス! ……そこのユーたち、アレの準備カモン!」



457:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:34:00.70 ID:7NIofYWv0

ドォルンドォルンッ…!

純一「………」

ギャラガー「ンンンンンンー……クレイジー!何時に無くこのバイクの音はモンスターデース!」


純一「あの……ギャラガー…さん?」

ギャラガー「ハーイ?」

純一「その、免許……持ってます?」

ギャラガー「ハイ! モッテマスヨー!」

純一「………」

「あ、兄貴!? 単車のハンドルは両手で持ってくださいね!?」

「ち、違います! それアクセルですから! ぶっとびますよこの機体だと!?」

「マジで軽く空も飛べそうになるやつだから、危険ですからね!?」

ギャラガー「オーケーオーケー!」

純一「………」がくがく…

隊長「…おい、ストーカー」

純一「な、なんですか…?」



458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:39:23.94 ID:7NIofYWv0

隊長「……行くんだよな、会いに」

純一「え、ええっ……そうです!」

隊長「…そうか、そしたら私も見れるのか」

純一「え…?」

隊長「……いや、なんでもない」くるっ

隊長「さっさと行け、顔も見たくない」

純一「……見せますよ、ちゃんと!」

純一「待っててください! テレビの前で!」


ギャラガー「それではぁー? ウッフッフ…モンスターは実は他人のもなのデース」

純一「……へ?」

ギャラガー「ちょいと借りてキマシター! オーケー! シンパイムヨウ!」

ギャラガー「──It is only me that can ride very well…」

ブオオオオオオオオオオオオオオオオン!



460:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:47:12.54 ID:7NIofYWv0

~~~~~

純一「ぎゃ、ギャラガーさんっ…!」

ギャラガー「…行きなさい、タチバナぁ…ぐふっ」

純一「で、でも…! 飛行場はもう目の前ですよ!?」

ギャラガー「ウッフッフ…ミーには少しばかり、遠いようデース…」

純一「だけどっ…こんな所で倒れてたらっ…!」

純一「運転酔いして、倒れてたら…! 誰かに引かれちゃいますって…!」

ギャラガー「……タチバナ」

純一「え…?」

ギャラガー「ミーは…本当に、タチバナのことを尊敬シテマース…」

純一「なんですか、急に…」

ギャラガー「ウッフッフ…最後に言いコト言いたいんですよ、ミーも…」

純一「…じゃあ、なんですか? 言いたいことって?」

ギャラガー「タチバナ…手を繋ぐことから始めましょ──がふっ」コトリ



462:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 01:55:13.25 ID:7NIofYWv0

純一「ギャラガーさんっ…! よかった、寝てるだけだっ…!」

純一「と、とりあえずっ…端の方に寄せてっ…」ずりずり…

純一「あのバイクは……誰も動かせることなんてできないだろうなぁ…」

純一「本当にありがとうございます、貴方がいなければ僕は…絶対に間に合わなかった……」

純一「──よし、ゴールは目の前だ! 行くぞ!」たっ

~~~~~

梨穂子「……」

『それではー? そろそろ桜井リホちゃんが搭乗されるようです!』

梨穂子「……」

『リホちゃーん? 最後に一つ、なにか言い残すことはあるかな?』

梨穂子「…え、あ、はいっ! 頑張って海外でもやって行きたいと思います!」

『んー、言い言葉だね! だけどもっと言ってもいいんだよ?』

梨穂子「あっ…はい! えっとー…その……」



463:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:00:34.68 ID:7NIofYWv0

アナ『うんうん!』

アナ(なんだっよこのニュース……マジでこれで視聴率取れるとか思ってんの?)

アナ(つぅか、ただのアイドルが飛行機乗るだけで、どんだけ時間使ってるのかつぅーの…)

梨穂子「えーとですね…」

アナ(あーあ、つまんないの。これならもっと刺激的な報道アナになるべきだったかなー)

梨穂子「…その、一つだけ言いたいことがありますっ」

アナ『あ、うんっ! なにかなー?』

梨穂子「それは……その、もしかしたらテレビを見てくれてる人の中に…」

梨穂子「───私が、ずっとずっと大切にしときたい…人たちが居ると思います」

~~~~~~~



465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:04:35.67 ID:7NIofYWv0

『その人たちは、今の私を作ってくれた大切な人で──』


夕月「……」

愛歌「……」


~~~~~~~


『こんな私をずっと見守っててくれた人たちで───』


ユウジ「………」


~~~~~~~

『…こんな私を、守り続けた人たちも───』


隊長「………」


~~~~~~~

『みんながみんな、見てくれると思って……この言葉を送らせていただきます』

『───ありがとう、わたしはとっても幸せでしたっ…!』



469:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:10:57.67 ID:7NIofYWv0

『そして、なによりも……ありがとうと伝えたい人に』


『わたしのために努力を惜しまなかった人に』


『……私は、本当の感謝を送りたいです』


梨穂子「───ありがとう、そしてごめんね……っ」


アナ『…リホちゃん? それってつまり…?』

梨穂子「ぐすっ……あはは、ちょっと大げさすぎたかな~? 辺に勘ぐっちゃだめですよっ?」

アナ『そ、そうよねー!』

梨穂子「えへへ、それじゃあ! 桜井リホ! 行きます!」

アナ『……今! あの人気をはくしたKBT108の桜井リホが! 搭乗口へと向かっていきます!』

梨穂子「………」すたすた…

アナ『搭乗口の前には、駆け付けたファンが波のように押し寄せております! 凄いですね!』

梨穂子「……ごめんね、純一…許してなんて言えないけれど…」

梨穂子「……それでも、私はあなたのことをずっとずっと…」



474:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:18:29.72 ID:7NIofYWv0

梨穂子「……好きだっ───」


がしっ!


梨穂子「──え…?」


梨穂子(誰かに腕をつかまれ、ファンの人…?)

ざわざわ…

アナ『…おや? なにやら搭乗口で少しトラブルの様ですよ!?』パアアアア!

梨穂子「あ、あのっ…ごめんなさい! 離してもらってもいいです───」


「はぁっ…はぁっ…!」


梨穂子「───か……」

梨穂子「…………なんで此処に居るの…?」

「…なんで、って? おいおい、そんなことっ……!」


純一「お前を止めに来たに……決まってるだろ!!」



476:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:28:58.57 ID:7NIofYWv0

梨穂子「………」

純一「………」


アナ『────おっとおおおおおおおおおおお!これはなんだぁ!一体ぜんたい何が起こってやがるのかァー!?』


梨穂子「っ…いや! これは違うんですっ! えっと、その…!」ばっ!

純一「…梨穂子」ぐいっ

梨穂子「そんな疑ってるような、ふぇ…」とすんっ

ぎゅうっ…

純一「…ダメだ、絶対に逃がさない」

梨穂子「……えっ?」


アナ『うわぁああああああああああ!!! 抱き寄せたァ! 
   強引に引き寄せて、後ろから抱きよせたァ!なにこれめっちゃ興奮する!』


梨穂子「っ~~~~…!? じゅ、純一っ!? わ、わかってるの!? こ、これ全国ネットでッ…!」



477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:29:29.47 ID:SRcgMv0s0

アナウンサーうるせぇwww



478:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:32:19.58 ID:iSvzZWxu0

めちゃくちゃなアナウンサーだな



479:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:34:58.96 ID:7NIofYWv0

純一「…だからどうした、関係無い」ぎゅっ…

梨穂子「か、関係無いって…っ! そんな、こと…!」

純一「──関係無いっていってるだろ!」

梨穂子「っ……」

アナ『っ……ゴクリ…』

純一「僕はもう絶対に梨穂子を離さない! お前が何度、僕を突き離そうとしてもっ…!」

純一「もう梨穂子からは絶対に逃げないから!」

梨穂子「じゅん、いち…」

アナ『男の人……』

梨穂子「っ……でも、だめだよっ…まだ間に合うから! なんとか説明して、純一は無事に日常に戻って…!」

純一「………」

梨穂子「…純一?」

~~~~~~~~

教員「…あれ、高橋先生のクラスの子ですよね」

高橋「…シリマセン」



480:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:41:25.71 ID:7NIofYWv0

~~~~~

梅原「ははっ…おいおい、なにもったいぶってんだよ」
梅原「──早く言っちまえ大将!」

~~~~~

「お、おいっ…! あれって橘じゃね!?」
「おい、みんな! 教室のテレビつけてみろ!」

ユウジ「…頼むぞ、橘っ…!」

~~~~~~

隊長「……早く言え」
隊長「そして見せてくれ、俺が心から欲したモノを」

~~~~~~

「兄貴ー!」
ギャラガー「シッ! ラジオの音が聞こえないでショーウ!」

~~~~~~

愛歌「信じろ、己の意志の強さ」
夕月「…ぶつけちまえ、橘!」



485:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:48:19.87 ID:7NIofYWv0

~~~~~~

純一「──梨穂子、言わせてほしい」

梨穂子「っ……?」

純一「お前は言ってくれたな──ホントの自分を分かってほしいと」

純一「あれはお前の演技じゃ無く、ホントの…気持ちだと僕は受け取ってる」

純一「違うのか、梨穂子?」

梨穂子「…違うよ、そんなこと」

純一「…ああ、そう言うと思った」

純一「だけど、僕はそうは思わない」

梨穂子「…なんで、そう言えるの…」

純一「だって梨穂子……さっきからずっと…泣いてるだろ?」

梨穂子「うっ……くっ…だから、何だって言うの…」

純一「じゃあ、それは嘘だ。僕にはわかる、まあ受けおりだけどね」

純一「…なあ、梨穂子言わせてくれ」


純一「───この世で一番、お前が大好きだ」



488:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:54:41.90 ID:7NIofYWv0

『──他の誰よりも、お前のことが大好きだ』

『──この手をずっと離したくないって望んでしまうほどに』

『──ひとつひとつ零れおちるその涙も独占したいぐらいに』

『──お前の全てを僕の物にしたい、全部を僕色に染めてやりたい』

『──アイドルだからって、凄い奴だからって、そんな肩書はいらないよ』

『──僕はただただ、梨穂子が傍に居るだけで十分なんだ』


純一「……だから、梨穂子」

梨穂子「……」

純一「僕からずっと離れないでくれ」

純一「一生、傍にいてやるから……もう、あんなことは絶対に…しないでくれ…」ぎゅうっ…

梨穂子「…純一…」

アナ(うわぁ…すっげ聞いててハズいwwww)



491:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 02:59:59.14 ID:7NIofYWv0

純一「………」

梨穂子「……純一、あのね」

純一「…うん、なんだ?」

梨穂子「…えへへ、ありがと~」ぎゅっ

純一「…おう、こっちこそ」

梨穂子「頑張ったんだよ、わたし…わかってるよね」

純一「…うん」

梨穂子「あなたと別れる為に…色々、がんばったんだよ」

純一「…うん、わかるよ梨穂子、本当にすまなかった」

梨穂子「…だけど、純一は…あはは」

梨穂子「ここまでのこと…しちゃうんだね、敵わないですよ、ほんっと」

純一「…だろ、いつだって僕は凄い奴だ」

梨穂子「うんっ! …だからね、純一」

純一「…なんだ梨穂子」

梨穂子「………本格的に犯罪者として捕まる前に、色々と手段を打つよ!」



493:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:06:32.01 ID:7NIofYWv0

純一「……おうっ!」

梨穂子「──……」くるっ…

梨穂子「純一っ! ありがとうっ…! 本当に、そんな事を言ってくれて……!」

純一「……」

梨穂子「ひっぐ……ぐすっ…」

アナ『…おやおや、何やら発展があるようですよー! 視聴者の皆さん! とくとご覧あれ!』

純一「…梨穂子、お願いだよ」

梨穂子「……ううん、確かに…貴方の言ってくれたことは、本当にうれしい」

梨穂子「──だけど、私は……もうアイドルなんだよ?」

純一「っ……だけど! それは…!」

梨穂子「……ごめんなさい、私は…もう貴方とは…立場が違うの…」すっ…

純一「っ…梨穂子! 行くなよ! 僕はっ…!」

梨穂子「………」

純一「僕はお前のことが好きなんだよ…!」



494:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:10:02.11 ID:7NIofYWv0

梨穂子「…………」

純一「……お願いだ、梨穂子、こっちを向いてくれ」

梨穂子「…………」

純一「…梨穂子!」

梨穂子「……」

くる…

純一「っ…梨穂子…!」

梨穂子「……」ボロボロボロ…

純一「───お前……」

梨穂子「うんっ…! 私も大好きだよっ……!」たたっ

ぎゅっ…!

梨穂子「大好きで大好きで、仕方なくてっ…!」

梨穂子「───純一のこと、心から愛してるからっ…!」



495:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:10:52.57 ID:VMyjIECx0

えんだあああああああああああああ



496:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:11:02.29 ID:rTJZaZ5L0

いやあああああああああああ



498:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:16:28.82 ID:7NIofYWv0

純一「……」

梨穂子「……」


ぱち…ぱちぱち…


「リホーコ……パーフェクト! パーーーーーフェクト!」パチパチ!


梨穂子「……えへへ、やっぱりそうでしたか?」

社長「ワンダフォー! ユーは本物の女優だ! 素晴らしい演技だった!」

梨穂子「社長さんなら分かってくれると…わぷっ!」

社長「ンーンー! 将来はパーフェクトな女優になるはずダ!」

社長「…それにィ、ユー!!」

純一「は、はいっ…! えっと、その僕は…わぷっ!」

社長「ンッフン! ユーも最高の演技だっタ! 男優として働かないカ?」

純一「い、いやそれはっ…すみません…!」



501:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:23:39.51 ID:7NIofYWv0

社長「ノー……それはざんねんダ」

アナ『あのー……社長…?』

社長「ん、なんだね?」

アナ『これは…どういうことでしょうか?』

社長「おやおや…わかりませんでシタか? アターシは桜井リホを海外で…」

社長「…立派な女優にすることを、計画してマシタ!」

社長「しかも極秘デ、誰にも報告セズ、社員の殆んどが知らない計画デス!」

社長「…そんな大事なプロジェクトの門出が、こんなお別れ会みたいなハズないでショー!」

マナ『それは……つまり?』


社長「サプラーイズ……イベントですが?」


マナ『なっ……なっなっななななんとぉ! そういうことだったんですねぇ!』

マナ『つまりあの二人の告白はっ…海外での桜井リホの女優活動としての……アピールだったと!?』

社長「………」すたすた…

社長「───ソウイウコトデーーーーーーーーーーーース!!」



508:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:29:40.13 ID:7NIofYWv0

ワァアアアアアアアア!パチパチパチパチパチ!

純一「あはは…凄い拍手だ…」

梨穂子「…何とかなって、よかったよ~」

純一「う、うん…とりあえず梨穂子の乗りに乗って見せたんだけど…案外出来るもんだな」

梨穂子「そうだね~……というか、あの告白は嘘だったとでもいうの?」

純一「ち、違うって! 結果的にそうなっちゃってるだけで!」

梨穂子「…ほんとにぃ?」じっ

純一「ホントホント!」

梨穂子「…まあいいよ、信用してあげる。それよりもホラ、そろそろ来るよ」

純一「え? なにが?」

梨穂子「あはは、頑張ってねぇ純一~」ふりふり

純一「だから、なにがだよ梨穂───」

アナ『そこの男優の方! ご質問があります!』



509:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:31:11.40 ID:iSvzZWxu0

橘さんが男優って呼ばれると別のものを想像してしまう



510:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:34:41.49 ID:cijK7j4u0

男優…www



511:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:35:11.14 ID:7NIofYWv0

純一「えっ…あ、はい!」

アナ『…実際の所、桜井リホとはどんなご関係で?』

純一「ええっ!? そ、それはっ…」


梨穂子「…くす」

社長「…梨穂子」

梨穂子「あ、社長……今回は、本当に…」

社長「良い。私は逆に感動して居るよ、あの危機的状況を乗り切った…その君の度胸にね」

梨穂子「…ごめんなさい、迷惑をおかけしました」

社長「良いと言ってるだろう、私は若い人間が起こす奇跡をまた…見れただけで満足だ」

社長「だからこそ、この仕事はやめられない」

社長「…彼は君の彼氏かね?」

梨穂子「………」

純一「同じクラスメイトでっ…その、色々とみんなでやろうって話になって…!」

アナ(ぜってー嘘だろ! 化けの皮剥いでやるぜ! おらおら!)



512:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:40:19.96 ID:7NIofYWv0

梨穂子「……くすっ、どうでしょうか」

社長「…ふむ、良い関係の様だ」

社長「梨穂子、そろそろ飛行機が飛ぶ時間だ」

梨穂子「………」

社長「私は確かに若い人間が起こす奇跡が、なによりも大好きだ」

社長「…だが、これは一社を動かした極秘プロジェクト」

社長「社員である桜井リホには、働いて貰わなければならない」

梨穂子「……はい、わかってます」

社長「……そうか、ならいい」

梨穂子「………」

社長「……だが、数十分だけ時間を延ばしてやらなくもない」

梨穂子「えっ…?」

社長「それに、周りの野次馬どもも退かしてやろう」



513:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:45:42.90 ID:7NIofYWv0

梨穂子「社長…っ…?」


社長「…お礼だ、そしてこれからも私に夢を見せ続けてくれ」

社長「桜井リホ──……」くるっ


梨穂子「…ありがとう、ございます…っ」ぺこっ

社長「…」

社長「ハァーイ! そこら辺にさせて置いてクダサイ! 彼も可哀そうです!」

純一「ぼ、僕はっ…あんまんがすきでっ…へっ?」

アナ『っち…そ、そうですか! それではさっそく桜井リホの出発ですね!』

社長「イエイエイ! その前に、アタクシの演説をお聞きくだサーイ!」ぐいっ

純一「おっとと…」

梨穂子「…純一、こっちこっち!」

純一「おう…?」



514:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:50:31.87 ID:7NIofYWv0

ロビー控室

純一「…こんな所勝手に」

梨穂子「大丈夫だよ、社長さんが多分…裏に手をまわしてるはずだから」

純一「そ、そうなのか……いや、ちょっとまって梨穂子……僕、凄い疲れてきた…」

梨穂子「え? だ、大丈夫…純一…?」

純一「あは、あはは…無理し過ぎたのかも…今日一日、凄い動いたし…」

純一「……だけど」すっ

梨穂子「えっ…」

なでなで

純一「こうやって…梨穂子に触れられるだけで、僕は本当に…頑張ったかいがあって思うよ?」

梨穂子「…うん」

純一「……もう一回、言ってもいいか?」

梨穂子「…うんっ」


純一「好きだよ、梨穂子」

梨穂子「…私もだよ、純一」



517:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 03:57:03.56 ID:7NIofYWv0

純一「……僕はもう、絶対にお前のことを離したくないって思ってる」

梨穂子「…私もだよ…純一、これからはずっと一緒に居たいって…心からそう思ってる」

梨穂子「…あれだけのことをしたのに、純一はここまで、追いかけてくれた」

梨穂子「私は……とても幸せ者でっ…だからそんな純一に…私も! 私も…これから幸せをあげたくてっ…」

純一「馬鹿言え……今回の事も、そして…お前のアイドルの事も」

純一「全部僕の所為だろ? …わかってるよ、僕も馬鹿だったんだ」

梨穂子「う、ううんっ! 私が何も言わなかったから…! だから純一はずっと悩んでたままで!」

純一「でも、幼馴染とか…口ではカッコいいこと言ってるけど、自分自身が全然伴ってなくて…!」


梨穂子&純一「だからっ…!」


純一「……梨穂子から言ってくれ」

梨穂子「……純一から言ってよ」

純一「じゃあ…いっせーのーで」

梨穂子「わ、わかったよ」

「──いっせーのーで」



518:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 04:01:26.62 ID:7NIofYWv0

純一&梨穂子「──だからっ…ごめんなさい!」

純一「…やっぱり謝ったな、僕ら」

梨穂子「…くす、そうだね純一」


「あははっ…くすくすっ……ははっ…えへへ…」

~~~~~

純一「……梨穂子」

梨穂子「ん~……なあに、純一?」

純一「梨穂子のさー…膝枕って、素晴らしいよね」

梨穂子「えへへ~…ありがと」

純一「だってさ、疲れが取れて行くようなんだ…これだけ走ったに…
   テレビの前で寿命が擦り切れるほどのドラマを演じたり…したのに…」

梨穂子「うん…」なで…

純一「梨穂子の膝枕のお陰で、全部がとろけて…消えて行くようなんだ…」

梨穂子「そっか、ふへへ」



519:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 04:06:16.02 ID:7NIofYWv0

純一「ふへへって……あーもう、可愛いなぁ梨穂子は…おらっ」

梨穂子「ふんにゅっ」

純一「ほっぺもやわらかいな…」

梨穂子「ふんひちはっれ!」

純一「おむゅ! …はひふふんは」

梨穂子「ふんひちふぁふぁふぅい!」びしっ!

純一「…何言ってるか分からないよ」

梨穂子「ふぇっへっへ~」

純一「…あはは、本当に可愛いなぁ梨穂子は」

梨穂子「……」

純一「ごめん、ちょっと瞼が重く……て」

梨穂子「うん……」なでなで

純一「ちょっとでも……寝息を立ててたら…起こして梨穂子…」

梨穂子「わかったよ…それならゆっくりとまどろんでて…純一」

純一「…うん…ありがと、梨穂子…………すぅ…すぅ…」



521:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 04:11:16.95 ID:7NIofYWv0

梨穂子「……寝ちゃった? 純一…?」なで…

純一「すぅ……すぅ……」

梨穂子「そっか…寝ちゃったか~」

梨穂子(くすっ、本当に小さい時から…無邪気な寝顔は変わらないよねぇ)

梨穂子「…ほれほれ」くりくり

純一「う、うーん……すぅ……」

梨穂子「あはは、やっぱり眉毛をつつかれると唸る癖も治って無い…」

梨穂子「……あのね、純一」

梨穂子「桜井梨穂子は、海外に行ってしまいます」

梨穂子「…それはとおーい、とおーい場所でありまして~」

梨穂子「昔、純一と過ごしてきた場所とは……とても離れてて」

梨穂子「そう簡単に、これからは会えないのですっ」

梨穂子「っ…だから…こうなる前にもっと、純一とね~」

梨穂子「ぐすっ…色々とおしゃべりして…好きなもの一緒に食べて…」



522:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 04:14:48.36 ID:7NIofYWv0

梨穂子「もっと…もっとたくさんっ…こうやってくっつきあいたかったよ…私っ…」

梨穂子「……でも、それはもう時間切れ」

梨穂子「純一……本当にありがとう、追いかけてきてくれて…本当にありがとう」

純一「……すぅ…すぅ…」

梨穂子「……私っていう存在を認めてくれて、繋ぎとめてくれて」

梨穂子「──ありがとね、ずっと好きだよ…純一」すっ…


ちゅっ




~~~~~~



523:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 04:18:32.54 ID:7NIofYWv0

純一「───………あれ…」

純一「ここは…?」

ギャラガー「…屋上デース」

純一「ぎゃ、ギャラガーさん! 無事だったんですか?!」

ギャラガー「ええ、モチロン! ですがタチバナ…今はそれどころじゃないデス!」

純一「え……?」

ギャラガー「見てくだサイ」

ひゅごおおおおおおお……

純一「…飛行機…?」

ギャラガー「そうです、あれはユーの大切な彼女が乗ってマス」

純一「っ…!? 今何時だ!?」

ギャラガー「……」

純一「嘘だろ…? どうして、梨穂子…起こしてくれなかったんだよ…?」



530:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 04:32:54.88 ID:7NIofYWv0

ギャラガー「…彼女から言付けです、タチバナ」

純一「えっ…?」


ギャラガー「……I love you forever」


ギャラガー「……幸せ者です、ユーは」

純一「…梨穂子…」

純一「ッ…!」だっ!



純一「っ…りほこぉおおおおおおおお!!!」

純一「僕っ…僕だってなぁあ! お前のことをずっと好きでいてやるぞおお!!」

純一「ぐすっ…絶対に、絶対にかえってこいよおお!!」

純一「ずっとずっと、待っててやるからなぁあああ!!」


純一「大好きだりほこぉおおおおおおおおおおおお!!」



528:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 04:31:14.05 ID:7NIofYWv0

~~~~~~~

 それからのことを語るのは、それほどの物は残って無いと思う。

純一「………」

 あれから何事もなく、数年の時が経っていた。

純一「………」

 昔懐かしい輝日東高校は、久しぶりに訪れると懐かしいものを感じてしまって。

純一「………」

 あの時、僕らが奮闘した三年間は。本当にもう戻って来ないのだとしみじみ感じてしまう。

 同じ時間を過ごしてきた皆は、既に別々の場所へと移り変わり。それぞれを時間を過ごしているのだ。

 誰もがあの〝三年間〟を思い出しつつも、今の新しい世界に身を投じていく。 



532:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 04:40:54.21 ID:7NIofYWv0

 新しい環境、新しい人間関係。戸惑うばかりで一向になれないことだらけ。

 自分が本当に正しい事をしているのか、そんな漠然とした悩みを持ったりした時代とは違って。

 純一「……」

 責任が問われ続ける、自己との闘いが今の僕たちの世界だ。
 
 暇を弄ぶことさえ出来ず、ただひたすらに前へと進み続けなければならない。

 辛くて大変で、何度もやめたいと思ってしまうこともあった

純一「……」

 はたしてそれが、一般的に逃避だと思われてしまったとしても
 
 僕も確かに、そう思ってしまう。大した理由もなく否定なんて、子供がすることなのだから。

 だったらいっそ、全てを認めきればいい。

純一「……ふぅ」

 ───全部のことを、ちゃんと考え続ければいいのだから。



533:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 04:49:24.39 ID:7NIofYWv0

純一「……だろ、桜井梨穂子」

「…うん、そうだね」

純一「僕が…この名前を呼べるのは、お前に向かってだけだよな」

「あったりまえでしょ~?」

純一「あははっ…もうこれから、この名前を呼び掛ける奴なんて……一人しかいないよ」

「…他に誰がいるっていうのかな?」

純一「というか一人しかいないとかじゃなくて……もう〝目の前にお前しか居ないから〟」

「………」

純一「…そう呼べる人が、他に居たとしても」

純一「そいつはもう…僕の知っている桜井梨穂子じゃない」

「…どうして?」

純一「だってさ……新しくて、かっこよくて、強くて、可愛くて…」

純一「歌が上手で、まあるくて、誰よりも誰よりも優しい……」

純一「……そんな桜井梨穂子なんて、僕の目の前に居る女の子意外に、誰かいるんだ?」



534:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 04:55:41.59 ID:7NIofYWv0

純一「僕の知っている、僕がそう呼べる〝桜井梨穂子〟はもう……」

純一「……目の間にしか居ないんだから」


純一「おかえり、梨穂子」

梨穂子「…ただいま、純一」

純一「よく…帰ってきてくれた、歓迎するよ」

梨穂子「うんっ!」

純一「…とりあえず僕の家に上がってくれ、寒いだろ?」

梨穂子「へーきだよ~、これでも結構! 強くなってるからねぇ」

純一「本当に? そりゃーすごい、やっぱり女優は違うなぁ」

梨穂子「…うん、でもね純一…」こつん…

梨穂子「あなたの知ってる私は…今までどおりの、好きなままの時のわたしだよ…?」

純一「…ああ、わかってるよ」

梨穂子「……」

純一「これからまた、互いにわかっていけばいい。それだけで僕たちは十分なんだ」

きぃ…ぱたん…



536:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 05:02:22.78 ID:7NIofYWv0

 ──そしてまた、この時がやってきてしまった。

 ──遠い存在だった彼女が、僕の手元へと戻ってくる事態に。

 ──あの時二年の出来事と、全く同じような出来事だった。

純一「……ははっ」

 ───だけどそれは、過去のお話だ。
  
 ──既に時は動き出し、過去の過ちはもはや過去なのだ。


純一「とりあえず、梨穂子」


 ───未来の僕は、過去の僕とは違った選択が出来るはず。

 ───果たして僕の違った選択肢に、いったい彼女はどう反応するだろうか


純一「…この着物を来てくれない?」


純一「まだあの時の感想が、言い足りてなかったんだよね!」



今から楽しみで、しょうがない。



539:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 05:07:05.60 ID:wd2Uee6G0

楽しかったありがとう



540:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 05:07:26.20 ID:jb4sHel/0

おつ
おもしろかったよ



543:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 05:07:55.53 ID:v2KBDZFg0

かなりの長編だったな
マジで乙、面白かった



545:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/08(月) 05:14:13.03 ID:8s2yDEa40

久々にアマガミやるか



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コメント一覧
33500. 名前 : 名無し◆- 投稿日 : 2013/04/21(日) 22:00 ▼このコメントに返信する
クソ長い割に面白くない
33504. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/04/22(月) 01:02 ▼このコメントに返信する
申し訳ないけどこの作者のの一連のアマガミSS全部嫌いだわ
33509. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/04/22(月) 09:05 ▼このコメントに返信する
クッソつまんねえ
33511. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/04/22(月) 13:36 ▼このコメントに返信する
なんでお前らそんなに不機嫌になってるのか
33521. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/04/22(月) 20:14 ▼このコメントに返信する
量が多くても話が二転三転するから冗長だと感じずに読みきれた
久々に面白いSSを読めて嬉しいよ
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